五十嵐カノアがトップ通過。稲葉玲王、脇田泰地、松田詩野も順当に勝ち上がる。ISAワールドサーフィンゲームス

五十嵐カノア Photo: Sean Evans

サーフシティ・エルサルバドル – 2023年6月1日   2024年パリオリンピックの選考大会である2023年サーフシティ・エルサルバドルISAワールド・サーフィン・ゲームズ(WSG)は大会2日目。

 

 

ファンサイズのコンディションで、エキサイティングなパフォーマンスが繰り広げられた。男子メインラウンド1はラ・ボカナで、女子メインラウンド1はエル・スンザルで終了。男子メインラウンド 2の12ヒートもエル・スンザルで開催された。

 

五十嵐カノア Photo: Sean Evans
五十嵐カノア Photo: Sean Evans

 

本日は注目の五十嵐カノアが登場。カノアは、スタートからバックハンドでのエアリバースを簡単にやって見せ、6.67をマーク。非常にリラックスして、波の感触を確かめるようにサーフィンを繰り返す。マッシーなセクションも難無く乗りこなし、最終的にトップスコアを6.83まで伸ばし、余裕の1位通過を果たした。

 

松田詩野 Photo ISA / Jersson Barboza
松田詩野 Photo ISA / Jersson Barboza

 

女子では、メインラウンド1H32に登場した松田詩野。エルスンザルのライトを得意のバックハンドで攻め、5.60のトップスコアを4.00でバックアップ。中国の14歳のヤン・スーチーに次いで2位でラウンドアップを決めた。

 

ついに来た中国。ヤン・スーチー Photo ISA / Jersson Barboza

 

松田はヒート開始後のセットの波を上手くとらえて、幸先の良いスタートを切った。落ち着いた試合運びでバックアップも揃え2位でヒートアップ。同じヒートの中国のヤン・スーチーはチームのエース。力強いサーフィンとミスの無い試合運びで1位通過。今後アジア枠をとりに行くには確実にマークして行く選手の一人となる。

 

中国のヤン・スーチーは、ISAのリリースでも目立ったパフォーマンスを見せたとしてフィーチャーされている。2022年9月にハンティントンビーチで開催されたWSGに初出場したヤン。

 

そこから僅か8ヶ月でのサーフィンの技術向上は目を見張るものがある。ハンティントンビーチでは6.00ライドを1本しか出せなかったが、今日のヒートでは6.00ライドを2本出してあっさり勝利。まだまだこれからという感じ。未知数の中国は侮れない。

 

稲葉玲王

 

またエルスンザル会場では男子のラウンド2が行われ、ヒート2に稲葉玲王、ヒート4に脇田泰地が登場。稲葉はビリー・ステアマンドに次いで2位でラウンドアップ。脇田は元CT選手のフレデリコ・モライスに次いで2位で勝ち上がった。

 

稲葉玲王 Photo ISA / Jersson Barboza

 

稲葉は一本目を確実に決めワンターンで4.17をスコア。その後セットが入らず、波が来ない時間帯があったが、確実に波を見極め6.00を出し2位通過。稲葉は2本のみで勝負を決めた。

 

脇田泰地 Photo ISA / Jersson Barboza
脇田泰地 Photo ISA / Jersson Barboza

 

モライスとパドルバトルを繰り広げた脇田。気持ちの強さと攻めのサーフィンでスコアを上げていく。4本目のライディングで4.17を出し、終了間際にスコアポテンシャルのある波を上手く繋ぎ5.07を叩き出しラウンドアップ。

 

番狂わせも発生。

 

女子では、東京2020オリンピアンのジョアン・ディフェイ(FRA)が、本日の女子のオープニングで高い数字をマーク。また2022 WSLワールド・ジュニア・チャンピオンのフランシスカ・ベセルコ(POR)も、女子で今日一番のヒート・トータルを記録した。

 

イーサン・ユーイングCredit: ISA / Pablo Jimenez

 

イーサン・ユーイング(AUS)とルッカ・メシナス(PER)は、ラ・ボカナのメンズ・ラウンド1のヒートで、パワフルなレールサーフィンでエクセレントレンジのスコアをマーク、ケオニ・ラサ(VEN)はエル・スンザルのメインラウンド2のヒートで8.50をマーク。

 

同じくエル・ズンザルのメイン・ラウンド2では、ガブリエル・メディーナ(BRA)が、ライトのポイントブレイクでレフトでエアを披露し、再び今日一番のヒート・トータル(15.27)をマークした。

 

男子では既に番狂わせも発生。CTサーファーで2度のWSLチャンピオンであるジョン・ジョン・フローレンス(USA)、ジョアオ・チアンカ(BRA)、ライアン・カリナンらが早くもリパチャージへ回った。

 

Day3試合開始
現地時間6/02(金)08:00より
日本時間6/02(金)23:00より

 

競技は日本時間23時から、ラ・ボカナで女子メインラウンド2が、エル・スンザルで男子メインラウンド2の続きが行われる予定。五十嵐カノアはメインラウンド2の最終ヒート24に登場。女子メインラウンド2H4に前田マヒナ、H6に都筑有夢路、H15に松田詩野が登場する。がんばれ!日本!

 

前田マヒナ
Main R2 Heat 4 La Bocana Green
🇸🇻現地時間6/02(金)09:00
🇯🇵日本時間6/03(土)00:00

都筑有夢路
Main R2 Heat 6 La Bocana Green
🇸🇻現地時間6/02(金)09:40
🇯🇵日本時間6/03(土)00:40

五十嵐カノア
Main R2 Heat 24 El Sunzal Green
🇸🇻現地時間6/02(金)11:40
🇯🇵日本時間6/03(土)02:40

松田詩野
Main R2 Heat 15 La Bocana White
🇸🇻現地時間6/02(金)12:40
🇯🇵日本時間6/03(土)03:40

 

■2023 SURF CITY EL SALVADOR ISA WORLD SURFING GAMES
名 称:2023 SURF CITY EL SALVADOR ISA WORLD SURFING GAMES
主 催:国際サーフィン連盟(ISA)
期 間:2023年5月30日(火)~6月7日(水)※現地時間
開催地:El Sunzal / La Bocana, El Salvador

 

■日本代表NAMINORI JAPAN 派遣選手

男子
五十嵐カノア
稲葉 玲王 
脇田 泰地 

女子
都筑 有夢路 
前田 マヒナ 
松田 詩野  

 

■大会中の情報
大会期間中は下記にて随時経過や結果を更新していきます。
ISA HP https://isasurf.org/event/2023-world-surfing-games/
NSA HP NEWS https://www.nsa-surf.org/news/
NSA Facebook https://www.facebook.com/nsasurf/
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