レモー、カリフォルニア、USA（2023年5月28日日曜日）-今日、カリッサ・ムーア（HAW）とグリフィン・コラピント（USA）が、カリフォルニア州レモーで行われた、ワールド・サーフ・リーグ（WSL）2023チャンピオンシップ・ツアー（CT）の第6戦「サーフランチプロ Presented by 805 Beer」で優勝した。
ワールド・トップ・サーファーは、次戦となる2023年CT第7戦「サーフシティ・エルサルバドル・プロ Presented by Corona」（6月9日～6月18日）に向けて、中米にフォーカスを移していく。
五十嵐カノアをはじめ、多くのCTサーファーはそのイベント前に同じエルサルバドルで行われるオリンピックの選考大会となる「ISA / 2023 WSG（ワールドサーフィンゲームス）」2023年5月30日（火）～6月7日（水）に出場することになる。
またリップカールWSLファイナルまであと4イベントとなり、コンペティターはWSLファイナル5へのスポットを獲得するためのプレッシャーを感じ始めている。
カリッサ・ムーア、サーフランチ・プロで2度目の優勝
5度のワールド・チャンピオンのカリッサ・ムーア（HAW）は、サーフ・ランチ・プロで2度目の優勝、そして今シーズンのCTイベント3度目の優勝を果たした。
ムーアは今年、素晴らしいシーズンを過ごし、サーフシティ・エルサルバドルプロに向け、黄色のリーダージャージに戻る。ランキング1位のサーファーである彼女は、来るパリ・オリンピックのクオリファイとWSLファイナル5への出場権確保に向け、順調に勝ち進んでいる。
「本当に嬉しいです。このような素晴らしい選手たちと表彰台を共有できることは、とても光栄なことです」と語ったムーア。
「私たちアスリートは皆、自分の可能性を最大限に発揮したいと願っています。そして、私自身は、まだまだ足りないところがあると思っています。しかし、私は幸せであると感じ、存在感を示すことができました。
こんなにうまくいくとは思っていなかったので、本当にうれしいです。ここにはたくさんの家族や友達がいて、世界中の人が見てくれているので、その愛に本当に感謝しています。
パーフェクトな波ですが、乗るのは本当に難しいです。タイミングがつかめず、緊張が落ち着くまで何度かサーフィンをしましたが、本当にいい感じでした。」
ムーアは、ファイナル最初のライディングで8.60（10点満点）をスコアし、キャロライン・マークス（USA）に大きなプレッシャーを与えた。今回、非常に好調でファイナルまで勝ち上がったマークスは、最後のトライでエアにトライしたが、ランディングで転倒。逆転することはできず、ムーアが再び勝利を手にした。
グリフィン・コラピントが今季CTイベント初優勝
グリフィン・コラピント（USA）は、今日の各ヒートですべてを出し、2019年ワールド・チャンピオンのイタロ・フェレイラ（BRA）とのファイナルに自分のベストを披露した。
フェレイラとコラピントのファイナルは接戦となり、観客をハラハラドキドキさせた。フェレイラは8.70をスコアし、バックアップを8.13としてトップに立った。コラピントは、ビッグスコアが必要な場面で、パーフェクトに近い9.70を出し、大逆転で勝利をつかんだ。
「カリフォルニアでCTに勝つことは、とても意味のあることです。特にここで勝つことは、誰もが同じ機会を得ることができ、身体能力に左右される部分がとても多いので格別です。」とコラピントは言った。
「ここまでに多くのハードワークがありました。友人や家族もみんな来てくれているので、彼らと一緒に優勝できるなんて、本当にうれしいです。
あのファイナルはとてもクレイジーで、イタロ（フェレイラ）の波を見ていて、彼が転ぶのを願うのがトリッピーだった。あなたが教えてくれるまで、自分が1位だと知らなかったし、イエロージャージを着るなんて、とんでもない気分です」
コラピントのファイナルデーでのパーフェクトなランは、サーフランチのヤゴ・ドラ（BRA）を破るという衝撃的な勝利で始まり、ブラジルのトップ選手たちと対戦が続いた。さらにセミファイナルでは、世界チャンピオンでディフェンディング・ウィナーのフィリッペ・トリード（BRA）を破り、この日最大の番狂わせとなった。
