男子ベスト8決定。矢作紋乃丞、岩見天獅は9位。ワールド・ジュニア・チャンピオンシップ3日目

ジョエル・ヴォーン(AUS)

オーシャンサイド・ピア、オーシャンサイド、カリフォルニア、USA(2024年1月11日木曜日)-ワールド・サーフ・リーグ(WSL)2023 SAMBAZONワールド・ジュニア・チャンピオンシップ大会3日目は、強いオンショアのためオンホールドとなったが、男子はクオーターファイナル進出者を決めるラウンドオブ16がスタート。女子はオフ。

 

 

ヴォーン、イベントベストの成績でラウンドオブ16進出を決定

 

 

2023年に活躍したジョエル・ヴォーン(AUS)は、岩見天獅(JPN)を相手にイベントベストのパワフルなプレーを披露。

 

注目のフォアハンド・アタックとエアリアルを披露したヴォーンは、9.43(10点満点)と9.10というパーフェクトに近い18.53(20点満点中)のヒート・トータルをマーク。今、ヴォーンは、この勢いをクオーターファイナルにつなげ、ワールド・ジュニア・チャンピオンシップの初タイトル獲得に向け、準備を進めている。

「スタートは少しスローだったけど、最初の1本で8.17を出せたと思う。その後、走り回ってリセットして、アウトサイドに戻り、残り15分でした。良い波もあったし、少し楽しめましたね」。

 

岩見天獅

 

岩見はスタートから6.43 と 6.33の2本を揃えたが、ジョエル・ヴォーンの圧倒的なパフォーマンスに惜しくも敗退。今大会は9位でフィニッシュとなった。

2年連続でWJCに出場した岩見。昨年のWJCでは17位と思わぬ結果を強いられたが、今大会では1年間で経験したことを披露した。決して納得のいく結果ではないかもしれないが、この悔しさが明日につながる。がんばれ!天獅!

 

 

ブラジリアン・デュオ、ミューラーとカイナロがオーシャンサイドで圧勝

 

ヘイター・ミューラー

ブラジルのヘイター・ミューラーは、ワールド・ジュニア・チャンピオンシップの舞台で落ち着きを見せ続け、彼のポテンシャルの片鱗を存分に披露した。

ミューラーは、嵐のようなコンディションの中で最高の波を見つけ、クリティカルなセクションでパワーを爆発。現在のハワイ/タヒチ・ヌイ・クオリファイ・シリーズ(QS)1位のシオン・クロフォード(HAW)に対し、パーフェクトに近い9.00(10点満点)と15.00(20点満点)のヒート・トータルを叩き出した。ミューラーは、初出場のワールド・ジュニア・チャンピオンシップでクオーター・ファイナルに進出を決めた。

「2つのターンを決めて、ファイナル・ターンでボードが離れていくのを感じたんですが、なんとか粘ることが出来ました」とミューラー。「ホーム・ブラジルで練習したことが実を結び、あのヒートを乗り切れたことに興奮しています。このボードに乗るのは初めてなので、いい結果が得られて、とても嬉しいです。次のヒートもこの調子で頑張ります。」

 

ライアン・カイナロ(BRA)

またミューラーの同胞であるライアン・カイナロ(BRA)は、この日ベストのヒート・トータル15.83でクオーターファイナル進出。カイナロは、2023年に南米リージョナル・プロ・ジュニア・タイトルを獲得し、2024年に向けて脅威となる存在であることを示し続けている。

 

「このヒートに勝てて嬉しいです。クオーターファイナルに進みたかったんです。あのレフトが来た時、自分のスコアを聞いていなかったので、ヒートで何が起こったのか分かりませんでした。その後、ルークは良いサーファーなので、ヒートでは彼にチャンスを与えないようにする必要があったので、ルークの近くにいようとしました。でも、去年はこのラウンドで負けたので、勝てて嬉しいです。あと2ヒートでファイナルに進出できるので、とても興奮しています」

南カリフォルニアをプッシュし続けるスローソンとシリング

 

リーバイ・スローソン(USA)

 

リーバイ・スローソン(USA)は、エリミネーション・ラウンドのスタンドアウトであるハーレー・ウォルターズ(AUS)とのオープニング・ライドで8.50をスコアし、このラウンド最初のエクセレント・スコアをマーク。スローソンの特徴であるフォアハンドのパワーは、荒れたコンディションの中、ヒートトータル14.60をスコアし、クオーターファイナル進出を決めた。

