パシフィコ横浜で開催された「INTER STYLE2023」展示会リポート。今年の来場者数はどうだった?

サーフィン・スケートボーディング・スノーボーディングのボードカルチャーと、アウトドア・自転車および、感度の高いセレクト系のファッションなどを中心とした、ライフスタイル全般に関わる、有意義な商談会とコミュニティーの形成・活性化を目的としたビジネス展示会「インタースタイル」が2022年2月14日(火)~16日(木) 3日間、パシフィコ横浜で開催された。

 

 

新型コロナウイルス禍による人々の往来自粛等も落ち着きはじめ、全国各地より3日間で8,668人が来場、全154社の出展者のうち、全体の約31%にあたる48社が新規出展、ブランド総数としては、257ブランドが各社ブースに並んだ。来場者数は前年比で3割増とプラス。

 

 

3日間通した感覚としては、やはり数字が示すように初日が最も多かったようだ。コロナ前の勢いはないものの少しづつ戻ってきている感触があると出展者が言っていた。今回はユーザー向けの【直接販売(小売り)】を解禁。「INTERSTYLE MARKET DAY」として最終日の2月16日(木)は販売が可能となった。

 

 

そのため一般ユーザーは3日間のうちでマーケットデイの最終日が最も多かったが、一般ユーザーを呼び込むという意味では、今年初めての試みで告知不足は否めなかったようにも感じた。商材の入れ替えや、告知方法など課題は残るが、出展者には好評でマーケットデイは今後につなげていく方針のようだ。

 

日本プロサーフィン連盟は、公式Vlog「Catch up」をスタート。リポーターにはプロサーファー田代凪沙、宮坂莉乙子が登場。普段は見ることのできない大会の裏側や地域に密着。選手たちのリアルを届ける。最近JPSAは自社のSNSに力を入れており、JPSA mediaを立ち上げ映像コンテンツなどを充実。今回はインタースタイルで取材したものが公開されている。

 

 

今回は、いま世界的に人気を集めるシャープアイ・サーフボードが新体制となってインタースタイルに出展。昨年11月にも来日したばかりの創始者でありシェイパーのマルシオ・ゾウビ氏が再来日。ハワイ、カリフォルニアと忙しく飛び回るジャパン代表となった五十嵐勉氏とともにブースに立ち、トークショーも行われた。

 

トークショーではミドルエイジには気になるシャープアイのミッドレングスなどのニューモデルの説明も行われた。

 

また五十嵐カノアのサイン入り使用ボードも販売。会期中は小売店からカノアファンまで、多くの人が彼らのブースを訪れ、その勢いを感じさせるものとなっていた。

 

2021年より日本国内でのチャネルアイランズサーフボードの取り扱いを開始している株式会社マニューバーラインが今回も出展。今年から村上舜がチームに加わり話題となっている。

ブースでは昨年、日本で行われたCI PROザ・ムービー公開ツアーのCI PROも展示。またアパレル、デッキパッドなどのアクセサリーをはじめ、今季リリース予定のニューモデルも展示されていた。

 

誕生から70周年のアニバーサリーイヤーを迎えるBODY GLOVEがインタースタイルに初出展。チームライダーの西優司(左)と松原渚生(右)をブースでキャッチ。西優司は現在、WSLアジア・ランキング5位で来季のCS出場権内におり、今後の活躍に期待がかかる。また元CTサーファーのコナー・コフィンもBODY GLOVEに移籍。今後のBODY GLOVEの動きに注目だ。

 

いま巷で話題のフルカーボン・バキュームラミネートのサーフボードを全てをジャパンメイドにこだわったKKL-Japanの有限会社ジェイ・クウェストがインタースタイルで披露した。 KKL-Japanはコンピューター制御によってサーフボードの素材をシェープする会社。

フルカーボン・バキュームラミネート自体は決して最近発明されたものではないが、改良を重ねて現代に復活し注目を集めている。

現在KKL-Japanのフルカーボンシステム鴉(カラス Vacuum Sandwiches System)はMegaflex eps blanksを使用し、クロス、樹脂など全て日本製にこだわり、Y.U、ロックダンスなど日本の10社余りと提携。軽量で高反発のフレックスを有するジャパンメイドのサーフボードに注目が集まっている。

 

カリフォルニア州のサンディエゴ「シーサイドリーフ」で開催されたWSL主催のジュニア世界一決定戦であるWJCに日本代表の一人として出場した脇田紗良。その後フィリピンで開催されたQS3000にも出場。海外を忙しく飛び回る脇田。この時期はいつもなら日本にいないが、今回初めてインタースタイル会場に登場し、元気な笑顔を見せてくれた。

今シーズンはWSLのCTイベントをはじめ、ISAのワールドサーフィンゲームスやロングボードの試合も予定されている、Surf City El Salvadorが2年連続でインタースタイルに出展。今回もエルサルバドル大使館のディエゴ・ダルトン大使が来日し、トークショーに出演。また今回のトークショーには日本サーフィン連盟の副理事長で、ISA大会でエルサルバドルを経験された宗像氏も登壇。エルサルバドルのサーフィン環境の素晴らしさをアピールした。

