大原洋人と金沢呂偉がトップ通過、岩見天獅、新井洋人、安室丈もラウンドアップ。ニューカッスル大会4日目。

大原洋人と金沢呂偉

メレウェザー・ビーチ、ニューカッスル、NSW/AUS(2023年3月23日木曜日) WSLクオリファイ・シリーズ(QS)5000イベント「Burton Automotive & Speaking in Colour Pro 」は大会4日目。

 

 

本日は、女子のラウンドオブ64の残りの3ヒートと男子ラウンド3のラウンオブ64が行われ、トップシードが登場。パフォーマンスレベルが上がり、激しいデットヒートが繰り広げられた。

 

ジャクソン・ベイカーWSL / Darren Anderson

 

セントラルコースターのジョエル・ヴォーン(AUS)が2ウェーブトータル14.16(20点満点)を記録。CTサーファーでイベント優勝者で地元の人気者であるジャクソン・ベイカー(AUS)も登場。日本の大原洋人が、14.44をマークし、これまでのイベントで最も高い2ウェーブ・トータルを記録。注目が集まった。

 

金沢呂偉 WSL / Darren Anderson

 

H4ではアジアランキング11位の金沢呂偉が、前回の優勝者であるカラニ・ボール、和井田龍貴、マイカ・マージソンと対戦。ヒートは勢いのある長身のカラニがバックハンドのビッグマニューバーでスコアを揃えてヒートをリード。

 

3位を強いられた金沢だったが、ヒート後半に入りバックハンドのスナップからストレートアップのリエントリーをコンビネーションし6.17をスコア。トップに躍り出る。

 

 

スコアが伸ばせないカラニに対して、金沢は再びパワフルなバックハンドで特大のスプレーを上げる2ターンコンボ。エクセレントの8.17をスコアして、14.34という今大会で2番目に高いヒートトータルをマークして1位でラウンドアップを決めた。

 

高速でクリティカルなスナップとフィンフリーのアプローチを披露した金沢は、アジアランキング11位だが、彼より上位に位置する数名の選手がすでに敗退しているため、金沢はランキングを急上昇させ、チャレンジャーシリーズの出場権を獲得するチャンスがある。

 

 

「今日は良い波が来る場所にいなければなりませんが、2本とも良い波に乗れたと思います」と金沢は言った。「ランキングはまだまだですが、自分のできることをやって、あとはうまくいけばボーナスですね。」

 

H5ではアジアランク7位の西優司が、ジョーダン・ローラー、ネイザン・ヘッジ、ブロンソン・メイディと対戦。H6ではアジアランク6位の西慶司郎がマイキー・マクドナー、ヒューイ・ヴォーン、リカルド・クリスティと対戦。CSクオリファイのライン上にいた西兄弟だったが、両者ともランキングを上げることはできずに悔しい敗退となった。

 

岩見天獅 WSL / Darren Anderson

 

H9では、アジアランク13位の岩見天獅、須田喬士郎が元CTトップサーファーのジュリアン・ウィルソンとディラン・モファットと対戦。

 

ヒートはモファットがスタートから巨大なエアリバースをメイク。7.00の高得点をマークしてヒートをコントロール。

 

好調な岩見はヒート前半からクリティカル・セクションを攻め続けて、後半にクローズセクションでのビッグリエントリーをメイクし、5.93と 5.10をスコア。2位でラウンドアップ。須田もチャージを見せて一時は2位となるも惜しくも3位で敗退となった。

 

H11のアジアランク8位の新井洋人は、ジョエル・ヴォーン、アクセル・キュロッタ、ベン・スペンスと対戦。ヒートは新井洋人がスタートから4点台を2本まとめてヒートをリード。

 

しかしジョエル・ヴォーンがヒュージ・エアリバースで7.33をスコアしてトップに。新井も後半4.90をスコアして食い下がる。そのまま2位のポジションをキープした新井はCSクオリファイへの希望をつなぎ、見事ラウンドオブ32へ勝ち上がった。

 

 

H15ではアジアランク23位の大原洋人とアジアランク3位の田中大貴がオスカー・ベリーとクーパー・デイビスと対戦。ヒートは大原がスタートから先行。

 

ロールイン気味にセクションを責める圧巻の演技に7.17のエクセレントレンジのスコア。完全にヒートをコントロールする。後半には2つのコミットターンとレイバックスラッシュのコンビネーションで7.27 を叩き出し、圧倒的な試合運びで勝ち上がった。

 

 

「このイベントで優勝してチャレンジャーシリーズにクオリファイしたい」とインタビューで言っていた大原。昨年は怪我のため試合にでれなかった大原は、今年3月に試合復帰。そのため現在アジアランク23位だが、今回優勝して5000ポイント獲得すればCS入りできる可能性が残されている。

 

また現在アジアランク3位の田中大貴としては、他のアジアランク上位の選手が敗退している中、ポイントを伸ばしたかった。しかしヒートを通してチャージを続けたがスコアを伸ばせず、惜しくも3位敗退となった。

 

H16で安室丈は、元CT選手のモーガン・シビリックらと対戦。シビリックが7.50を4.83でバックアップして圧勝。ヒート後半まで3位を強いられていた安室は、終盤にフォアハンドのビッグリエントリーを決めて5.73 をスコア。2位に浮上してラウンドアップを決めた。

 

現在ラウンドオブ32に勝ち上がっているアジア選手は、大原洋人、金沢呂偉、岩見天獅、新井洋人、安室丈、ブロンソン・メイディ、トップのケトゥ・アグスとなった。

 

ヒューイ・ヴォーンWSL / Darren Anderson

 

H2でカイアス・キングとジョン・マーク・トコンと対戦した矢作紋乃丞、H10でジャービス・アールとリーフ・ヘーゼルウッドと対戦した岡村晃友、相澤日向、H14でケトゥ・アグス、キアン・マーティンと対戦した山中海輝は惜しくも敗退となった。

 

明日女子R32が再開となれば、H1松永莉奈、H3都築虹帆、佐藤李、H5松岡亜音、脇田紗良、大村奈央、H6池田美来、馬庭彩、松田詩野が登場する。

男子R32は、H8大原洋人、H2金沢呂偉、H6岩見天獅、H5新井洋人、H7安室丈、どのヒートもかなりの強者が顔を揃えている。頑張れ!日本!

 

2023年のBurton Automotive and Speaking in Colour Pro WSL QS 5,000イベントは、2023年3月19日~26日に開催される予定です。詳細やイベントのライブ視聴は、www.WorldSurfLeague.com にアクセスするか、無料のWSLアプリをダウンロードしてください。