QS5000で脇田紗良が3位、岩見天獅が5位入賞。田中大貴、都築虹帆、野中美波、松岡亜音の4名がアジアCS枠獲得

岩見天獅と脇田紗良

ミアウェザー・ビーチ、ニューカッスル、NSW/AUS(2023年3月26日日曜日)WSLクオリファイ・シリーズ(QS)5000イベント「Burton Automotive & Speaking in Colour Pro 」は大会7日目のファイナルデイ。

 

QS 5,000のファイナリストたち [L-R] ジョージ・ピター(AUS)、ジョエル・ヴォーン(AUS)、ブロンテ・マコーレー(AUS)、サラ・バウム(RSA)の各選手。クレジット:WSL / ダレン・アンダーソン

 

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22/23シーズン最後のQSイベントとなった今日は、ミアウェザーがセミクリーンな2~3フィートの波で、男子はジョエル・ヴォーン(AUS)、女子はブロンテ・マコーレー(AUS)が優勝。また2023年のチャレンジャーシリーズ(CS)の出場者が決定した。

 

 

本日は女子のラウンドオブ16からスタート。ヒート1に都築虹帆、ヒート3に脇田紗良、池田美来、ヒート4に松岡亜音が登場。

 

都築のヒートは、ブロンテ・マコーレーが高得点で圧勝。終盤まで4位を強いられた都築が最後に5.50と4.43をスコアして2位となり QF進出。

 

オーストラリアレッグでは著しい成長が見えた池田美来

 

脇田紗良は6.50と5.90の高得点をまとめてヒートを圧倒。池田も一時は2位に躍り出るも惜しくも4位で敗退。それでも13位となりアジアランキング7位まで上げる大健闘を見せた。

 

松岡亜音 WSL / Darren Anderson

松岡は残り時間5分を切ってバックアップを揃えて2位に浮上し、QFへ勝ち進んだ。

 

岩見天獅がQS5000で5位と健闘

 

岩見天獅

 

続けて男子のクオーターファイナルがスタート。岩見天獅はヒート3で強豪ジョエル・ヴォーンと対戦。ヒートはスタートから両者とも2つのビッグターンコンボでハイクオリティなパフォーマンスを披露。

 

ジョエルが7.67に対し、岩見も7.00という高得点をマークした。その後は両者ともスコアを伸ばせず、ジョエルがバックアップを4.23まで伸ばしリードを広げる。岩見は優先権を使って鋭いカービングターンを披露するもそこまで。今大会5位でフィニッシュし、2,282ポイントを獲得。

 

岩見天獅

CS入り目前の岩見だったが、アジアランク6位となり、惜しくもクオリファイを逃した。これで男子アジア・ランキングから来シーズンのチャレンジャーシリーズ入りを果たしたのは、ランキング3位の田中大貴が初のチャレンジャーシリーズ入りとなった。

 

 

都築虹帆がWSL女子アジアQSランク1位となる。

 

都築虹帆

 

クオーターファイナルへ勝ち上がった都築虹帆は、コビー・エンライトと対戦。ヒート後半にシャープなフォアハンドのテールスライドを決めてトップに躍り出るが、エンライトが7.00をスコアして逆転。都築は惜しくも敗退となった。

 

それでも今大会5位でフィニッシュし、アジアQSランキングでトップに躍り出て、念願のチャレンジャーシリーズ入りを決めた。

 

 

脇田紗良と松岡亜音がQFで直接対決

 

 

アジアリージョナルのCS最後の1枠を奪い合う脇田紗良と松岡亜音がQFで直接対決することとなった。

 

ヒートはスローな展開で、両者とも決定的なスコアがないまま後半戦へ。残り時間10分で脇田がテールをスライドさせて大きくスプレーを上げるフォアハンドのスラッシュで3.33をスコア。

 

脇田紗良

 

最後は脇田が再びパワフルなコミットターンのコンビネーションで披露し4.33をスコア。松岡はここまでの好調なサーフィンを見せられず惜しくも敗退。今大会5位でフィニッシュ。そして、松岡のCS入りは脇田のセミファイナルの結果に託されることなった。

 

脇田紗良は3位でフィニッシュ。

 

セミファイナルに勝ち上がった脇田紗良は、サラ・バウムと対戦。脇田はここを勝ち上がりファイナル進出を決めれば、逆転でチャンレンジャーシリーズ入りが決定する負けられないヒート。

 

ヒートはサラ・バウムがパワフルなバックハンドで4.67をスコアして開始。脇田はファーストウェイブでレフトの波にテイクオフ。深いボトムターンからラディカルなオフザリップを試みるも、スープの前に出れず、惜しくもインコンプリート。

 

ヒートはその後、スローな展開となり、シチュエーションは変わらず。そして、後半に入り優先権を持った脇田がセットの波を掴むも早い波で技を入れられず。だが、脇田は直ぐに波を掴んで4.33 をスコア。追撃を開始するもそこまで。

 

サラ・バウムが最後に駄目押しの6.17をスコアして勝利。ここで敗退した脇田は惜しくもCS入りを逃し、松岡亜音の初のCS入りが確定となった。

 

 

今年のチャレンジャーシリーズの代表が決定

 

本日の大会終了後、WSLアジア、オーストラリア/オセアニア両リージョンのランキングが決定し、今年のチャレンジャーシリーズの代表が決定した。

ジャービス・アール(AUS)は今年1月にアメリカで行われたワールド・ジュニア・チャンピオンシップ優勝によるワイルドカードを獲得したため、ランキング8位の選手も今年のチャレンジャーシリーズに出場出来ることになった。

 

両リージョンとも、まだ確定していないサーファーに、男子と女子のワイルドカードのポジションを1つずつ割り当てる予定になっている。

 

2023 WSLオーストラリア/オセアニア
チャレンジャーシリーズ代表選手

 

男子:
リーフ・ヘイズルウッド
ジャービス・アール(WJCからクオリファイ)
アリスター レジナート
ジョエル・ヴォーン
ジョージ・ピター
ビリー・ステアマンド
マイキー・マクドナー
テ・ケフケフ・バトラー
地域別ワイルドカード (未定)

女子 :
コビー・エンライト
ペイジ・ハレブ
エリー・ハリソン
ニキシー・ライアン
地域別ワイルドカード (未定)

 

2023 WSLアジア
チャレンジャーシリーズ代表選手

 

男子:
ケトゥ・アグス
オニー・アンワー
田中 大貴
ジョン・マーク・トコン
キアン ・マーティン
地域別ワイルドカード (未定)

女子 :
都築虹帆
野中美波
松岡亜音
地域別ワイルドカード (未定)

 

 

 

2023年のBurton Automotive and Speaking in Colour Pro WSL QS 5,000イベントは、2023年3月19日~26日に開催される予定です。詳細やイベントのライブ視聴は、www.WorldSurfLeague.com にアクセスするか、無料のWSLアプリをダウンロードしてください。