海と暮らす20人の”海への想い”が詰まったエピソード集『海と暮らす~ SEAWARD TRIP』小山内隆著。発売記念イベントも開催

インプレスグループで航空・鉄道分野のメディア事業を手掛けるイカロス出版株式会社から、2023 年 6 月 15 日に小山内隆著『海と暮らす~ SEAWARD TRIP』が発売される。

 

著者である小山内隆氏は、サーフィンはもちろん海、環境問題に関するトピックをわかりやすい視点でフィーチャーしてきたジャーナリスト。幅広いメディアで海の文化の素晴らしさを、海側にいない人へも伝えようと発信をし続ける。

 

そんな彼は、諸外国の海事情と比較しても、日本は海に囲まれた島国でありながら、なぜか実際の人々の暮らしは年々海から離れていってるのではないか、と問題定義している。

 

 

今回発売となる書籍『海と暮らす~ SEAWARD TRIP』では、そんな彼が長らく取材をしてきた国内外のビーチカルチャーをまとめたもので、雑誌オーシャンズでの連載を厳選。

 

新卒でマリン企画に入社し、当時は月刊誌であったサーフィンライフ誌に配属されて、スノースタイル誌と両誌で編集長を歴任。そこから海の世界に入り、以降サーフィンを掘り下げつつも、同時に世界観を広げながら行ってきた取材内容が詰まった一冊になっている。

 

海で過ごす時間が暮らしに根付いているカリフォルニアには、海沿いに自然豊かな公園が整備され ています。このような生活模様が海に囲まれた日本でも多く見られるようにと願い、メンズファッ ション誌 OCEANS での連載「SEAWARD TRIP」は始まりました。写真/牧野吉宏

コラム形式として始まった連載は、現在「THE SEAWARD TRIP」として人物インタビューにバージョ ンアップしています。ウォーターマンの阿出川潤さんには、ウインドサーフィンと聖地マウイ島の 魅力をたっぷりと教えていただきました。写真/ペドロ・ゴメス

ガイドブック「LOVELY GREEN NEW ZEALAND」制作に写真家として参加したトミマツタクヤさん。ニ ュージーランドに日本では得られなかった幸福観を教わったといいます。写真/トミマツタクヤ

逗子の子供たちに“ビーチで過ごす放課後”を提供する一般社団法人「そっか」代表理事の永井巧 さんは、海での原風景を心に刻んで成長してほしいと願っていました。写真/PAK OK SUN(CUBE)

第一東京市立中学、都立九段高等学校、現在の千代田区立九段中等教育学校へ運営形態を変えなが ら臨海学校は継続。100 年近く続く伝統行事の意義について教えてもらいました。写真/古川勇気

 

 

今回の『海と暮らす~ SEAWARD TRIP』では、自然写真家・高砂淳二さん、ウオーターマン・阿出川潤さん、オーシャンアスリート・ ケニー金子さん、ニュージーランド写真家・トミマツ タクヤさん、プロサーファー・牛越峰統さん、「ホクレア」乗組員・デニス・ チャンさん、ユナイテッドアローズ・清水学さん、秋山晃二さん、環境省自然環境局・尾碕恵美さん、星野リゾート代表取締役・星野佳路さん、ラジオ DJ・nico さんなど、海と暮らし、海の豊かさを知る各界の識者 20名のインタビューを掲載。

 

インタビューは、“海にまつわる疑問に対して答えてもらう”といった内容。20 名それぞれの海への想いを通し て「海の豊かさ」を考えるきっかけとなる、SDGs 全盛時代の必読の書となっている。

 

 

