ビラボン・プロ・パイプラインは男子から開幕。五十嵐カノアは敗者復活戦を強いられるも1位でR32進出。

バンザイ・パイプライン、オアフ島、ハワイ(2023年2月1日水曜日)-ワールド・サーフ・リーグ(WSL)2023年男子チャンピオンシップ・ツアー(CT)は、世界的に有名なバンザイ・パイプラインで4~6フィートのクリーンなスウェルの中、今日ビラボン・プロ・パイプラインのキックオフを迎え、男子のオープニングラウンド、そしてエリミネーション・ラウンドが行われた。

多くのファンが会場を埋め尽くす。© WSL / Tony-Heff

 

ネクストコールは明日、現地時間2月2日(木)午前7時45分(HST)、8時スタートの可能性がある。

ジョアン・チアンカが2023年CTシーズン初のエクセレントスコア

 

ジョアン・チアンカ © WSL / Bielmann

チアンカは、イベントおよびシーズン初のエクセレントスコアである8.50をスコアし、素晴らしい形で2023年シーズンのスタートを切った。チアンカは、昨年のビラボン・プロ・パイプラインで9位入賞を果たした後、ミッドシーズン・カットでツアーから脱落した。しかし不屈の精神でチャレンジャーシリーズから再びCTへの復帰に成功し、2年目の今シーズンでの巻き返しを狙っている。

「今、僕はとても良い精神状態なんだ」と、チアンカは言った。「昨年は、残りのキャリアをここで過ごすのだと実感した、超重要かつ感動的な年でした。昨年のファーストウェーブは8.43で、今回はそれ以上だったので、昨シーズンのデジャヴを感じました。バックドアでサーフィンすることに興奮したし、パイプラインは僕のハッピーな場所だから、ストークしているん です」

 

世界チャンピオンが目覚ましいスタートを見せる。

 

現世界チャンピオンのフィリッペ・トリード(BRA)は、オーストラリアのジャクソン・ベイカーとハワイのジョシュア・モニーツとのオープニングマッチに勝利し、素晴らしい形で今シーズンをスタートさせた。

 

イベントのディフェンディング・ウィナーで11度の世界チャンピオンに輝くケリー・スレーター(USA)は、カイオ・イベリ(BRA)と1位争いをした後、2位でラウンドオブ16に進出した。

 

スレーターは昨年、50歳の誕生日の数日前にこのイベントで優勝しており、50歳となった今年も優勝を狙っている。彼は、男子ラウンドオブ32でヤゴ・ドラ(BRA)と対戦する予定だ。

 

ケリー・スレーター© WSL / Tony-Heff

 

「今週は調子が悪く、サーフィンの調子があまり良くなかったので、それを少し修正しようと思っている。」とスレーターが言った。「カイオが良い波を掴んだ時に優先権を持ち、次はもっと良い波が来ると思って彼を行かせたのですが思ったようにいかなかった。」

 

 

元イベント優勝者でワールド・チャンピオンのジョン・ジョン・フローレンス(HAW)とメディーナによる注目の対決は、メンズ・オープニング・ラウンドの最終ヒートで行われた。メディーナは、昨年はこのイベントを欠場したが、過去に何度もファイナルに進出している。フローレンスにとって、パイプラインは彼の裏庭であり、最も得意とする波の1つである。

 

ジョン・ジョン・フローレンス © WSL / Bielmann

 

フローレンスはクイックなバックサイドバレルで3.67をマークし、素早いスタートを切った。メディーナはバックドアバレルで7.67のエクセレントなスコアをマーク。フローレンスもバックドアバレルで応戦し、2つのソリッドなマニューバーで6.33をマークして波をフィニッシュした。フローレンスがヒートの大半をコントロールしたが、最終的にはメディーナが勝利を手にした。二人はラウンドオブ32で再び対戦することになる。

 

ガブリエル・メディーナ © WSL / Bielmann

 

「ハワイは、僕にとって本当に特別な場所なんです」とメディーナが言った。「次のラウンドでは、もう少し波が良くなると良いのですが、でも勝てて満足です。あの波(バックドア)長い波で、オフ・ザ・ウォールのチャンネルまで続いているのが見えたから、それに挑戦したんです」と語った。

 

 

ハワイ勢が好調にラウンドオブ32へ

イズキール・ラウ © WSL / Bielmann

 

ヒート4でハワイ勢のスタートを切ったのはイズキール・ラウ(HAW)。 残り時間2分を切ったところで、バックドアのバレルを見つけ、7.17をスコアしてヒート勝利を手に入れた。