キャロライン・マークス、今シーズン2度目のファイナル進出
キャロライン・マークス（USA）は、サーフ・ランチ・プロで、今シーズン2度目のファイナル進出を果たした。21歳の彼女は、過去のイベント優勝者であるレイキー・ピーターソン（USA）やモリー・ピックラム（AUS）を含むビッグネームに打ち勝ち、落ち着いた様子で自信に満ち溢れていた。今回の結果によって、マークスはランキングトップ5を維持し、今年後半に初のWSLファイナル5進出を目指す。
「弱点であったレフト方向が改善されたので、いい感じです」と、マークスは言った。「このまま突き進んで、来年は優勝したいですね。私はフロリダ出身で、今はサンクレメンテに住んでいますが、今回の優勝は父にプレゼントしようと思っています。父と叔父も応援に来てくれているので、彼らに大きな感謝を伝えたいです。」
イタロ・フェレイラ、多くのサーフファンの前で大活躍
イタロ・フェレイラ（BRA）は、今日も大声援のプレッシャーの中、準優勝となり成功を収めた。ワールド・チャンピオンである彼は、ハイスピードのサーフィンと各セクションへの爆発的なアプローチを披露し、なぜ彼が危険なコンペティターであるのかを皆に知らしめた。
「長い一日だったけど、ここ数日の自分のパフォーマンスにとても満足している」とフェレイラは語った。「グリフィン（コラピント）、キャロライン（マークス）、カリッサ（ムーア）、みんな今日の演技ですべてを出し切った。自信を持ってここに来たんです。自分はこの一員になれて幸せです。応援してくれたファンの皆さん、ありがとうございました。」
フェレイラは、クオーターファイナルで現世界ランキング1位のジョアン・チアンカ（ブラジル）に勝利し、ファイナルデーのキャンペーンを開始した。準決勝では、ガブリエル・メディーナ（ブラジル）を破ったばかりのイーサン・ユーイング（オーストラリア）と対戦。
ユーイングは、セミファイナルの最初のライトでパーフェクトに近い9.03を記録し、フェレイラにプレッシャーをかけた。しかし、フェレイラもすぐに応戦し、爆発的なサーフィンで8.43と8.17という素晴らしいライディングを2本続けて決め逆転。ユーイングはバックアップを見つけるのに苦労し、フェレイラの勝利となった。
イーサン・ユーイング（AUS）は、クオーターファイナルで3Xワールドチャンピオンで、サーフランチで2度の優勝経験を持つガブリエル・メディーナ（BRA）を倒し、この日最大の番狂わせを引き起こした。
ユーイングは、得意のパワーサーフィンで9.07とバックアップ7.60を記録し、メディーナを圧倒した。メディーナがファイナルに進出しなかったサーフランチ・プロは今回が初めてだった。
サーフランチ・プロ Pres.by 805 Beer 結果
女子ファイナル結果：
優勝 – カリッサ・ムーア（HAW）16.53
2位 – キャロライン・マークス(USA)15.43
男子ファイナル結果：
優勝 – グリフィン・コラピント(USA)17.77
2位 – イタロ・フェレイラ(BRA)17.13
女子セミファイナル結果：
HEAT 1：キャロライン・マークス（USA）15.53 DEF. ケイトリン・シマーズ（USA）15.00
HEAT 2：カリッサ・ムーア（HAW）18.00 DEF. タティアナ・ウェストン-ウェッブ（BRA）14.77
男子セミファイナル結果：
HEAT 1：グリフィン・コラピント（USA）15.60 DEF. フィリッペ・トリード（BRA）14.10
HEAT 2：イタロ・フェレイラ（BRA）16.60 Def. イーサン・ユーイング（AUS）16.36
男子クオーターファイナル結果：
HEAT 1：グリフィン・コラピント（USA）14.57 DEF. ヤゴ・ドラ（BRA）9.43
HEAT 2：フィリッペ・トリード（BRA）17.20 DEF. レオナルド・フィオラバンティ（ITA）16.17
HEAT 3：イーサン・ユーイング（AUS）16.67 DEF. ガブリエル・メディーナ（BRA）16.67
HEAT 4：イタロ・フェレイラ（BRA）17.27 DEF. ジョアオ・チアンカ（BRA）8.33
詳しくは、SurfRanchPro.comとWorldSurfLeague.comをご覧ください。
