リップカールプロ・ベルズビーチで女子ベスト8決定。オッキー対トム・カレンのスーパースター夢の競演

ベルズビーチ、ビクトリア、オーストラリア(2023年4月10日月曜日)-ワールド・サーフ・リーグ(WSL)2023チャンピオンシップ・ツアー(CT)の第4戦、リップカール・プロ・ベルズビーチ Presented by Bonsoy は大会3日目。

 

本日は女子ラウンドオブ16が終了してベスト8が決定。その後、トム・カレンとマーク・オクルーポによるエピックなヘリテージヒートが開催された。ベルズビーチでは、強いオンショアの風と3~4フィートの波の中、タフなコンディションで激しいバトルが繰り広げられた。

 

 

女子ワールドチャンピオンがベルズボウルを席巻する

 

2度のワールド・チャンピオンであるカリッサ・ムーア(HAW)は、クオーターファイナル進出を決め、正式にミッドシーズン・カットをクリアした。ムーアは、タフなオンショアのコンディションを難なくこなし、ラウンドオブ16で最も高い2ウェイブ・トータル14.06(20点満点)を記録し、トライアル優勝者のコビー・エンライト(AUS)を下した。

 

カリッサ・ムーア© WSL / Ryder
カリッサ・ムーア© WSL / Ryder

 

ムーアは、クオーターファイナルでガブリエラ・ブライアン(HAW)を倒した2度の世界チャンピオン、タイラー・ライト(AUS)と対戦することになった。ライトは昨年のベルズでのファイナルでムーアを下しており、タイトル防衛のために再びムーアを下しておきたいところだ。

 

タイラー・ライト
ステファニー・ギルモア

 

8度のワールド・チャンピオンに君臨するステファニー・ギルモア(AUS)は、彼女のサーフィン・キャリアにおいて一度も逃したことのないベルズでのクオーターファイナルに再び臨む。

 

レイキー・ピーターソン(USA)を破ったラウンドオブ16の勝利は、ミッドシーズン・カットラインの下に位置してリップカール・プロ・ベルズビーチに臨んだギルモアにとって必要なものであった。

 

ピーターソンは試合を終始コントロール、ギルモアはバックアップスコアを必要としていた。しかし、残り数分、ギルモアはセットにテイクオフし、3つのスムースなカーブを披露し、これが彼女のリードとヒート勝利に繋がった。

 

ステファニー・ギルモア© WSL / Ryder

 

「状況に慣れることができませんでした。」とギルモアは言った。「レイキー(ピーターソン)は地元なので、タフなヒートになることは分かっていた。私たちはランキングで同じような場所なので、あのヒートを突破してクオーターファイナルに進出できたのはとても嬉しいです。それは自分にとって大きな結果です。」

 

 

CTのライジングスター、クオーターファイナルに進出

 

CTの新星たちが、危険なライバルたちとの見事なマッチアップの末、クオーターファイナル進出を決めた。

 

イザベラ・ニコルズ© WSL / Ryder

 

今日のオープニングヒートでは、イザベラ・ニコルズ(AUS)がCTルーキーで現在世界ランキング2位のケイトリン・シマーズ(USA)に勝利を収めた。ニコルズはベルズボウルでリズム良く、セットの波を連続で掴み、2ウェーブトータル13.67を記録し、クオーターファイナル進出を容易に決めた。

 

またベティルー・サクラ・ジョンソン(HAW)は、ラウンドオブ16で、ベテラン選手で過去の大会優勝者でもあるサリー・フィッツギボンズ(AUS)を圧倒。パワフルなテクニックを駆使したサクラ・ジョンソンは、ムーアと並ぶこの日のシングルウェーブ最高得点の7.33を記録した。

 

モリー・ピックラム

 

現在1位のモリー・ピックラム(AUS)は、ルーキーのソフィー・マカロック(AUS)とのラウンドオブ16の対戦を制し、またしてもクオーターファイナル進出を決め、その勢いに衰えは見られない。クオーターファイナルでは、サクラ・ジョンソンと対戦する。

 

 

男子ラウンドオブ16で唯一行われた第1ヒートでは、マシュー・マクギリブレイ(RSA)が、現在世界ランキング2位のジョアオ・チアンカ(BRA)を下す、この日一番の大逆転劇を演じた。この勝利は、現在ミッドシーズン・カットラインのすぐ上に位置するマクギリブレイにとって、重要な勝利となった。

 

 

往年の二大サーフスター夢の競演。オッキー、ヘリテージヒートでカレンに勝利。

 

ハグするオッキーとトミー© WSL / Sloane

 