 

2022年ビラボン・プロ・パイプライン準優勝のセス・モニーツ(HAW)は、元世界チャンピオンのイタロ・フェレイラ(BRA)とイベント・ワイルドカードのイマイカラニ・デヴォルト(HAW)とのオープニングラウンドを勝ち上がり、ここでもアーリーサクセスを見つけた。イベントワイルドカードのバロン・マミヤ(HAW)もオープニングラウンドを突破し、そのままラウンドオブ32に進出した。

 

「僕の戦略はライトに行くことだったんだけど、結局スタートでレフトになってしまって、そういうこともあるんだ」とモニーツ。「コンディションに合わせるしかないんだ。でも、イタロ(フェリエラ)とイマイ(デヴォルト)とファーストラウンドで対戦するのは、とてもエキサイティングなことだよ」

 

 

五十嵐カノアは敗者復活ラウンドに回るも見事1位でR32進出。

 

オープニング・ラウンドでは波とのリズムが合わずに敗者復活ラウンドに回った、昨シーズンのファイナル5出場選手である五十嵐カノア(JPN)。R2ではマイケル・ロドリゲスとジョシュア・モニーツと対戦。サイズダウンし波数も少ないなかで、モニーツがバックドアのバレルを抜けて5.67をスコア。

 

五十嵐カノア © WSL / Tony-Heff

 

後半に入りカノアも、深いポジションからバックドア・バレルを狙い、ドギードアでバレルをメイク。5.23をスコアして2位のポジションをキープ。しかし、バックアップを持たないカノアは再び3位へ。

 

五十嵐カノア © WSL / Bielmann

 

残り時間は10分を切った。2位のロドリゲスにマークされながらも、フォアハンドで2ターンを決めて4.17をスコアしてトップに躍り出る。カノアは残り時間3分で、バックドアでビッグターンから再びドギードアでバレルをメイク。5.80をスコアしてトップのポジションをキープしてラウンドオブ32へ勝ち上がった。

 

ラウンドオブ32では五十嵐カノアは、オープニング・ラウンドで戦った 、エクセレントをスコアしたジョアン・チアンカ(BRA)と再び対戦する。

 

 

コナー・オレアリー(AUS)はオープニング・ラウンドでジョーディ・スミス(RSA) とマキシム・フスナット(FRA)と対戦。コナーは後半にパイプのディープバレルをメイクし、2位でラウンドアップ。

インドネシア初のCTサーファーとして期待の和井田理央(INA)は、サミュエル・プポ(BRA) とマシュー・マクギリブレイ(RSA) と対戦。和井田はパイプのバレルをメイクし、フォアハンドでもヴァーティカルなターンをメイクし、4.83と4.33をスコア。見事CT初ヒートを1位で勝ち上がった。

 

ラウンドオブ32ではコナー・オレアリー(AUS)と和井田理央が対戦する。

 

 

ビラボン・プロ・パイプライン・メンズ・オープニング・ラウンドの結果。
HEAT1:ミゲル・プポ(BRA)12.50 DEF. ナット・ヤング(USA)10.17、イアン・ジェンティル(HAW)6.94
HEAT 2:ジョアン・チアンカ(BRA)12.83 DEF. ジェイク・マーシャル(USA)10.70、五十嵐カノア(JPN)1.00
HEAT 3:イーサン・ユーイング(AUS)6.20 DEF. リアム・オブライエン(AUS)6.06、コロヘ・アンディーノ(USA)4.30
HEAT 4:イズキール・ラウ(HAW)8.54 DEF. ジャック・ロビンソン(AUS)8.50、ジャドソン・アンドレ(BRA)0.23
HEAT 5:セス・モニーツ(HAW)8.50 DEF. イタロ・フェレイラ(BRA)5.20、イマイカラニ・デヴォルト(HAW)2.04
HEAT 6:フィリッペ・トリード(BRA)6.00 DEF. ジャクソン・ベイカー(AUS)5.93、ジョシュア・モニーツ(HAW)1.50
HEAT7:グリフィン・コラピント(USA)9.84 DEF. バロン・マミヤ(HAW)9.33、マイケル・ロドリゲス(BRA)9.10
HEAT 8:カイオ・イベリ(BRA)10.44 DEF. ケリー・スレーター(USA)8.60、カルロス・ムニョス(CRC)0.50
HEAT 9:ジョーディ・スミス(RSA)10.66 DEF. コナー・オレアリー(AUS)9.27、マキシム・フスナット(FRA)1.96
HEAT10:和井田理央(INA)9.16 DEF. サミュエル・プポ(BRA)6.50、マシュー・マクギリブレイ(RSA)6.46
HEAT11:ライアン・カリナン(AUS)9.57 DEF. カラム・ロブソン(AUS)7.90、ヤゴ・ドラ(BRA)2.13
HEAT12:ガブリエル・メディーナ(BRA)10.84 DEF. ジョン・ジョン・フローレンス(HAW)10.00、レオナルド・フィオラバンティ(ITA)1.60