「トリッキーな朝で、あれほどコンディションが悪化するとは思っていませんでしたが、風向きがその日のうちに変わることは、ここで何度も見てきました」とスローソンは言った。

 

「あの8.50は今日最後のクリーンな波だったと思います。自分の中では、凄くレイトだったので最後のターンがメイク出来るとは思っていませんでした。まだ完全にオープンになっていなくて、これからって感じですね。」

 

 

ジャービス・アール、世界ジュニア・タイトル防衛をキープ

 

ジャービス・アール(AUS)

 

界ジュニアチャンピオンのジャービス・アール(AUS)は、エリミネーション・ラウンドで素晴らしいパフォーマンスを見せた矢作紋之丞(JPN)と対戦し、タイトル防衛の望みをつないだ。

 

矢作はスタートからビッグリエントリーを決めて5.33をスコア。ワイプアウトが続くジャービスからリードを取った。バックアップを4.83に上げた矢作はリードを続けたが、残り2分でジャービスが逆転。

 

矢作紋乃丞

 

矢作は惜しくも敗退となり、今大会9位でフィニッシュとなった。2019年のWJCにも出場していた矢作は今回が2回目。前回は17位と思った成績を出せなかったが、今回はジュニアチャンプを追い詰め、大きく成長したサーフィンを披露して、その存在感をアピールした。

 

また、ジェット・シリング(USA)、レオ・カサール(BRA)、ジャクソン・バンチ(HAW)がクオーターファイナルに進出している。

 

大会主催者は、現地時間で明日1月12日(金)午前7時に再開し、女子ラウンド16の開始時刻を午前7時35分に決定する予定。

女子が再開されればH6に都築虹帆が登場する。がんばれ!日本!。

 

詳細はWorldSurfLeague.comをご覧ください。

 

SAMBAZON ワールド・ジュニア・チャンピオンシップ男子ラウンドオブ16結果:
HEAT 1:リーバイ・スローソン(USA)14.50 DEF. ハーレー・ウォルターズ(AUS)7.50
HEAT 2:ヘイター・ミューラー(BRA)15.00 DEF. シオン・クロフォード(HAW)13.20
HEAT 3: ジェット・シリング(USA)10.83 DEF. サム・ピター(FRA)10.50
HEAT 4:ライアン・カイナロ(BRA)15.83 DEF. ルーク・トンプソン(RSA)12.83
HEAT 5:ジャービス・アール(AUS)11.80 DEF. 矢作紋乃丞(JPN)10.16
HEAT 6:レオ・カサール(BRA)12.37 DEF. タジ・リンドブラッド(USA)10.80
HEAT 7:ジャクソン・バンチ(HAW)15.16 DEF. マーロン・ハリソン(AUS)13.20
HEAT 8:ジョエル・ヴォーン(AUS)18.53 DEF. 岩見天獅(JPN)12.76

サムバゾン・ワールド・ジュニア・チャンピオンシップ男子クオーターファイナル組み合わせ
HEAT 1:リーバイ・スローソン(USA)対 ヘイター・ミューラー(BRA)
HEAT 2:ジェット・シリング(USA)対ライアン・カイナロ(BRA)
HEAT3: ジャービス・アール(AUS) vs レオ・カサール(BRA)
HEAT 4:ジャクソン・バンチ(HAW) vs. ジョエル・ヴォーン(AUS)

サムバゾン・ワールド・ジュニア・チャンピオンシップ女子ラウンド16組み合わせ
HEAT 1:エリン・ブルックス(CAN)対 ノア・クラップ(DEU)
HEAT 2:ソル・アギーレ(PER)対 エウェレイウラ・ウォン(HAW)
HEAT 3:エリー・ハリソン(AUS)対アネット・ゴンザレス・エチャバリ(EUK)
HEAT 4:ゾーイ・ベネデット(USA)対ノーラ・リオッタ(HAW)
HEAT 5:シエラ・カー(AUS)対キーラ・バックピット(AUS)
HEAT 6:都築虹帆(JPN)対ラウラ・ラウプ(BRA)
HEAT 7:ベラ・ケンワーシー(USA)対 ルイーズ・レプロン(RSA)
HEAT 8:ザーリ・ケリー(AUS)対タリア・スウィンダル(USA)

 

オフィシャルサイト:

https://www.worldsurfleague.com/events/2024/jun/218/sambazon-world-junior-championships-hosted-by-best-western/main