佐藤李がガールズU18でも勝利しW優勝。渡邉壱孔がU18優勝。日本は男女とも団体で金メダル獲得。

渡邉壱孔と佐藤李

モルディブ・コークスポイントにて開催されたアジア・サーフィン連盟によるASF ASIAN SURFING CHAMPIONSHIPS 2023(サーフィン・アジア選手権)は9日目。いよいよ本日がU18ジュニアのファイナルデイ。

 

素晴らしい活躍を見せた波乗りジャパン

 

U18ボーイズでは、オールジャパニーズのファイナルとなり渡邉壱孔が見事優勝。U18ガールズでは昨日、女子で金メダルを獲得した佐藤李が優勝。ダブルで金メダルを獲得。波乗りジャパンは圧倒的な強さを見せて、男女とも団体優勝。アジア選手権で圧倒的な勝利を成し遂げた。

 

 

昨日は男女ともメインラウンドがファイナルまで行われ、日本の佐藤李とインドネシアのダニー・ウィディアントが優勝。アジア・タイトルを獲得した。

 

リーフに潮が乗る時間を見計らって試合が再開。本日は、昨日よりサイズ波数とも少ない感じ。男子U18のリパーチャージ4からスタート。男子オープンではファイナルに勝ち上がれなかった足立が7.67と8.50という高得点でトップ通過。

 

女子リパチャージ3の庄司は惜しくもラウンドアップならず。

 

 

渡邉壱孔、佐藤利希が2部門でファイナル進出

 

 

男子U18ラウンド4では、渡邉壱孔、佐藤利希、髙井汰朗がインドのスリカンスDと対戦。ヒートは佐藤がヒート前半をリード。しかし、後半に渡邉が得意のエアトリックを披露し、8.33をスコア。

 

渡邉はバックアップも7.50として逆転。ラストライドでも再びエアリバースを決めて9.00をスコア。トップでラウンドアップを決めた。

 

渡邉壱孔 photos@asiansurfing

 

2本の7ポイントをたたき出した佐藤も2位でファイナル進出。前半ショートライドが目立った高井は後半追い上げるも3位で足立の待つリパチャージ5へ回った。二人もそこを勝ち上がれば、オールジャパニーズのファイナルが実現する。

 

ヒート後に渡邉は「昨日のファイナルは自分のサーフィンができずに4位で終わったので、今回は自分のできるもの全てを出して優勝する」といった。

 

 

佐藤李が2部門でファイナル進出を決める

 

佐藤李

 

女子U18の池田美来、佐藤李、高橋花音が、中国の強敵であるスーチー・ヤンと対戦。昨日金メダルを獲得し勢いのある佐藤李が、スタートから7.67という高得点でスタート。

 

スーチー・ヤンはパワフルなマニューバーで2本の6ポイントをスコアしてヒートをリード。高橋もバックハンドでクリティカルなターンでチャージ。6.00と4.50をスコアして2位につける。

 

残り時間5分で佐藤李が2本目の波をキャッチ。ファーストターンからコントロールされたマニューバーを披露し4.93をスコア。2位に浮上する。

 

ヤンは7.17をスコアをリードを広げ1位、佐藤は2位でファイナルへ。攻めた高橋は惜しくも3位、池田美来はショートライドでスコアが伸ばせず4位でリパチャージ4に回った。

 

 

足立海世と髙井汰朗がリパからファイナル進出

 

髙井汰朗


男子U18リパチャージ5では、高井と足立が、インドのスリカンスDとキショア・クマールと対戦。ここを高井と足立が、勝ち上がればオールジャパニーズ・ファイナルとなる。

 

高井がスタートからチャージ。7.00と5.83をスコアして、ヒートをリードする。足立も4.17と3.67をスコアして2位のポジションをキープする。

 

終盤に入りスリカンスDに逆転されるも、直ぐに5.40をスコアして2位に返り咲き。高井はラストウェイブで6.40をスコアしトップでラウンドアップ。足立も2位で逃げ切り、ジャパニーズ・ファイナルが実現した。

 

 

池田美来と高橋花音がリパチャージからファイナル進出。

 

高橋花音

 

女子U18リパチャージ4では、池田美来と高橋花音が、中国のジンシン・チャンとタイのイザベル・フェイ・ヒッグスと対戦。

 

今日はスモール用のボードに変えて良い波を掴めたという高橋花音が、スタートからバックハンドでチャージを見せて5.83をスコア。昨日のファイナリストの一人であるタイのイザベルも5.00、4.90をスコア。ヒートをリードする。

 

残り10分を切り、ワンライドだった池田がビッグセットをキャッチ。スピード、 パワー、コミットメントの要素が感じられるコントロールされたライディングで8.5のエクセレントをスコア。一気にトップに躍り出る。

 

残り5分で、3位に押し出され、追い込まれた高橋だったが、全くプレッシャーを感じさせない素晴らしいバックハンドサーフィンを披露して5.93をスコア。大逆転でトップに躍り出てて、高橋と池田が見事ファイナル進出を決めた

 

 

渡邉壱孔、オールジャパニーズの男子U18ファイナルを制す。

 

日本人ファイナルとなったU18ボーイズ

 

渡邉壱孔、佐藤利希がメインランドを勝ち進み、足立海世、髙井汰朗がリパチャージからファイナルへたどり着いた。オール日本人ファイナルのファースト・エクスチェンジは佐藤が6.50をスコアしてリード。

 

渡邉壱孔 photos@asiansurfing

 

渡邉は、最初のビッグセットで高速ライディングを披露するも、ラストのセクションでワイプアウトし4.33。しかし、直ぐに立て直してストレートアップのオフザリップ3発で7.00、エアリバースで8.00をスコアして大きくリードを取る。

 

佐藤利希

 

佐藤は渡邉を追いかけ7.67をスコアして追い上げるも、渡邉もそれに対して、さらにリスクの高いセクションで技を繰り出し、8.83をスコア。佐藤との差を広げていく。

 

渡邉壱孔

 

佐藤も終了間際に8.67をスコアするも、そこまで。今大会パーフェクト10を2本もスコアして、優勝候補であった渡邉が男子オープンの借りを返し、U18で見事優勝した。

 

 

 

U18ガールズも制した佐藤李はW優勝を達成。

 

佐藤李

 

女子U18のファイナルは、佐藤李、池田美来、髙橋花音が中国のスーチー・ヤンと対戦。スローな展開のファイナルとなる中、高橋がスタートから積極的にバックハンドで波を掴み、スコアを重ねていく。

 

髙橋花音 photos@asiansurfing

 

後半までセットが入らず、高橋がトップを維持。昨日金メダルを手にいれた佐藤李は、しっかりとしたマニューバーで6.00をスコア。銀メダルの池田は7.00を3.50でバックアップしてトップに躍り出る。

 

残り10分を切って、グッドセットをつかんだ高橋は波のクリティカルなポジションでレールを使った サーフィンを披露。5.17をスコアして2位に浮上する。

 

その後、佐藤李がセットをキャッチ。スピードとコミットメントのあるドライブの効いたサーフィンで8.00をスコア。安定感のあるパフォーマンスで他を圧倒。ヤンもラストウェイブで7.07をスコア。2位まで順位を上げるもそこまで。

 

 

佐藤李 photos@asiansurfing

 

佐藤李が僅か2本のライディングでU18でも勝利を決め、女子オープンに続きW優勝を決めた。これまで注目を集めながら、ビッグタイトルを掴むことができなかった佐藤李。今回のアジア選手権でついに覚醒か。今後の快進撃に期待したい。

 

 

そして、アジアに素晴らしいサーファー達がまだまだ存在することが分かった今大会。荒削りで発展途上の選手も多いが未知の可能性が十分に秘められているサーファーも多く、今後のサーフィン・アジア選手権が非常に楽しみになった。

 

そして、今回挑んだU18のジュニア世代の波乗りジャパン達のポテンシャルの高さにも驚かされた。未来の日本を担う若いサーファー達の今後の活躍に期待したい。がんばれ!日本! 

 

 

Boys U-18
優勝:渡邉壱孔、2位:佐藤利希、3位:髙井汰朗、4位:足立海世
Girls U-18
優勝:佐藤李、2位:スーチー・ヤン (CHN) 、3位:池田美来、4位:髙橋花音MENS
優勝: ダニー・ウィディアント、2位:佐藤利希、3位:フセイン・アリーフ、 4位:
渡邉壱孔
WOMENS
優勝:佐藤李、 2位:
池田美来、3位: デア・ナタシヤ、4位:イザベル・フェイ・ヒッグス

 

男子団体優勝:日本
女子団体優勝:日本

 

 

■ASF ASIAN SURFING CHAMPIONSHIPS 2023
大会HP:https://www.msasurf.org/asc/
アジアサーフィン連盟HP:https://asiansurfing.org/

■期間:2023年07月08日〜2023年07月17日

■開催場所:モルディブ・コークスポイント