【CONTENTS】

・自然写真家は何を撮っているんですか?(自然写真家・高砂淳二さん)
・“風の島”の人たちの生き方は日本と何が違いましたか?(ウオーターマン・阿出川潤さん)
・仲間と大海原を行くアウトリガーカヌーのどこに魅力を感じますか?(オーシャンアスリート・ケニー金子さん)
・“伝説的なサーフショップ”をなぜ事業承継するのですか?(ユナイテッドアローズ・清水学さん、秋山晃二さん)
・なぜ、それほどニュージーランドを愛しているのですか?(ニュージーランド写真家・トミマツタクヤさん)
・50歳。サーフィンとの向き合い方は変わりましたか?(プロサーファー・牛越峰統さん)
・なぜ“世界のホンダ”が、日本の海を掃除するのですか?(本田技研工業ビーチクリーン活動担当・前原洋一さん、木村嘉洋さん)
・日本に手つかずのビーチはどれほどありますか?(九州大学工学研究院准教授・清野聡子さん)
・伝統航海カヌーで海を越えると、そこには何がありましたか?(「ホクレア」乗組員・デニス・チャンさん)
・どうして自然を法律で守るのですか?(環境省自然環境局・尾碕恵美さん)
・なぜ平日にビーチクリーンを始めたのですか?(ラジオDJ・nicoさん)
・毎日子供たちと海で遊んでいるのは、どうしてですか?(一般社団法人「そっか」代表理事・永井巧さん)
・海での創作活動を通して気付いたことは何ですか?(現代美術作家・藤元明さん)
・福島の海は豊かですか?(前サッカー日本代表専属シェフ・西芳照さん)
・サーフィンにセラピー効果はありますか?(サーフセラピー組織「ISTO」・クリス・プリマシオさん、エジンバラ・ネピア大学の研究者ジェイミー・マーシャルさん)
・太平洋沿岸にある鹿島灘海浜公園は今後どう進化しますか?(茨城県鉾田市建設部・菊池信幸さん、市村航祐さん)
・なぜ木製の商品に間伐材を使うのですか?(フロンティアジャパン・安藤豪太さん)
・臨海学校にどんな学びがあるのですか?(千代田区立九段中等教育学校・山口尚己さん)
・氷河に水の循環を感じますか?(写真家・山田博行さん)
・リゾート開発は自然を壊しませんか?(星野リゾート代表取締役・星野佳路さん)

 

今回、『海と暮らす~ SEAWARD TRIP』の発売を記念して、東京・渋谷区神宮前のスロープギャラリーでは、小山内隆キュレーションによる、海と暮らす楽しさをクローズアップした展覧会を開催。会場では書籍の販売もあり。イベント初日の6月16日には著者の小山内氏も来場しオープニングパーティを予定。

 

Opening Party 6.16 18:00-20:00

 

開催期間:2023年6月16日(金)-7月27日(木

https://www.buenobooks.com/slopegallery

 

 

PROFILE / 小山内 隆

 

編集者。サーフィン専門誌とスノーボード専門誌でともに編集長を歴任した後、フリーランスとしての活動へ。現在は2015年の秋に発刊したビーチカルチャー誌「UNABARA」で編集長をつとめ、ファッションライフスタイル誌「OCEANS」でコラム「SEAWARD TRIP」を連載中。ほか、一般誌、専門誌で幅広く特集やコラムを手がける。

2011年の東日本大震災時には、サーフ・スノーボード・スケートボード各界のビッグネームから多くの出品提供を得た復興支援目的のチャリティオークション「GLYCOGEN」をプロデュース。

2014年にはリトルプレス「SEAWARD」をリリースするなど、海の文化の素晴らしさを、海側にいない人へも伝えようと、常に発信をし続けている。今一番の関心事は、南カリフォルニアのソルトクリークビーチパークのような、多くの人が気軽に海を感じて楽しめる場所をもった本格的なビーチタウンを日本に生み出すこと。

 

 

●書籍情報
書 名:海と暮らす~SEAWARD TRIP
著者名:小山内隆
発行所:イカロス出版株式会社
発売日:2023年6月15日
ISBN:978-4-8022-1293-9
体 裁:A5判210ページ
定 価:1,980円(本体1,800円+税10%)

https://www.ikaros.jp/