2020年2月18日(火)~20日(木)の3日間に渡り、パシフィコ横浜(C・Dホール)でボードカルチャー&ファッション展示会「インタースタイル」が開催された。
今回は、新型コロナウイルスの影響もあり、出展を取りやめる会社や来場を敬遠する人も多いなか、3日間で延べ14,281人が来場。会期中に予定されていたイベントもキャンセルされるなど、前年を下回る数字(2割減)を記録する事となった。
新型コロナウイルスは、業界のみならず、世界の経済に大きな打撃を与え、オリンピックの開催も来年まで延期が決定。今回の出展者からも一刻も早い収束を願う声が多く聞かれた。
そんな中でも今回のインタースタイルのサーフィン系で盛り上がりを見せていたのは、何と言っても会場内の特設シェイプルーム「SURF SHAPE ROOM dedicated to KO3」で開催された、出展ブランクスメーカーによるSHAPING SHOW。
来日した世界をリードするデザイナー・シェイパーのRICH PAVELをはじめ、日本が世界に誇るレジェンド・シェイパーY.U植田義則氏、Deus ex Machina から初めての日本人シェイパー Tappy吉川拓哉氏、レジェンド・シェイパー 蛸操氏、園田淳二氏によるシェイプが行われ、多くのギャラリーを集めた。
また今回の傾向としては、一昨年、昨年辺りまではソフトボードが会場に溢れていたが、今年は一段落といった感じ。新しい展開が期待される。
一方、SUPも落ち着いたところに、ハイドロフォイルボードの新たな出展が目を引いた。このハイドロフォイルは日本には不向きかという質問に対し、逆に日本の方が安全に楽しめる場所が多いという返答。サーフィンは楽しくない場所の方が楽しめるらしく、今後の展開が気になる。
毎回、海外からサーフスターが来日するインタースタイル。今回のビッグネームは、ポッツことマーティン・ポッターだった。サーフメディアでは一早くインタビューを掲載済み。非常に気さくで素晴らしいキャラクターの持ち主だった。
毎回エントラス付近のブースで目を引くサーフハードウエアインターナショナルのブース。今回はFCSからリリースされる最新フィンを全面にプッシュ。この3月下旬発売予定の「FCS II H4フィン」は、Hシリーズの最新モデル。スイスの最新精密機器で作られたコンポジットフィンは、ターン時のドライブ性とホールド性が高くなるように設計されている。
FCSのカーバーとアクセルレーターを掛け合わせたような感覚でスピードが落ちないドライブ性とブレない安定感があり、トップで蹴り込んだ時の回転性が強くスピード重視のフィン。これは大ヒットの予感だ。サイズはS、M、Lの3つから選択可能。価格:¥18,000 +税 https://www.surffcs.jp/pages/h4
ボードライダーズジャパン株式会社では、噂のDAKINEよりリリースされる新しいリーシュコード「KAIMANA SERIES」が展示されていた。リーシュによるストレスを完全に取り除くべく全てのパーツをゼロから開発。5つの最先端技術を搭載し「非常に軽く、絡みにくく、ずれにくい」を実現した大人気商品となっているようだ。
ボードライダーズジャパン株式会社のビラボン・ブースには、WSLとISAジュニアの日本代表である矢作紋乃丞(やはぎもんのじょう)が来場。毎年参加するハワイのノースショアで行われる「ビラボン・ブラッドライン・プログラム」の出発前に横浜に顔を出した。今年も活躍が期待される。
今シーズンCT入りを果たした都筑有夢路をサポートするリップカールのブースでは、今季の春夏のウェットスーツがラインナップ。繊維の中で、唯一水分を含まないポリプロピレンを使用した新素材の「PP FIFTY」を使ったウエットスーツを展示。
「PP FIFTY」は速乾性、超撥水、保温性、抗菌性、伸縮性能、軽量設計、低熱伝導という従来になかった機能・性能を有する史上初のウエットスーツ素材。
また伸張すると発熱する素材〈ストレッチエナジー〉を組み込んだ、ジャージ素材が発熱する新たなスーパーストレッチ・ジャージも登場し、話題となっていた。http://www.ripcurl-jp.com/wetsuits.html
また、リップカール・ジャパンのブースでは、2020年1月からのライセンスを獲得し、販売を開始したブラジル生まれの世界的なビーチサンダル・ブランド「 havaianas / ハワイアナス」も展示。オンラインショップも4月からスタートする予定だ。https://www.havaianas.co.jp/
海の環境を考えて作られているサーファーのための日焼け止めVERTRA/バートラ。ジョンジョン、ドリアン、ファニングのシグネチャー・モデルのスティックタイプ日焼け止めもあり。乾燥から唇を守りながら日焼け止めしても使えるSPF30が入ったリップクリームや、肌に優しいミネラル成分から作られたSPF50とPA++++という強力な日焼け止めスプレーとローションも人気。株式会社ワンワールド
日本代表の水泳選手の半分が練習に使用しているという大人気のDMCフィン。その中でもボディサーフィン世界チャンピオンのドン・マクレディによるデザインで他のスイムフィンよりも少ない水抵抗で最大スピードを実現する「リペラーフィン」はボディサーフィン、ボディボード、ライフガード、オーシャンスイミングなど様々な分野で大人気となっているフィン。株式会社ワンワールド
そのDMCフィンからはSOFT SURF HELMET(ソフト・サーフ・ヘルメット)が登場。これは文字通りピークプロテクターとネックプロテクターを備えた熱成形の超軽量ヘッドギア。スクールやビギナーには必需品。あの2 Xワールドサーフィンチャンピオンであるトム・キャロルが開発に携わった商品で、あらゆるウォータースポーツでの衝撃から頭を保護する。株式会社ワンワールド
