バンサイ・パイプライン、オアフ島、ハワイ、USA（2023年2月6日月曜日）-ワールド・サーフ・リーグ（WSL）2023チャンピオンシップ・ツアー（CT）開幕戦である「ビラボンプロ・パイプライン」は大会３日目。コンディション不良で試合が中断していたが、ようやく再開となり女子のクオーターファイナルが行われ、ベスト４が決定した。

本日のヒートでは、女子選手が難しいコンディションの中で、素晴らしいパフォーマンスを披露し、ベスト４が決定。ビラボン・プロ・パイプラインを締めくくるワールドクラスのマッチアップの舞台がセットアップされた。

HEAT1では、ツアーベテランのレイキー・ピーターソン（USA）が、ファイナル5に出場したブリサ・ヘネシー（CRC）に勝利し、セミファイナルへの最初のスポットを獲得した。

ピーターソンは、素早くバックドアバレルで試合を開始し、ソリッドなマニューバーで4.33（10点満点中）をマーク。ヘネシーは、パワフルなフォアハンド・ターンを見せたが逆転できなかった。今回2年連続のセミファイナル進出となるピーターソン。彼女はファイナルまで勝ち進み、ここビラボン・プロ・パイプラインで今シーズンのイベント初優勝を目指す。

「明らかに、アウトサイドは本当にトリッキーでしたね」と、ピーターソンは言った。「コーチのシェーン（ドリアン）は、本当に良いヒートを見極めるのを手伝ってくれた。ただ、十分なチャンスを作る必要があった。特に、4.33を出した後は、ブリサ（ヘネシー）にもう少し必要だと思わせるバックアップが必要だと思いました」。

2度の世界チャンピオンであるタイラー・ライト（AUS）も、クオーターファイナルでファイナル5のタティアナ・ウェストン・ウェブ（BRA）と対戦し、勝ち進んだ。

ライトは2本のバックドアバレルを成功させ、5.17と6.50を獲得。ウェストン-ウェッブは、スコアリング・ウェーブを見つけるのに苦労し、0.73と0.43しか出せずにヒートを終了した。ライトも2年連続でパイプラインのセミファイナル進出。

「今日は複雑なことは何もなく、かなりストレートなプランで、上手くいったと思います。」とライトは言った。「タティアナ（ウェストン・ウェブ）がレフトを狙うと分かっていたから、自分の強みを活かしてライトを狙おうと考えていたんだけど、ちょっとスローな展開で、2つのオプションがある感じだった。」

5タイム・ワールド・チャンピオンのカリッサ・ムーア（HAW）は、イベント・スタンダードのモリー・ピックラム（AUS）に勝利し、ここパイプラインで3連続のセミファイナル進出を果たすことになった。

ピクラムは、パイプライン・バレルへのレイト・ドロップでスタートしたが、クローズアウト。ムーアはヒートの大半をじっくりと波を待った。その作戦が実を結んだ。残り時間5分、彼女はバックドアバレルを見つけ、4.67をスコアしてヒート勝利を決めた。

「失うものは何もないと思い、ただただ挑戦しました。女子は皆サーフィンが上手く、初日のモリーはこのイベントの中で最も調子が良かったので、本当にチャレンジングな対戦相手だと思いました。ここでは、何が起こるか分からないので、目の前のことに集中するだけです」。

ボードをブレイクしたにもかかわらず、ベティルー・サクラ・ジョンソン（HAW）は、2022年のルーキー・オブ・ザ・イヤーのガブリエラ・ブライアン（HAW）に対して勝利を掴み取った。サクラ・ジョンソンのCTへの復活は、彼女が世界のベストの中に属していることを示している。彼女はセミファイナルで同じハワイアンで5度のWSLチャンピオンであるムーアに挑むことになる。

「戦略は、少なくとも2つのスコアリング出来る波を得ることでした」と、サクラ・ジョンソンは言った。「でも、それが出来なかったので、私たちはそこにあるもので上手くやるしかありませんでした。ボードを壊してジェットスキーに乗ったとき、母が笑顔で呼吸を整え、小さなポジティブな気持ちを持ち続けなさいと言ったので、その通りにしました。」

その後、コンディションが悪化したため、WSLツアーズ・アンド・コンペティション・チームは、この日のイベントを中止とし、女子のセミファイナルとファイナルを行うためにコンディションの改善を待つことになった。

詳しくは、WorldSurfLeague.comをご覧ください。

ビラボン・プロ・パイプライン女子クオーターファイナル結果。
HEAT1：レイキー・ピーターソン（USA）6.83 DEF. ブリサ・ヘネシー（CRC）4.87
HEAT 2：タイラー・ライト（AUS）11.67 DEF. タティアナ・ウェストン・ウェブ（BRA）1.16
HEAT 3: カリッサ・ムーア（HAW）6.10 DEF. モリー・ピックラム（AUS）1.33
HEAT 4：ベティルー・サクラ・ジョンソン（HAW）2.20 DEF. ガブリエラ・ブライアン（HAW）1.77

ビラボン・プロ・パイプライン女子セミファイナル・マッチアップ
HEAT1：レイキー・ピーターソン（USA） vs. タイラー・ライト（AUS）
HEAT 2：カリッサ・ムーア（HAW） vs. ベティルー・サクラ・ジョンソン（HAW）

ビラボン・プロ・パイプライン・メンズ・ラウンドオブ32のマッチアップ
HEAT1：イタロ・フェレイラ（BRA） vs. イアン・ジェンティル（HAW）
HEAT 2：ジョーディ・スミス（RSA） vs. ナット・ヤング（USA）。
HEAT 3：グリフィン・コラピント（USA） vs. レオナルド・フィオラバンティ（ITA）
HEAT 4：カラム・ロブソン（AUS） vs. ジャクソン・ベイカー（AUS）
HEAT 5：イーサン・ユーイング（AUS）vsリアム・オブライエン（AUS）
HEAT 6：セス・モニーツ（HAW） vs. バロン・マミヤ（HAW）
HEAT 7：カイオ・イベリ（BRA） vs. イズキール・ラウ（HAW）
HEAT 8：サミュエル・プポ（BRA） vs. ライアン・カリナン（AUS）
HEAT 9：フィリッペ・トリード（BRA） vs. カルロス・ムニョス（CRC）
HEAT 10：ヤゴ・ドラ（BRA） vs. ケリー・スレーター（USA）
HEAT 11：コナー・オレアリー（AUS）vs. 和井田理央（INA）
HEAT 12：五十嵐カノア（JPN）vs.ジョアン・チアンカ（BRA）
HEAT 13：ジャック・ロビンソン（AUS）vs.マイケル・ロドリゲス（BRA）
HEAT 14：ガブリエル・メディーナ（BRA） vs. ジェイク・マーシャル（USA)
HEAT 15：ジョン・ジョン・フローレンス（HAW） vs. コロヘ・アンディーノ（USA）
HEAT 16：ミゲル・プポ（BRA） vs. マキシム・フスナット（FRA）