男女ともベスト16が決定。カノアと都筑有夢路もファイナルデイへ。CS最終戦ハレイワ・チャレンジャー大会3日

ジョン・ジョン・フローレンス : © WSL / Bielmann

ハレイワ、オアフ/ハワイ(2022年12月1日木曜日)-ワールド・サーフ・リーグ(WSL)2022チャレンジャー・シリーズの最終戦となる「ハレイワ・チャレンジャー」大会3日目が終了し、いよいよファイナルデイがセットされた。

 

 

ビルディング・スウェルは、ワールドクラスのパフォーマンスにパーフェクトに近いモーメンツを提供。チャンピオンシップ・ツアー(CT)の夢を叶えたい挑戦者たちの逆転劇も多く見られた。

 

イアン・ジェンティルのCT入りが確定。

 

若い頃から世界最高峰のサーファーになることを期待されていたイアン・ジェンティル(26歳)は、長いクオリファイまでの道のりを終えた。競技から距離を置き、2018年にコンペティションに復帰した彼は、ついに2023年のドリーム・ツアーでのポジションを確固たるものにした。

 

EDP Vissla Proエリセイラでセミファイナル、コロナ・サクアレマ・プロでクォーターファイナルに進出したことで、マウイ島出身の彼はチャレンジャーシリーズのランキングでトップ5内に入ることができたのだ。

イアン・ジェンティル© WSL / Heff

 

「今日、早い段階で決まったのは少し驚きです。」とジェンティルが言った。「準々決勝か準決勝を待っていたんですが、キャンプしながら、観戦する気満々だったんです。自分のコーナーにいるみんなにとても感謝しています。彼らなしには、このようなことは考えられませんでした。」

 

 

マキシム・フスナットがCTに入り、フランス男子CTに復帰。

 

リユニオン島のマキシム・フスナットは、世界のトップ選手の仲間入りをするために10年近く努力してきましたが、今日クオーターファイナルに進出し、ついに成功を収めた。

 

これは、ジェレミー・フローレス(フランス)が昨シーズン引退した後、フランスがCTで復活したことを示すものです。フスナットは、シドニープロでセミファイナルに進出し、コロナ・サクアレマプロではクオーターファイナルに進出し、大きな結果を残してきた。

 

マキシム・フスナット © WSL / Bielmann

 

「海の中で実現できて嬉しいです 」と、フスナットは言った。「2015年と2016年、僕はここハワイで最初のヒートで負けてクオリファイに失敗し、そのまま続けるかどうか迷いました。その後、足を悪くしてしまい、復帰してからは、すべてのことがうまくいくようになったんです。」

 

昨年のイベント優勝者であり、現在チャレンジャーシリーズ第4位のベティルー・サクラ・ジョンソン(HAW)は、7.00(10点満点)をマークし素晴らしいスタートを切った。

 

 

サクラ・ジョンソン

 

しかし彼女は、グーフィーフッターのゾーイ・ステイン(RSA)とソイヤー・リンドブラッド(USA)がバックハンドで、それぞれ8.70と7.50をスコアし逆転され追い込まれた。

 

しかしハレイワのサクラ・ジョンソンは、見事クオーターファイナル進出を決め、CTクオリファイまであと一歩のところまで来た。

 

「今日はライジングスウェルがまだ残っていて、どこで波を待つかが難しかったです」とサクラ・ジョンソンは語った。「ここで育って、この波を知り、この波から常に学んできたことが味方になっていると思います。」

 

アリッサ・スペンサー

 

南カリフォルニアのネクストCTホープ、アリッサ・スペンサー(USA)は、プレッシャーの中、重要なデビューヒートを勝ち上がり、クオリファイへの夢を持ち続けた。

 

スペンサーは、彼女のシグネチャーであるバックハンド・アタックを披露し、3つのソリッド・ターンで6.00をマークしてキャンペーンをスタート。そして、バックアップに5.57をマークし、クオーターファイナル進出を決めた。

 

現在9位のソフィ・マカロック(AUS)も成功を収め、元CTコンペティターのディミティ・ストイル(AUS)を抑えてQF進出を果たし、クオリファイへの望みをつないでいる。

 

「この大会では、いろいろなことが起こっていて、いろいろなことが懸かっていて、それを無視することはできません」とスペンサーは言った。「自分のヒートの前にあまり神経質になったり、気負ったりしないように、ただ落ち着いていようと思っています。ただ、最高の波に乗り、最高のサーフィンをしたかったのです。」

 

 

都筑有夢路 © WSL / Bielmann
都筑有夢路 PHOTO/GORDINHO

 

そのほかに、ポルトガルのテレサ・ボンバロをはじめ、2022年CTルーキー・オブ・ザ・イヤーのガブリエラ・ブライアン(HAW)、2021年オリンピアンの都筑有夢路(JPN)、南アフリカのパワフル・グーフィーフッターのサラ・バウム、元CTルーキーのインディア・ロビンソン(AUS)もクォーターファイナルへ勝ち進んだ。

 

男子では、イズキール・ラウ、ジョアン・チアンカ、リアム・オブライエン(AUS)が敗退する中、マイケル・ロドリゲス(BRA)、モーガン・シビリック(AUS)、ジェイコブ・ウィルコックス(AUS)、イマイカラニ・デ・ボルト(HAW)には攻撃の機会が巡って来た。

 

ロドリゲス、シビリック、デ・ヴォルトはチャンスをものにし、クオーターファイナル進出を決めたが、ウィルコックスは惜しくも敗退した。

 

ジョン・ジョン・フローレンス : © WSL / Bielmann

 

CTクオリフィケーション・シナリオがフルエフェクトする中、2x WSLチャンピオンでディフェンディング・イベント優勝者のジョン・ジョン・フローレンス(HAW)は、パーフェクトに近い9.40とイベントベストの17.73ヒート・トータルを獲得し、圧倒的なパワーサーフィンのディスプレイを解き放った。

 

今回、フローレンスはGランド以来のWSLジャージを着ているが、彼は対戦相手を打ちのめすハングリーさを失ってはいない。

 

「今、そこには多くのチャンスがあるんだ」と、フローレンスは言った。「このようなヒートで、たくさんの波が来るのは楽しいし、この波は世界でも最高の波の1つだと思う。明日は波も風も良さそうだし、絶対に盛り上がると思うよ。」

 

 

明日のファイナルデイには、日本の五十嵐カノアは、クオーターファイナルでは、ヒート3でモーガン・シビリック、カウリ・ヴァースト、フレデリコ・モライスと対戦。

都筑有夢路は、クオーターファイナルのヒート2でサラ・バウム、エウェレイウラ・ウォン、ソフィー・マカロックと対戦する。

 

 

今回も彼らの活躍を期待し、エールを送り続けたい。がんばれ!日本!

 

2022年11月26日~12月7日

CS Event 07

Haleiwa Challenger, at Home in The Hawaiian Islands

 

詳しくは、WorldSurfLeague.comをご覧ください。