フューチャーフィンからTomoワッドセットが登場。非常にユニークなこのテンプレートは、FirewireのEl Tomo Fishモデル用にダニエル“ Tomo” トムソンによってデザインされた。
バリ島から日本初上陸の「サーフゾンビワックス」が登場。環境に優しい天然成分で作られた「サーフゾンビワックス」は、天然アロマオイルの匂いがバリ島らしいオーガニックワックス。グリップ力もばっちり。エッセンススポーツ
今回のインタースタイルでは、来年まで延期となったオリンピックのライセンシー商品も登場した。サーフィン関連ではワックスをはじめソフトボードやリーシュにフィンなどが展示され、注目を集めていた。これらの商品はサーフィン会場などでも販売が予定されているとのこと。
日本のサーフィン界の生き字引であるレジェンドサーファーの出川三千男、小室正則、川井幹雄、ドジ井坂、長沼一仁(欠席)によるトークショー「僕らのサーフィンはここから始まった」が行われた。日本のサーフィン創成期を支えたレジェンドサーファーたちが集結。残された当時の貴重な写真を見ながら、今まで聞けなかった真実をエピソードを交え、4人のレジェンドたちが語った。
90年代のコンペシーンで大活躍したブラジルのレジェンドサーファーであるファビオ・ゴウベイアが来日。彼はフラビオ・パダラッツとともに、いまのブラジルのサーフシーンの礎を築いた元CTサーファーだ。
今回はブラジルのテクセル・サーフボード・ブランクスのプロモーションで来日。このフォームはブラジルのトップサーファーたちの多くが使用しており、現在シェイパーであるファビオも愛用しているフォームだそうだ。http://www.surfteccel.com.br/en
元JPSA理事長でプロサーファーの牛越峰統プロがアンバサダーを務めるタフネスGPSアウトドアウォッチ「ガーミン」がインタースタイルに出展。今回は多くのモデルの中から、潮汐情報をはじめ様々な機能が搭載されている「Instinct Tide」をピックアップ。
この時計は潮汐や風、天気などを表示できるだけでなく、心拍数や歩数、カロリーまで数値化してくれるので日々の健康管理にも便利。https://www.garmin.co.jp/minisite/instinct/instinct-tide/
五十嵐カノア、村上舜、フィリーペ・トリードといった世界のトップサーファーが使用して大人気の「Sharpeye Surfboards」。インタースタイルではカノアや村上舜が実際に使用していたサーフボードも展示。また今シーズンはマグロというネーミングのフィッシュボードが登場し注目を集めていた。
カリフォルニア発、トップアスリートが愛用するCBD「MEDTERRA(メディテラ)」が今回のインタースタイルに出展。CBDはペンプに含まれる成分「カンビナビジオール」のことで、慢性痛や睡眠障害をケアするものとして世界が注目。
体を酷使するアスリートには心と体のケアが大事。このCBD「MEDTERRA(メディテラ)」は、高品質ブランドとして世界で活躍するトップアスリートから注目。アラナ・ブランチャードやコア・スミスといったトップサーファーをサポートしている。
日本プロサーフィン連盟とドコモ、株式会社アドバンスが協力し、次世代のサーフィン・コンテスト映像を研究開発中。コンテストが行われているエリア全体を8Kで撮影。画像認識などを用いて、特定の選手を拡大してHD映像でリアルタイムに書き出す。
カメラ1台で全ての選手を抑えて、確実にライディングを撮影でき、ジャッジの正確な採点に繋がる。見逃しのないハイライト映像の生成も可能な8Kスポーツセンシングで競技サーフィンがさらにグレードアップする。
水素水を超えたナチュラルウォーター「プラズマ解離水」。年齢とともに減少する細胞内液に最も近く、シルクのようにやわら中水が体の奥底まで染み渡る。細胞を潤して内側からエイジングケアしよう。
開催概要
[名称]インタースタイル2020(ボードカルチャー&ファッション展示会)
INTERSTYLE 2020(The Exhibition of Board Culture & Fashion)
[会期]2020年 2月18日(火)~ 20日(木) 10:00~19:00(最終日~17:00)
[会場]パシフィコ横浜(C・Dホール)
[主催]株式会社インタースタイル
[後援]横浜市、一般財団法人 対日貿易投資交流促進協会 (ミプロ)、World Surf League (WSL)、一般社団法人 日本プロサーフィン連盟 (JPSA)、一般社団法人 日本サーフィン連盟 (NSA)、日本ウエットスーツ工業会 (JWMA)、一般社団法人 サーフライダーファウンデーションジャパン、日本プロボディボード連盟 (JPBA)、日本ボディボード工業会 (BMA)、一般社団法人 日本スタンドアップパドルボード協会 (SUPA)、日本SUP振興会 (JSO)、NPO法人 日本ウインドサーフィン協会 (JWA)、一般社団法人 日本ウェイクボード協会 (JWBA)、一般社団法人 日本スケートボード協会 (AJSA)、一般社団法人 日本スケートボーディング連盟 (JSF)、一般社団法人 ワールドスケートジャパン、一般社団法人 JASA (日本アクションスポーツ連盟)
[協力]株式会社枻出版社、SURFIN’LIFE、ザ・サーファーズ・ジャーナル日本語版、SURFMEDIA、なみある?/株式会社サイバード、F+MAGAZINE/メディアライン、株式会社カラーズマガジン、日本サーフアカデミー高等部、一般社団法人 SNOWBANK、POW (Protect Our Winters) Japan、CHANNEL SQUARE (一般社団法人F-WORLD)、株式会社スタジオジャパホ、BACKSIDE SNOWBOARDING MAGAZINE、EPIC SNOWBOARDING MAGAZINE、DIGGIN’ MAGAZINE、Bueno! Books、Athlete BASE