ビラボン・プロ・パイプライン・メンズのエリミネーション・ラウンドの結果。
HEAT1:五十嵐カノア(JPN)11.03 DEF. マイケル・ロドリゲス(BRA)9.03、ジョシュア・モニーツ(HAW)8.87
HEAT2:ヤゴ・ドラ(BRA)13.43 DEF. マキシム・フスナット(FRA)8.27、イマイカラニ・デヴォルト(HAW)4.33
HEAT3 レオナルド・フィオラバンティ(ITA)7.60 DEF. カルロス・ムニョス(CRC)7.14、マシュー・マクギリブレイ(RSA)6.93
HEAT 4:コロヘ・アンディーノ(USA)9.43 DEF. イアン・ジェンティル(HAW)8.13、ジャドソン・アンドレ(BRA)4.87

ビラボン・プロ・パイプライン・メンズ・ラウンドオブ32のマッチアップ。
HEAT1:イタロ・フェレイラ(BRA)対イアン・ジェンティル(HAW)
HEAT 2:ジョーディ・スミス(RSA) 対. ナット・ヤング(USA)
HEAT 3:グリフィン・コラピント(USA) 対 レオナルド・フィオラバンティ(ITA)
HEAT 4:カラム・ロブソン(AUS)対. ジャクソン・ベイカー(AUS)
HEAT 5:イーサン・ユーイング(AUS)対 リアム・オブライエン(AUS)
HEAT 6:セス・モニーツ(HAW)対バロン・マミヤ(HAW)
HEAT7:カイオ・イベリ(BRA)対イズキール・ラウ(HAW)
HEAT 8:サミュエル・プポ(BRA) 対. ライアン・カリナン(AUS)
HEAT 9:フィリッペ・トリード(BRA) 対 カルロス・ムノス(CRC)
HEAT 10:ヤゴ・ドラ(BRA) 対. ケリー・スレーター(USA)
HEAT 11:コナー・オリアリー(AUS) 対. 和井田理央(INA)
HEAT 12:五十嵐カノア(JPN)対.ジョアン・チアンカ(BRA)
HEAT 13:ジャック・ロビンソン(AUS)対.マイケル・ロドリゲス(BRA)
HEAT 14:ガブリエル・メディーナ(BRA) 対. ジェイク・マーシャル(USA)
HEAT 15:ジョン・ジョン・フローレンス(HAW) 対. コロヘ・アンディーノ(USA)
HEAT 16:ミゲル・プポ(BRA)対マキシム・フスナット(FRA)

ビラボン・プロ・パイプライン女子オープニング・ラウンドのマッチアップ。
HEAT 1:タティアナ・ウェストン・ウェブ(BRA) 対 キャロライン・マークス(USA) 対 テレサ・ボンバロ(POR)
HEAT 2:カリッサ・ムーア(HAW)対ベティルー・サクラ・ジョンソン(HAW)対アリッサ・スペンサー(USA)
HEAT 3:ステファニー・ギルモア(AUS)対メイシー・キャラハン(AUS)対モアナ・ジョーンズ・ウォン(HAW)
HEAT 4:ブリサ・ヘネシー(CRC)対イザベラ・ニコルズ(AUS)対サリー・フィッツギボンズ(AUS)
HEAT 5:レイキー・ピーターソン(USA)対ガブリエラ・ブライアン(HAW)対ケイトリン・シマーズ(USA)
HEAT 6:コートニー・コンローグ(USA)対タイラー・ライト(AUS)対モリー・ピックラム(AUS)

 

Watch LIVE

ビラボン・プロ・パイプラインは、1月29日にオープンし、2023年2月10日まで大会期間を保持します。大会はWorldSurfLeague.com、WSLのYouTubeチャンネル、無料のWSLアプリでLIVE放送されます。

 

 

詳細については、WorldSurfLeague.comをご覧ください。