ジェフリーズ・ベイ、イースタン・ケープ、南アフリカ(2023年7月13日木曜日)-ワールド・サーフ・リーグ(WSL)2023チャンピオンシップ・ツアー(CT)第9戦「コロナ・オープンJベイ」は今日、微風の3~4フィートの良い波の中、イベント・ウィンドウ・ピリオド初日に男子オープニング・ラウンドを終えた。
世界のトップが男子オープニング・ラウンドを制す
今シーズンのツアーで優勝と3度の準優勝を経験しているグリフィン・コラピント(USA)は、J-ベイのオープニング・ヒートで素晴らしいフォームを披露し続けた。カリフォルニア出身の彼は、最初の波でクラシカルなアプローチで7.67(10点満点)をスコアすると、ヒート後半にはマッシブなストレート・エアーでエクセレントな8.50をスコアし、ラウンドオブ16進出を決めた。
「とてもいい朝で、多くの人が集まりました。年々規模が大きくなっているようです」とコラピント。「ブラジルから戻ってからは、準備に全力を注ぎました。そして、準備のためにできる限りのことをしようとしました。ずっとこの仕事をしてきたし、今の時点では、あらゆる教訓を学んだと思っているから、物事を考えすぎる必要はないし、成り行きに任せるしかないんです」。
現世界ランキング1位のフィリッペ・トリード(BRA)は、五十嵐カノア(JPN)、地元ワイルドカードのアディン・マセンキャンプ(RSA)との壮絶な戦いの末、勝利を手にした。
ジェフリーズ・ベイのロング・ライツで過去に2度優勝しているブラジリアンは、最初の波を待つのに長い時間を要したものの、リップでのパワフルなレール・サーフィンで相手を引き離し、自信に満ち溢れたアプローチを見せた。
「かなりスローだけど、波が来ればパーフェクトですからね」とトリードが言った。「チャンスがあるのは分かっていたので、辛抱強く戦い、それが功を奏した。あのヒートでは、痛みもなく自信を持って、自分の100%を感じることができた。」
五十嵐カノアとコナー・オレアリーは敗者復活ラウンドへ。
ヒート4で五十嵐カノア(JPN)は、フィリッペ・トリード(BRA)とアディン・マセンキャンプ(RSA)と対戦。ヒートはスローな展開となったが、先制攻撃を仕掛けたカノアが7.00を5.30でバックアップ。ヒートをコントロールした。カノアは後半には7.33をプラスして、大差でリードしていた。
しかし、やはり現在ランキングでトップのトリードが終盤に8.50をスコア。更に6.77のバックアップで逆転。カノアは2位で敗者復活ラウンドへ回ったが、板も走っているので、ヒート8でリアム・オブライエン(AUS)を必ず倒してブラケット・ステージに戻ってくるだろう。
ヒート5でヤゴ・ドラ(BRA)、イアン・ジェンティル(HAW)と対戦したコナー・オレアリー(AUS)。ヒートは、ドラが2本連続でバックハンドのフルローテーションを決めて 7.00と5.83をスコアして開始。
コナーも後半にフルレールのパワフル・バックハンドで7.20と6.33をスコアしてトップに躍り出る。しかし、エアトリックを織り交ぜてライディングを構成するドラは、ラストライドで再び高さのあるフルローテをメイク。9.27 というエクセレントライドで大逆転。不運なコナーは惜しくも2位で敗者復活戦へ回った。
元世界チャンプがビッグスコアを叩き出す
元世界チャンピオンのイタロ・フェレイラ(BRA)、ジョン・ジョン・フローレンス(HAW)、ガブリエル・メディーナ(BRA)もエアで目立っていた。フェレイラとフローレンスは、激しい対戦を繰り広げ、最終的にフローレンスがラウンド16進出を決めた。
現在トップ5圏外に位置する3名のサーファーは、今年後半に開催されるリップカールWSLファイナルズで究極の栄冠をかけて戦うチャンスを得るために、レギュラーシーズン最後の2イベントで大きな結果を残す必要がある。
「風が出てくる前に、ここのクリーンなウォールをサーフィンできて最高の気分です」とメディーナは言った。「予報はかなり良さそうなので、このイベントでサーフィンするのが楽しみです。僕がサーフィンをイメージするとき、それはこのような波に乗っている誰かであり、それはあまりにもパーフェクトなんだ。」
ルーキーの和井田がJベイ初参戦を勝利で飾った。
インドネシアのツアー初参戦の和井田リオ(INA)は、彼の初シーズンで頭角を現しており、今日もオープニング・ラウンドでユーイングとツアーベテランのカイオ・イベリ(BRA)を退けてラウンドアップ。
