インド初のWSLイベント開催。ニアス9月開催。韓国のウェイブプール「Wave Park」でQS&LQS開催決定。

今シーズンの日本でのWSLアジア・リージョンの第2戦となるQS 3000「Bonsoy Chiba Ichinomiya Open」が千葉で終了し、男子は大原洋人、女子は中塩佳那が優勝して幕を閉じた。WSLアジア・リージョンを総括するWSL-APACのタイ・ソラティが今回来日し、スケジュールなどがアップデートされたのでお伝えする。

 

OMAEZAKI PROはアップグレードされて8月24日から開催

 

 

日本ではこの後、8月24日~28日に静岡県御前崎市ロングビーチで、昨年女子のQS1000とプロジュニアで行われた「OMAEZAKI PRO 2023」男女QS1000となって開催

今年は、同時開催で「Urban Sports Camp OMAEZAKI」が8月26日(土)にマリンパーク御前崎で開催される。

スケート ボードやブレイキング、ダブルダッチの国内トップパフォーマーによる「ショーケー ス」と「体験コンテンツ」などが催され、御前崎プロと共に更なる盛り上がりを期待したい。

 

⬛︎Omaezaki Pro

 

インドで初のQS3000「タミルナドゥ・インターナショナル・サーフオープン」

 

 

また、インド南部のタミル・ナードゥ州北東部のマハーバリプラムで、8月14日~20日までQS3000の「タミルナドゥ・インターナショナル・サーフオープン」が開催される。

日本からも遠く、馴染みのない地域での初開催となるイベントで不安要素はあるものの、今回の千葉と同じQS3000グレードとなっている。エントリー数が少ないこともあり、ポイントを稼ぐチャンスの大会となりそうだ。

会場は歴史を持つ寺院を囲むようにブレイクするハンドライトのポイントブレイク。夏のスウェルシーズンには、この国で最高のスポットとされている。インドでは今後も大きなWSLイベントを開催する意向だ。

 

⬛︎Tamil Nadu International Surf Open

 

 

男女QS5000「ニアス・プロ」が今年も開催が決定。

 

ニアスのラインナップ WSL / Tim Hain

 

昨年、6月にインドネシア最高峰のライトハンダーであるニアスのラグンドリーベイ・ソラケビーチで開催された、男女QS5000イベント「ニアス・プロ」が今年も開催が決定。

 

今回は9月11日~17日の日程で、昨年同様にプロジュニアも同時開催となる。ミッドシーズンが6月~10月ということなので、今回も波に期待したい。このニアスのQSはオーストラリアとのダブルサンクション。ただし、ジュニアの大会については、アジアリージョナル・オンリーの大会となる。

 

 

そのほかに2023年のスケジュールに組み込まれているのが、フィリピン・クラウド9と台湾、そして韓国の始興市(しふんし)にオープンしたウェーブプール「Wave Park」でのイベント。これらはコンファームではなくテンタティブだが開催される予定に入っている。

 

 

会場となるクラウド9のパーフェクトブレイク。photo:WSL/bennet

⬛︎10月26日-11月1日の日程で、毎年恒例になっているフィリピンのクラウド9で男女QS3000「シァルガオ・インターナショナル・サーフィン・カップ」(調整中)

東台湾ジンズン・ハーバーWSL / Tom Bennett

⬛︎11月6日~12日の日程で、毎年恒例の東台湾で、オーストラリア/オセアニア共催の男女QS5000「台湾オープン・オブ・サーフィン」(調整中)

韓国のウェーブプール「Wave Park」

⬛︎11月17日~19日の日程で、韓国 始興市(しふんし)にオープンしたウェーブプール「Wave Park」で男女QS3000、男女LQS1000「シフン・コリア・オープン」(調整中)。海外渡航の規制が緩和されて今年になって、この韓国の人工波を体験した映像が急増中。どんな大会となるか楽しみだ。

 

 

 

そして、来年暫定的にスケジュールに組み込まれている2024年クォリファイング・シリーズ・イベントもアップデート。1月のQS3000フィリピン・ラウニオン、2月のオーストラリアで共催となるQS3000アボカとQS5000ニューキャッスルが最終戦となる。TBCで日向のイベントもリストに加えられている。

 

 

アジアから男子6名、女子4名が2024年チャレンジャーシリーズに出場。

 

2024 CSクオリファイの地域別内訳に関しては、アジアは男子6名、女子4名が2024年チャレンジャーシリーズに出場。

その内訳は男子がリージョナルQSランキング上位5名+リージョナル・ワイルドカード1名、女子はリージョナルQSランキング上位3名+リージョナル・ワイルドカード1名 。

2023/24シーズンのQSでは、上記のように2023年4月から2024年3月までに開催されたイベントのトップ5がカウントされる。

 

 

WSLの7つのリージョンから、ジュニア男女それぞれトップ2にWJC出場権。

 

 

アジア・リージョン2023プロジュニアに関しても情報をアップデート。プロジュニアは、2023年1月~12月までの開催期間で、WSLジュニア・チャンピオンシップ(WJC)への出場権をかけて、それぞれのリージョンで戦いが行われる。

 

このWSLジュニア・チャンピオンシップで優勝した男女ジュニア世界チャンピオンは、歴代チャンピオンの仲間入りをし、チャレンジャー・シリーズ・イベントへのワイルドカードが与えられる。

 

WSLの7つの各リージョンから、男女それぞれトップ2がWJCにクオリファイ。さらにWSLツアーズ・アンド・コンペティション・チ ームによって選ばれた10名のワイルドカードが加えられ、男女共24名のサーファーがWJCに出場することになる。

 

 

徳之島でプロ・ジュニア・イベント開催へ。

この時点で、初戦のクルイ・プロ・ジュニア、第2戦の千葉一宮オープンプロジュニアが終了。

 

9月11日~17日の日程で、QS5000と同時開催される「ニアス・プロジュニア」、10月12~14日の日程で、鹿児島県の徳之島で「Tokunoshima Townプロジュニア」(調整中)が新たに発表され、残り2戦となった。

 

アジア・リージョンは、この4つのプロ・ジュニア・イベントのトップ2の成績をWSLジュニア・チャンピオンシップのクオリファイにカウント。4戦中2戦が既に終了し、日本の中塩佳那と矢作紋乃氶が好成績を収めてトップを独走している。日本のみならずグローバルな展開が加速してくWSLアジア。今後の動向に注目していきたい。

 

https://www.worldsurfleague.com/events/2023/jun?all=1