senior-shindo-urayama-9807 — 優勝した進藤晃とグラチャンの浦山哲也

JPSA2022 さわかみ Japan Pro Surfing Tourショートボード・ロングボード最終戦「さわかみ日向プロ」とシニアツアー第2戦「シニアプロ日向」が今日から宮崎県日向市お倉ヶ浜で開催。

まずはショートボードのカテゴリーが今日から4日間の日程でスタート。本日は男子、女子のR-1とシニアのR-1からファイナルまでを行った。

日向市お倉ヶ浜は自然に溢れた広い海岸。遠浅のビーチで潮が動けば、サーフィンをする場所が大きく変わる。潮回りは中潮で午前11時が引きいっぱい。

昨日までの頭サイズはダウンとなったが、それでもハラムネのサイズは入る。ライトの波は技数入れられるけど、レフトは1発といったところ。

ただ、それも引きに向かってコンスタントに入ってウネリもバラけて、張っていた波もタルくなってしまった。なので、ワイドで早いセットでもうまく繋げたものが勝ち上がる結果となった。

今年度からツアー戦となったシニアクラス。条件は45歳になってから参加できるというもの。年々、参加人数が増えたことで、ツアー化が実現した。

この日向大会には牛越峰統、今村厚、河野正和、進藤晃、福地孝行、吉岡智文、関谷利博、浦山哲也、比嘉力夫、杉本浩に地元の宮崎から伊久良城二、遠田真央、海埜士が参戦。

シニアクラスの大会と言えども、全盛期はガンガンにコンペをやっていたメンバーだけに、海の中では現役時代を彷彿させるバチバチの戦い。それぞれの応援団からは、歓声も上がって一喜一憂。全てのヒートが大盛り上がりの展開となった。

シニアプロのファイナルにはランキングトップの牛越峰統、２位の浦山哲也、４位の進藤晃、地元の海埜士の４名が顔を揃えた。

ヒート前半は浦山、進藤、牛越が一進一退の攻防を見せる。しかし、自分の信じた場所で、じっくりと波を待った進藤が高得点２本を揃えてトップに。

そして３位でグラチャン確定だった牛越は逆転できずに、４位でグラチャンを逃し、浦山が２位で逃げ切り、シニアツアー初代のグラチャンを手に入れた。

Senior 進藤晃、浦山哲也、海埜士、牛越峰統（プレゼンターさわかみグループ　原直也様、サウスボーダー　小池久夫様）

「シニアプロ日向」

優勝：進藤晃（￥200,000）
２位：浦山哲也（￥150,000）
３位：海埜士（￥100,000）
４位：牛越峰統（￥50,000）

５位：河野正和、遠田真央
７位：杉本浩、福地孝行

シニアプロ日向の優勝は進藤晃

「本当に良い波に乗れた事がラッキーでした。良い波の乗った選手が勝てる戦いだったので、本当に勝てて良かったです。一生懸命やるだけでした。自分のコンディションよりも無我夢中にやっていました。

ただ良い波に乗る事だけに集中していたので、優勝するという事よりも、ポジションを決めて、来る波を待っていたという感じでした。

朝一で流れが出来ている良い場所が見つけられたので、潮の満ち干きの動きを見ながら、上げてきたら、ここが良くなるなっていうのを信じて、そこでその波を待ちました。」

シニアツアー初代GRAND CHAMPION
浦山哲也

「少し固く待っていたかなと思います。変に自分にプレッシャーをかけ過ぎたというか、チャンピオンという言葉が頭にあったのと、前回の新島で２番で悔しい思いをしたので、優勝したいなっていうのと、頭の中で何を考えているのか分かんなくなっちゃっている状況でした（笑）

やらなきゃという気持ちが強すぎちゃって、自分のサーフィンというより、なんとか乗ろうというイメージの方が強すぎたかなと思います。

最初に5.5が出て、少しやりやすかったんですけど、もうちょっとポジション待って、しっかりとポケットに入っていれば、もう少しスコア出せたんじゃないかなとは思いました。

でも波も見えなくなっていたんで、ただメイクしようという思いでやってしまったなと今は振り返ると思います。グラチャンの事は考えず、ただ優勝したいだけで、最後のアナウンスを聞いてグラチャンの事は知りました。

浜から担いでくれたのは自分が教えている生徒で、明日からは彼らの試合が始まるんですが、自分がこの波で戦ったという事はすごく大きくて、ポジションとか攻め方など、自分の中でも少し把握できたと思うので、コーチという立場で彼らにそれを伝えたいと思います。」

続いて今シーズン最後のアマチュアの戦い。男子は藤沼佳太郎、小松凛輝、大住唯斗、篠崎倫太朗、三佐川武瑠、松永健新の6人に、ローカルAMシードとして平坂光遵で7人。

女子は清水ひなの、澤田七奈緒、杉原梨奈、清水心春の4人にローカルAMシードとして芳田花瑚で5人。合計12人がプロに挑んだ。

今大会でもR-3を勝ち上がるか、 1ウェイブで7点、もしくはベスト2のスコアで11点以上を出した場合に公認プロ資格がもらえる。

結果は男子が藤沼佳太郎が7.50を出し一発合格。さらにトータルも14.00ポイントで文句無し。女子でも芳田花瑚が5.75、6.40でトータル12.15ポイントを叩き出して、こちらも嬉しい合格となった。

他の選手は男子の松永健新、女子の澤田七奈緒が勝ち上がるものの、残りはこのラウンドで姿を消した。

公認プロ資格

男子：藤沼佳太郎

「すごく嬉しいです。レギュラーの波が良さそうに見えて、レフトのことを考えていなかんですが、目も前に小さめのレフトが来て、エアしかないなと思ってやりました。

絶対にテールハイにしないとスコアをゲットできないと思っていたから、思い切りテールを蹴り上げてやって、メイクできた感じでした。これまで歯車が合わなかったんですが、今回良い波乗れてプロになれて嬉しかったです」

女子：芳田花瑚

「自分では以外とガチガチだったなって思っていたんですが、点数が出せて良かったです。（前半の）自分の点数を聞いて、ちょっとホッとして、それから調子が良くなりました。地元でプロになれたことは嬉しいですし、感謝の気持ちでいっぱいです。

ヒート後はみんなにおめでとうって言ってもらえました。ホームは木崎浜なんですが、ここにも練習に来ていて、いつも良い波で楽しくサーフィンさせてもらっています。今日の波も自分の好きな波でした。優勝目指して頑張ります。」

明日は女子が試合は無く、男子だけ。R-2、R-3の合計24ヒートを行う予定。R-3はトップシードが登場し、グラチャン争いも目が離せない。明日もAbemaで大会のライブが放映されます。お楽しみに！

今日のトータルハイエストは14.00（7.50+6.50）ポイントを叩き出し、プロ公認をゲットした藤沼佳太郎。
2番手は女子の丸山千朝の13.75（6.75+7.00）ポイント。
同じくシニアの遠田真央も13.75（5.75+8.00）ポイントと同点順位。
その遠田真央が出した8.00ポイントが今日のシングルハイエスト。