ロス五輪のパラリンピックを見据えて、日本サーフィン連盟 がパラサーフィン普及発展に向けた事業計画を発表。

横浜で開催中のボードカルチャー展示会「インタースタイル」で一般社団法人 日本サーフィン連盟 (NSA)による「2023年度日本サーフィン連盟パラサーフィン事業説明会」が行われた。

 

説明会には2022パラサーフィン世界戦日本代表選手たちも登壇し、今後のパラサーフィンへの熱い思いが語られた。

 

日本オリンピック委員会(JOC)加盟の国内競技団体(NF)である日本サーフィン連盟は、これまで国際サーフィン連盟による「ISAパラサーフィン世界選手権」へ日本チームを派遣。今後は世界選手権参加のみならず、パラサーフィンの普及発展に向けた活動の幅を広げていく。

 

 

酒井理事長は冒頭の挨拶で「パラサーフィンがロス五輪のパラリンピックに含まれる可能性が高まっております。それを見据えて、今後はサーフィンを楽しむ全ての皆様への環境作り、活動を進めてまいります」と語った。

 

今後は、今年の夏に「NSAパラサーフィン・クラシフィケーション」と呼ばれる「NSAパラサーフィン全日本選手権」及び「 ISA パラサーフィン世界選手権」参加者に対するクラス分け診断会(国際クラシファイア招聘予定)を実施。

 

また、9/3(日)千葉県の白子町剃金海岸にて、世界戦代表選手選考会及び、パラサーフィン全国大会となる「パラサーフィン全日本選手権」を予定※2023マスターズオープンサーフィン選手権と同時開催予定。

 

そして、202312月頃に予定されている2023年度の「ISAパラサーフィン世界選手権」の代表者が決定していく。また、4月には静波のサーフスタジアムではジャパンオープンも開催予定。

 

 

<2022パラサーフィン世界戦選手>

STAND1 クラス 4位 伊藤 建史郎 選手「2016年から出場して、6回目の出場で、まだ金メダルはないが、そこに近づきたいと毎日練習しています。パラサーフィンは多種多様なスタイルでやらせてもらっています。今後はパラサーフィンの普及と発展を目指します」
PRONE2 クラス 3位 藤原 智貴 選手「私のクラスはサポート2名と3名でサーフィンをやります。世界大会で感動したのがビーチ環境の素晴らしさ。車椅子ユーザーだけでなく、たくさんの人が海と関われる環境作りを頑張っています。それと同時にパラサーフィンも強くなっていくと思います。」
KNEELクラス 5位 小林征郁選手「自分のクラスは正座でサーフィンするクラスです。選手人口も増えて、盛り上がってきています。日本でもパラサーフィンをもっと多くの方に知っていただきたくて、活動を続けていきます」
STAND3 クラス 4位 勝倉 直道 選手「自分は事故で皮膚と筋肉が癒着して足首は完全に曲がらない状態ですが、17年から大会に参加させていただいています。みんなの応援よろしくお願いします。」

STAND1 女子5位 高尾 千香子 選手「他国では両腕欠損の選手とかもいて様々です。日本では女性選手が私一人で、パラサーフィンが認知されて、女性選手が増えていくことを望みます」

 

2022年12月、カリフォルニア州のピスモビーチで、毎年恒例のISAワールド・パラ・サーフィン・チャンピオンシップが開催。この大会は、28カ国から180人以上のアスリートが集まり、ISAにとって記録的な参加人数となった。この大会には、日本から彼らを含む10名の選手が出場。4つのメダルを獲得して団体でも8位と健闘した。今後も彼らの活動を応援していきたい。頑張れ!日本!