サンセット・ビーチ、オアフ、ハワイ(2023年2月17日金曜日)-ワールド・サーフ・リーグ(WSL)2023チャンピオンシップ・ツアー(CT)の第2戦となる「ハーレープロ・サンセットビーチ」は大会4日目。ノースショアのサンセットビーチで4~6フィートのコンディションでラウンドオブ16を終え、女子ベスト8が決定した。
今日の試合は非常に接戦で、多くのヒートが最後の数分の間に決着がつくものとなった。ワールド・チャンピオンのステファニー・ギルモア(AUS)、カリッサ・ムーア(HAW)、タイラー・ライト(AUS)は快進撃を見せ、ツアー・ベテランのサリー・フィッツギボンズとタティアナ・ウェストン・ウェブは惜しくも敗退となった。
8Xワールドチャンピオンのギルモアがサンセットで反撃、クオーターファイナルへ。
8タイム・ワールド・チャンピオンのステファニー・ギルモアは、ラウンドオブ16でイベント・ワイルドカードのゾーイ・マクドゥーガル(HAW)を抑えて、勝利。ウイニングフォームを取り戻した。
いくつかのスローアウェイの後、ギルモアは自分のリズムを見つけ、今日の最も高いヒート・トータル14.17(20点満点)をスコア。彼女は、クオーターファイナルで2度の世界チャンピオンのタイラー・ライトと対戦することになった。
「ビーチで見ていると、とても小さいと思うんだけど、実際にアウトに行ってみると、この波に乗らなきゃと思う感じでしたね」。ギルモアは言った。「最終的にはジャッジがどこを見て、どこにポイントを付けているのかを優先的に考えました。ゾーイも自分も良いサイズのセットで何度かチャンスがあったのはラッキーでした。」
イベントディフェンディング・ウィナー、ヘネシーがフィッツギボンズを破る
ディフェンディング・イベント・ウィナーのブリサ・ヘネシー(CRC)は、ラウンドオブ16でベテランでワイルドカードのサリー・フィッツギボンズに僅差で勝利し、タイトル防衛に一歩近づいた。ヒートはフィッツギボンズがリードしていたが、残り時間2分のところでヘネシーが逆転しチャンスをつかんだ。
「最初にパドルアウトした時、自分はサンセットポイントが大好きなので本当に興奮したのですが、ヒートがスタートして、ちょっと変わりました」とヘネシーは語った。
「最初のヒートは実験台のモルモットのようなもので、何が起こるか分からず緊張するものです。サンセットでは、何も期待せずに臨み、適応することが必要です。」
ワールドチャンピオンのムーアとライトがクオーターファイナル進出を決める
2度の世界チャンピオンであるタイラー・ライトは、同じオーストラリアのメイシー・キャラハン(AUS)とのラウンドオブ16で敗退寸前まで追い込まれた。しかし、残り1分で、ライトは僅差で勝利し、準々決勝進出を決めた。ライトは、先週のビラボン・プロ・パイプラインでの準優勝に続き、またもやソリッドなイベントフィニッシュへの道を突き進む。
5度の世界チャンピオンであるカリッサ・ムーアは、ラウンドオブ16で怪我人リプレイスで出場の元CTサーファーのルアナ・シルバ(BRA)と対戦し、自信に満ちた試合展開を見せた。彼女は、クオーターファイナルでヘネシーと対戦し、昨年のサンセットビーチでの9位入賞を上回る成績を収めようとしている。
ニューカマーのシマーズとピックラムもQF進出
モリー・ピックラム(AUS)は、同じオーストラリアのイザベラ・ニコルスとの接戦の末、クオーターファイナル進出を決めた。ニコルズはヒートの大半を支配したが、ピクラムはプレッシャーに負けず、最後の最後で自己最高スコアとなる6.10(10点満点)をマークし、勝利を手にした。ピクラムは、このサンセットビーチで行われるクオーターファイナルで2年連続となるヘネシーと対戦することになった。
ハワイのガブリエラ・ブライアンもツアーベテランのレイキー・ピーターソン(USA)にラウンドオブ16で大勝し、2年連続でサンセットでQF進出することになった。ブライアンは、クオーターファイナルで5度の世界チャンピオンであるムーアを倒すために、その勢いを維持する必要がある。