この気迫溢れるレギュラーフッターは、ラインナップの中では非常に忍耐強く波を待ったが、ひとたび波に乗れば、エネルギー溢れるパフォーマンスを披露、たった2本しか乗らなかった波で7.50と6.60を記録した。
「イーサンがスコアを伸ばしていたので、焦って小さな波をキャッチしそうになりました」と和井田が言った。「でも我慢して、あと1セットは必ず来ると思っていました。あのヒートで勝利できたことを本当に感謝しています。波は本当に楽しくて、少しスローだったけど超楽しかったです。テクニックを磨いてきて、今日はそれをラインナップに生かそうとしました。」
イベント・ワイルドカードのアディン・マセンキャンプ(RSA)、Jベイ・ローカルのマシュー・マクギリブレー(RSA)、そしてツアー・スタンダウトのジョーディ・スミス(RSA)は、いずれもファースト・ラウンドを勝ちあがれず、エリミネーション・ラウンドで戦わなければならない。マクギリブレーはメディーナとのバトルで惜しくも0.34届かなかった。
彼らは次のヒートでイーサン・ユーイング(AUS)、バロン・マミヤ(HAW)、カイオ・イベリ(BRA)に勝って、母国でのキャンペーンを続けたい。
このラウンドの最終ヒートの直前にオンショアの風が強まり、イベント・オフィシャルはこの日の競技を中止せざるを得なくなった。ネクストコールは現地時間7月14日(金)午前7時45分、午前8時5分スタートの可能性がある。
コロナ・オープンJベイ・男子オープニング・ラウンド結果
HEAT 1:ジョアオ・チアンカ(BRA)11.50 DEF. セス・モニーツ(HAW)10.17、バロン・マミヤ(HAW)6.37
HEAT 2:和井田リオ(INA)14.10 DEF. イーサン・ユーイング(AUS)11.67、カイオ・イベリ(BRA)9.17
HEAT 3:グリフィン・コラピント(USA)16.17 DEF. リアム・オブライエン(AUS)8.26、ケリー・スレーター(USA)7.44
HEAT 4:フィリッペ・トリード(BRA)15.27 DEF. 五十嵐カノア(JPN)14.33、アディン・マセンキャンプ(RSA)9.43
HEAT 5:ヤゴ・ドラ(BRA)16.27 DEF. コナー・オレアリー(AUS)13.53、イアン・ジェンティル(HAW)10.40
HEAT 6:ジョン・ジョン・フローレンス(HAW)15.27 DEF. イタロ・フェレイラ(BRA)14.34、カラム・ロブソン(AUS)3.70
HEAT 7:ガブリエル・メディーナ(BRA)14.00 DEF. マシュー・マクギリブレイ(RSA)13.67、ライアン・カリナン(AUS)12.93
HEAT 8:レオナルド・フィオラバンティ(ITA)12.07 DEF. ジョーディ・スミス(RSA)9.10、ジャック・ロビンソン(AUS)6.93
コロナ・オープン・Jベイ男子エリミネーション・ラウンドのマッチアップ::
HEAT 1:イーサン・ユーイング(AUS)対アディン・マセンキャンプ(RSA)
HEAT 2:コナー・オレアリー(AUS)対カラム・ロブソン(AUS)
HEAT 3: ジャック・ロビンソン(AUS) vs. ケリー・スレーター(USA)
HEAT 4:バロン・マミヤ(HAW)対マシュー・マクギリブレー(RSA)
HEAT 5:ライアン・カリナン(AUS)対セス・モニーツ(HAW)
HEAT 6:カイオ・イベリ(BRA)対ジョーディ・スミス(RSA)
HEAT 7:イタロ・フェレイラ(BRA)対イアン・ジェンティル(HAW)
HEAT 8:リアム・オブライエン(AUS)対五十嵐カノア(JPN)
女子オープニング・ラウンドの組み合わせ:
HEAT 1:モリー・ピックラム(AUS)対ケイトリン・シマーズ(USA)対ガブリエラ・ブライアン(HAW)
HEAT 2:カリッサ・ムーア(HAW)対レイキー・ピーターソン(USA)対サラ・バウム(RSA)
HEAT 3:タイラー・ライト(AUS)対タティアナ・ウェストンウェブ(BRA)対ジョアン・ディフェイ(FRA)
HEAT 4:キャロライン・マークス(USA)対 ステファニー・ギルモア(AUS)対 ベティルー・サクラ・ジョンソン(HAW)
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