シーサイド・リーフ、サンディエゴ、カリフォルニア、USA(2023年1月10日火曜日)20歳以下の世界最高の新進気鋭のサーファーたちが、2022年の世界ジュニアチャンピオンの座を賭けて戦う「SAMBAZON ワールド・ジュニア・チャンピオンシップ Hosted by Best Western」が、カリフォルニア州サンディエゴのシーサイド・リーフで昨日開幕。本日はオフとなった。
大会初日は神童エリン・ブルックスが終了間際に7.33という高得点をマークするなどし活躍。またエンシニータスのリーバイ・スローソンとアリッサ・スペンサーが、マウイ島のイーライ・ハンネマン、ジャクソン・バンチとともにオープニングラウンドで勝利を収め、カウリ・ヴァースト、ソル・アギーレなどが、世界ジュニアタイトルと2023チャレンジャーシリーズの出場権を獲得するためにチャージを見せた。
今回のイベントは、WSLの7つの地域(リージョン)から、20歳以下の世界最高の新進気鋭のサーファーが出場。このイベントで優勝することで、男女各1名が2022年のワールド・ジュニア・チャンピオンのタイトルを獲得すると同時に、2023年のチャレンジャー・シリーズへの出場権を得る。
2022/23ノース・アメリカのQSと2022年プロ・ジュニア・ランキングの両方でトップに立つソイヤー・リンドブラッド(USA)は、注目の一人である。
ワールド・ジュニア・タイトルを狙う、ワールドクラスのワイルドカード、サンクレメンテのソイヤー・リンドブラッド(USA)は、ノース・アメリカのランキングをリードするサーファー。
17歳のこの選手は、2021年にチャレンジャー・シリーズで連続して成功を収め、チャンピオンシップ・ツアー(CT)のクオリフィケーションの脅威となった。そして今回、2019年に9位タイとなって、ワールド・ジュニア・チャンピオンシップに復帰した。
「2回目のワールド・ジュニアに出場できるのは本当にクールです」とリンドブラッドは言った。
「前回このコンテストが開催されたとき、私はまだ13歳でしたが、それ以来自分のサーフィンがとても成長したように感じます。WSLワールド・ジュニア・タイトルを獲得することは、間違いなく私の目標でしたし、ホームの近くで優勝することは、とても意味のあることだと思います。」
ノース・アメリカからは、現在ランキング2位のルビアナ・ブラウネル(CRI)、そしてワールドクラスのワイルドカードであるアリッサ・スペンサー(USA)とキラ・ピンカートン(USA)という強豪が揃った。
スペンサーはサンディエゴのカールズバッド出身で、2022年のチャレンジャーシリーズで驚異的な成績を収め、ホームフィールドの試合で優位に立つ。ピンカートンは2018年に16歳で世界ジュニアチャンピオンのタイトルを獲得し、現在はプロジュニアとしての最後のチャンスに更なるタイトル獲得を目指す。
彼女たちと共にノース・アメリカ・リージョンのランキング上位に名を連ねているのが、20歳のアラン・クレランド(MEX)とトミー・コールマン(USA)だ。コールマンは、地元フロリダ州ヴェロビーチ出身でフレッシュな才能の先鋒を担っている。
クレランドは、メキシコのアベセス出身の期待のサーファーで、ビーチブレイクから大波まで得意としている。二人は、2019年ワールド・ジュニア・チャンピオンシップ準優勝のケイド・マトソン(USA)や同じくワイルドカードのジェット・シリング(USA)らと戦う。
また、先日のパイプライン・マスターズや、STABハイなどでの活躍が記憶に新しいシエラ・カーも世界ジュニア選手権デビュー。
オーストラリア/オセアニア地区で優勝と3つの準優勝を果たした15歳は、世界のトッププロ・ジュニア・コンテンダーと戦う。
エアリアル・アクションと先進的なサーフィンで知られるシエラ・カー(AUS)は、元CTサーファーのジョシュ・カーの娘。オーストラリア/オセアニア地域のNo.2として出場するカーは、ツイードコーストのプロジュニアで勝利を収めた。またプロジュニア5イベント中3イベントで優勝したエリー・ハリソン(AUS)がランキング1位でWJCに出場している。
「 グッド・サーファーと対戦するのはサイコーでしょうし、WSL(CT)フォーマットでもあるので、それを試すのはクールですね。」とカーが言った。「家の前でサーフィンしていないときは、ほとんどの場合、シーサイドかローワーズでサーフィンしています。でも、ほぼシーサイドでサーフィンしているので、このイベントがここで行われて超ストークしています。」
男子ではマーロン・ハリソン(AUS)が、オーストラリア/オセアニアのランキングをリード。彼は今シーズンのプロジュニア・イベント5戦中4戦でファイナル進出を果たし、レイクマック・シティプロジュニアで大勝利を収め、プロジュニア・シーズンの幕を開けた。
オーストラリアではワイルドカードとしてジョエル・ヴォーン(AUS)とオスカー・ベリー(AUS)、女子ワイルドカードでザーリ・ケリー(AUS)が出場。サーフィン大国オーストラリアの層の厚さを感じさせる。
また、タヒチのチョープーのチャージャーであるアエランとカウリのヴァースト兄妹もヨーロッパを代表する選手だ。この兄弟は、今年のアゾレス・プロ・ジュニアで表彰台を独占し、ここシーサイドでも表彰台を目指す。アエランはNo.2で出場し、カウリはワイルドカードで出場。
南米女子では、ソル・アギーレ(PER)とラウラ・ラウップ(BRA)がランキングをリードしており、注目の2人。アギーレはチリでのクオリファイングシリーズ(QS)優勝、ラウップはコロナ・サクアレマ・プロでブレイクし、ともに高いレベルで戦えることを証明している。
ハワイ/タヒチ・ヌイ・リージョンから出場しているイーライ・ハンネマン(HAW)とジャクソン・バンチ(HAW)は、共に美しいマウイ島で生まれ育った。ハワイの女子ではプアマカマエ・デソト(HAW)とエウェレイウラ・ウォン(HAW)という2人の新星も出場する。
両者とも17歳で、シーズンを通してパワー・サーフィンを披露し、チャレンジャー・シリーズでその存在を知らしめた。ウォンはハレイワ・チャレンジャーに出場し、見事4位入賞を果たした。
キアン ・マーティン(SWE)、岩見天獅(JPN)、松岡亜音(JPN)、都筑虹帆(JPN)は、アジアのトップ・アスリートとして、このWJCに出場。マーティンはVans Bali Pro JuniorとMinamiboso Pro Juniorで優勝し、ランキングのトップ。岩見はAsia Pro Juniorで優勝し、今シーズン2位をキープしWJC出場権を得た。
2019年のワールド・ジュニア・チャンピオンシップでセミファイナルに進出した脇田紗良(JPN)は、今回ワイルドカードで出場。プロジュニアとしての最後の年で更なる結果を目指す。
「コロナの影響で2年間ワールドジュニアに出場できなかったので、このような機会を与えていただき、本当に感謝しています。ジュニアとして復帰し、タイトルを狙えるということは、とても大きな意味があります。世界ジュニア選手権は、最も楽しく、最もエキサイティングな大会の1つだと感じています。」
詳しくは、WorldSurfLeague.comをご覧ください。
現地時間1/10は大会はオフ。明日1/11に男子、女子ともR-2(Elimination Round)を行う予定。強豪ジュニアが揃うWJCで日本の力を見せてくれ。頑張れ!日本!
オフィシャルサイト:SAMBAZON World Junior Championships Hosted by Best Western