日本人が世界へと挑戦していく礎を作ったプロサーファーの一人として知られる、レジェンドサーファー関野聡氏が代表を務める、株式会社ワンワールドから世界に発信するサーフアクセサリー【TLS】からマイクロファイバーポンチョの新色が登場。

今回記者会見を行い、2024年度からS-LEAGUEなるものをスタートさせることを発表した日本プロサーフィン連盟。昨年はシニアツアーで大活躍したプロサーファーのJPSA名誉顧問である牛越峰統、日本のサーフィン界を背負って立つJPSAコンテストディレクターの田中樹、3XJPSAグランドチャンピオンの河野正和がインタースタイル会場に登場。

 

2022年 JPSA SINOR PRO 初代グランドチャンピオンに輝いた浦山哲也。昨年はライバルの牛越峰統を最終戦で逆転して、シニアツアー初代のグラチャンを手に入れた。コーチングにも力を入れて、若手育成に取り組む。今シーズンもシニアツアーは3戦が予定されており、多くのシニアプロが参戦予定で盛り上がることだろう。

 

チリサーフボードジャパンは、海外ブランドながら、すべて日本メイドにて製造する日本限定仕様。チリグローバルで展開する大好評のEPSマテリアル”TWIN TECH”も展開、また中学生以下の子供たちにリーズナブルにボードを提供するグロムサポートプロジェクトも展開中。

 

2021年に発表され、ジョーディ・スミスと共同開発したサーフボードケースで話題のノルウェー発のバッグブランド「Db」がインタースタイルに2年連続で出展。今回はスーツケースタイプのバックなどを発表。3月には石井スポーツ ヨドバシ横浜店にDbとしては初のShop in Shopとしてコーナー展開を予定。

 

ワンワールドからサーフィン用のリーシュコードがわんちゃんのリードになって登場。「DOG LEASH」はコイルとストレートの2スタイル展開で、ストレートタイプは長さの違うS、Mの2サイズが選択可能。首輪とリードの一体型で愛犬家のサーファーにはぴったり。

神奈川県逗子市のR134沿い、海を一望できる岬にある「surfers」。海と音楽が好きな人が集う、逗子で一番のロケーションを誇るビーチハウス「surfers」がオリジナルアパレルやアートでインタースタイルに初出展。

写真家ブルース・オズボーンが、葉山の自宅近くの海辺で収集した漂流物を、素敵な感性でレイアウトして撮影した写真作品。それをTシャツにプリントして販売するなど、素材にこだわり抜いた一着を販売。オンラインサイトでも購入可能。https://shop.surfers.jp/

 

1月はフィリピンで行われたQS3000に出場。来月は宮崎のQS3000、そしてオーストラリアのQS3000、5000、そして4月はJPSA開幕戦の種子島と世界を忙しく飛び回る矢作紋乃丞がインタースタイルに登場。今年は優勝することを目標に1戦1戦を戦っていく。他のサーファーにはないアプローチで、見るものを驚かせるモンちゃんのサーフィンが好きだ。

 

横乗り界のカリスマでINSANE SURFBOARDSのシェイパーでもある勝又CUT’S正彦氏。最近では個展を開くほどアート作品の創作活動にハマっている。90年代初頭から圧倒的なサーフィンパフォーマンスと、圧倒的な感性で時代をリードしてきたカリスマサーファー。これまでサーフボードやオリジナルアパレルなどに、そのアートを爆発させてきたが、今後はキャンバスで自分自身を表現している。

30年以上ウエットスーツを作り続けRINCON WETSUITS 、CYBERなどを企画販売する老舗ウエットスーツメーカーであるトシズマリン・プロジェクトがインタースタイルに今季も出展。クラシカルなウエットスーツとともに、ボードショーツなどをリリースするトシズマリンはボードショーツの生地で作られたサーフィン用のオープンシャツをリリース。

フロントは柔らかいラバーボタン仕様でパドル時も気にならない。ボタンを閉めずに羽織るもよし、ちょっとスタイリッシュにサマーサーフを楽しみたい人には、無地のカスタムボードショーツ・ノスタルジックもセットアップでオススメ。

JPSAのツアースポンサーとしてサーファーを応援するR.surfer(アールドットサーファー)がインタースタイル初出展。ビジネスシーンでも遊び心を忘れない、をコンセプトに2013年に設立。”R(Road:地上)”を冠したR.surferは、サーファーとしての生き様を体現したブランドで、サーファー特有の体型にフィットするよう計算されたブランド。オンラインで商品をチェックしてみよう。https://rsurfer.com/

 

 

 

  • [名称]インタースタイル2023(ボードカルチャー&アウトドア展示会)
    INTERSTYLE 2023 (The Exhibition of Board Culture & Outdoor)
  • [会期]2023年 2月14日(火)~ 16日(木)
  • [時間]10:00~18:00(最終日~17:00)
  • [会場]パシフィコ横浜(Dホール)
  • [主催]株式会社インタースタイルhttps://www.interstyle.jp/