「コンディションは、変なデビルサイズですが、どこでも波がありますね」とムーアは言った。「とても難しいので、通常のサンセットは忘れて、目の前にあるものをサーフしました。ルアナ(シルバ)にとって、ここは彼女のホームグランドなので、本当に厳しい戦いが待っていると思いましたし、彼女はニード6.33でしたが、それを簡単に出せることも分かっていたので、かなり緊張していました。」
この日のイベントは、サーフィン界の若きスターであるキャロライン・マークス(USA)とベティルー・サクラ・ジョンソン(HAW)の一進一退の対決で幕を閉じた。2人は序盤でリードを奪い合ったが、中盤でマークスは驚異的なバックハンドで7.00をスコア。サクラ・ジョンソンは、惜しくもここで敗退となった。
「先週はインフルエンザにかかったり、耳が痛くなったりして、あまりサーフィンをしていなかったんです」とマークスは言った。「しかし、幸いにも数本の波を見つけることが出来、ボードのフィーリングも良く、本当にストークしてます。ベティルー・サクラ・ジョンソンとは以前にも対戦したことがあり、パイプで同じ対決をしたことがあります。彼女のことはリスペクトしているし、今後は素晴らしい戦いが続くと思うし、その最初の一戦なんだと思います。」
ハーレープロ・サンセットビーチ・ウイメンズ・ラウンド16結果。
ヒート1:ブリサ・ヘネシー(CRC)8.17 DEF. サリー・フィッツギボンズ(AUS)7.50
HEAT 2:モリー・ピックラム(AUS)11.10 DEF. イザベラ・ニコルズ(AUS)10.80
HEAT 3:ステファニー・ギルモア(AUS)14.17 DEF. ゾーイ・マクドゥーガル(HAW)9.67
HEAT 4:タイラー・ライト(AUS)6.96 DEF. メイシー・キャラハン(AUS)6.84
HEAT 5:カリッサ・ムーア(HAW)10.33 DEF. ルアナ・シルバ(BRA)7.63
HEAT 6:ガブリエラ・ブライアン(HAW)9.53 DEF. レイキー・ピーターソン(USA)8.30
HEAT7:ケイトリン・シマーズ(USA)9.80 DEF. タティアナ・ウェストン・ウェブ(BRA)8.83
HEAT 8:キャロライン・マークス(USA)12.00 DEF. ベティルー・サクラ・ジョンソン(HAW)7.96
ハーレープロ・サンセットビーチ・ウイメンズ・クォーターファイナル・マッチアップ。
HEAT1:ブリサ・ヘネシー(CRC)vs. モリー・ピックラム(AUS)
HEAT2:ステファニー・ギルモア(AUS) vs. タイラー・ライト(AUS)
HEAT3.カリッサ・ムーア(HAW) vs. ガブリエラ・ブライアン(HAW)
HEAT4:ケイトリン・シマーズ(USA) vs. キャロライン・マークス(USA)
ハーレープロ・サンセットビーチ・メンズ・クォーターファイナル・マッチアップ。
HEAT1:ジャック・ロビンソン(AUS) vs. ナット・ヤング(USA)
HEAT2:イーサン・ユーイング(AUS)vs. グリフィン・コラピント(USA)
HEAT3 フィリッペ・トリード(BRA) vs. カイオ・イベリ(BRA)
HEAT4:ジョアオ・チアンカ(BRA) vs. マシュー・マクギリブレー(RSA)
Watch LIVE
ハーレープロ・サンセットビーチは、コンペティション・ウィンドウ2023年2月12日~23日で開催。WorldSurfLeague.com、WSLのYouTubeチャンネル、無料のWSLアプリで大会がLIVE放送されます。
https://www.worldsurfleague.com/events/2023/ct/67/hurley-pro-sunset-beach/