カリフォルニア – 2023年7月19日 国際サーフィン連盟(ISA)は、南アフリカで開催されたWSL-CT第9戦「コロナ・オープンJベイ」の終了後、ワールド・サーフ・リーグ・チャンピオンシップ・ツアー(WSL CT)枠からの、2024年パリ五輪出場権を獲得した最初の4名を決定した。
2023年CTは、2024年パリ大会の出場枠を男子トップ10、女子トップ8に与えるもので、1国につき男女各2名まで。
WSLチャンピオンのフィリッペ・トリード(BRA)、グリフィン・コラピント(USA)、イーサン・ユーイング(AUS)は、それぞれ初のオリンピック出場権を獲得し、東京2020オリンピック代表のレオナルド・フィオラバンティは、2024年パリ大会のイタリア・オリンピック・チームに再び参加する。
トリードが、2024年パリ大会の出場枠を獲得した最初のブラジル人選手となった。28歳のトリードは、2019年のCTランキングでイタロ・フェレイラとガブリエル・メディーナに次いで3位となり、惜しくも東京2020の出場権を逃していた。
残り男子6枠、女子4枠を決めるCTカレンダーはあと2戦。8月に開催されるメインシーズンCT最終戦、SHISEIDOタヒチプロでは、サーフィンのオリンピック開催地であるチョープーで開催される。
また、9月にカリフォルニアで開催されるワールドチャンピオン決定イベント、リップカールWSLファイナルでの出場枠も残り僅かとなっている。
現在、最も競争率が高いのは、オーストラリアとアメリカの女子とブラジルの男子。
8度のWSLチャンピオンであり、東京2020オリンピアンのステファニー・ギルモアは、オーストラリア女子の2つの出場枠を、モリー・ピックラムと2度のWSLチャンピオンのタイラー・ライトと激しいポジション争いを展開。
ディフェンディング・オリンピック金メダリストのカリッサ・ムーア、東京2020オリンピアンのキャロライン・マークス、ルーキーのセンセーション、ケイトリン・シマーズは、ベテランのレイキー・ピーターソンと、チームUSAのポジションを争っている。
ジェフリーズ・ベイでは、イタロ・フェレイラが、ケガのため早々に離脱し、2024年パリオリンピックでの金メダルを再び獲得するチャンスは極めて僅かなものとなった。一方、ブラジル男子の出場枠は残り1つ。ジョアオ・チアンカとヤゴ・ドラが現在トップ5に入っているが、3度のWSLチャンピオンで東京2020オリンピアンのガブリエル・メディーナが彼らに迫っている。
2024年の2月にプエルトリコで開催予定のオリンピック最終予選となるISAワールド・サーフィンゲームス閉幕後の最終発表まで、獲得枠はすべて暫定。すべての出場枠は、それぞれの国内オリンピック委員会(NOC)による推薦と、各サーファーがISAオリンピック出場資格要件を満たしていることが条件となる。
暫定で2024年パリ五輪出場が内定しているサーファー
男子
⬛︎WSL CT経由で出場権獲得者
イーサン・ユーイング(AUS)
フィリッペ・トリード(BRA)
グリフィン・コラピント(USA)
レオナルド・フィオラヴァンティ(ITA)
*残り6枠
⬛︎2023年ISAワールド・サーフ・ゲームズ経由での出場権獲得者
ビリー・ステアマンド(NZL)
ジョーディ・スミス(RSA)
五十嵐カノア(JPN)
カウリ・ヴァースト(FRA)
女子
⬛︎WSL CT経由で出場権獲得
ブリサ・ヘネシー(CRC)
ジョアン・ディフェイ(FRA)
タティアナ・ウェストン・ウェブ(BRA)
テレサ・ボンバロ(POR)
*残り4枠
⬛︎2023年ISAワールド・サーフ・ゲームズ経由で出場権獲得
サフィ・ヴェット(NZL)
サラ・バウム(RSA)
松田詩野(日本)
ヴァヒネ・フィエロ(FRA)