サーフィン界の2大レジェンドの対決となったトム・カレン(USA)とマーク “オッキー “オクルーポ(AUS)は、長年のライバル関係に決着をつけるため、再びベルズでパドルアウトした。

 

二人のゼッケン© WSL / Sloane
トム・カレン© WSL / Ryder
オッキー© WSL / Sloane

 

カレンはヒート開始早々、タイムレスなスタイルを披露し、7.53をマーク。しかし、オッキーのパワフルなバックハンドアタックを披露。巨大なクローズアウトヒットを決めてエクセレントの8.00をスコア。

さらにミドルレンジのスコアでバックアップするオッキー。ヒートの残り時間も少なくなる中で、追い込まれたカレン。そしてオッキーは2年連続のヘリテージヒートを勝利で飾った。

 

ファンに囲ままれるオッキー© WSL / Sloane

 

「早朝サーフィンをしました。彼はいつもこのようなコンディションをとても良く見せていたので、このコンディションはトムにとても合っていると思いました。」とオクルーポが言った。

 

「あのワンターンはいい感じだったのですが、正しいボードに乗れなかったと思います。海はトリッキーでしたね。でも、トムとヒートを共有し、ビーチでたくさんの人が応援してくれるなんて、最高でした」。

 

 

 

リップカールプロ・ベルズビーチ・オッキー対カレン・ヘリテージ HEAT結果
HEAT 1:マーク・オクルーポ(AUS)13.50 DEF. トム・カレン(USA)12.84

リップ・カール・プロ・ベルズ・ビーチ 女子ラウンド16結果
HEAT 1:イザベラ・ニコルズ(AUS)13.67 DEF. ケイトリン・シマーズ(USA)6.87
HEAT 2:キャロライン・マークス(USA)12.33 DEF. メイシー・キャラハン(AUS)10.07
HEAT 3:モリー・ピックラム(AUS)8.70 DEF. ソフィー・マカロック(AUS)7.93
HEAT 4:ベティルー・サクラ・ジョンソン(HAW)11.73 DEF. サリー・フィッツギボンズ(AUS) 9.66
HEAT 5:カリッサ・ムーア(HAW)14.06 DEF. コビー・エンライト(AUS)11.23
HEAT 6:タイラー・ライト(AUS)12.17 DEF. ガブリエラ・ブライアン(HAW)10.10
HEAT7:タティアナ・ウェストン・ウェブ(BRA)9.36 DEF. コートニー・コンローグ(USA)9.23
HEAT 8:ステファニー・ギルモア(AUS)11.20 DEF. レイキー・ピーターソン(USA)11.00

リップ・カール・プロ・ベルズ・ビーチ・メンズ・ラウンド16結果:
HEAT 1:マシュー・マクギリブレイ(RSA)10.43 DEF. ジョアン・チアンカ(BRA)9.90

リップ・カール・プロ・ベルズ・ビーチ・メンズ・ラウンド16(HEAT2~8):
HEAT 2:イーサン・ユーイング(AUS) vs. ガブリエル・メディーナ(BRA)。
HEAT 3: フィリッペ・トリード(BRA)対ジョーディ・スミス(RSA)
HEAT 4:ヤゴ・ドラ(BRA) vs. ジャクソン・ベイカー(AUS)
HEAT 5:ザビエル・ハクスタブル(AUS)対コナー・オレアリー(AUS)。
HEAT 6:マイケル・ロドリゲス(BRA) vs. ジョン・ジョン・フローレンス(HAW)
HEAT 7:マキシム・フスナット(FRA) vs. ライアン・カリナン(AUS)
HEAT 8:五十嵐カノア(JPN) vs. グリフィン・コラピント(USA)

リップ・カール・プロ・ベルズ・ビーチ女子クオーターファイナル対戦表:
HEAT 1:イザベラ・ニコルズ(AUS) vs. キャロライン・マークス(USA)
HEAT 2:モリー・ピックラム(AUS) vs. ベティルー・サクラ・ジョンソン(HAW)
HEAT 3: カリッサ・ムーア(HAW) vs. タイラー・ライト(AUS)
HEAT 4:タティアナ・ウェストン・ウェブ(BRA) vs. ステファニー・ギルモア(AUS)

 

詳しくはWorldSurfLeague.comでご確認ください。

 

ライブで見る

リップカールプロ・ベルズビーチの大会期間は、2023年4月4日から4月14日まで。大会は、WorldSurfLeague.com、WSLのYouTubeチャンネル、無料のWSLアプリでLIVE放送される予定です。詳細はWorldSurfLeague.comでご確認ください。

 

イベントサイト: