松岡亜音がクラウド9で準優勝。ジョン・マーク・トコン&ニルビー・ブランカダが優勝。シャルガオ・インターナショナル

松岡亜音 WSL / Tom Bennett

フィリピンのミンダナオ島北端の北シャルガオ州の沖合に浮かぶシャルガオ島のクラウド9のパーフェクト・ピークで、クオリファイング・シリーズ(QS)1000イベント「シャルガオ・インターナショナル・サーフィン・カップ pres. by San Miguel 」が終了。

 

 

大会最終日は、クラウド9の4~6フィートのパンピング・サーフで開催。ローカル・デュオのジョン-マーク・トコン(PHL)とニルビー・ブランカダ(PHL)が優勝。ブランカダはキャリア最大の結果を残し、トコンはホームブレイクで3度目のQS優勝を果たした。

 

優勝したニルビー・ブランカダ(PHL)とジョン-マーク・トコン(PHL)WSL / Tom Bennett

 

この数年間、シャルガオはパンデミックと超大型台風のため、大変な状況だった。そんな中で試合に挑んだトコンは、これまで以上に勝利を心に誓ってイベントに臨んだ。

 

 

ジョン-マーク・トコン(PHL)WSL / Tom Bennett

 

「ニルビー(ブランカダ)と共に、シャルガオ島だけでなくフィリピン全体のために勝利を手にすることができ、とても誇りに思います」とトコンが言った。

 

「ここシャルガオは、私たちにとって本当に苦しい時期で、ここでみんなが応援し、笑顔を見せてくれるのを見るのは、とても特別なことなんです。国際的なイベントが復活し、世界中の選手が集まってきたことは、とても良いことです。」

 

 

ジョン-マーク・トコン(PHL)WSL / Tom Bennett

 

トコンは、イベントを通して際立ったパフォーマンスを披露。最終的にファイナルで親友のオニー・アンワー(IDN)と対戦。

 

二人は激しいデッドヒートを繰り広げ、ソリッドなヒート・トータルをたたき出したが、トコンは最後まで力強く、より深く長いチューブを見つけ、エクセレントな15.80(20点満点)の2ウェイブ・コンビネーションを記録。再びクラウド9の勝利者となった。

 

「オニーとファイナルを共にできたことは素晴らしいことです。彼は私にとって兄弟みたいなものです。」と、トコンが続けた。「ファイナルデーには、全ての選手にとって素晴らしい波が来て、ここシャルガオが元の状態に戻りつつあることにとても興奮しています。

 

 

ニルビー・ブランカダ(PHL)WSL / Tom Bennett

 

 

クラウド9ではローカル・ナレッジが全てで、ニルビー・ブランカダ(PHL)は今週ファイナル・フィニッシュを逃すようなことはなかった。

 

ブランカダは、チューブのスタイル、そして、どの波にテイクオフすべきかの知識で、各ラウンドで常に最高のトータルスコアをマーク。ファイナルも同様に、チャレンジャーシリーズのホープ、松岡亜音(日本)をロングチューブをメイクし打ち負かした。

 

ブランカダの優勝は、フィリピン初の男女同時開催イベントで、フィリピン女性がWSLイベントで優勝した最初のイベントとなり、歴史に刻まれるものとなった。

 

 

ニルビー・ブランカダ(PHL)WSL / Tom Bennett

 

「今、自分が感じていることを説明することすらできません」と、ブランカダは語った。

 

「今週は、町のみんなからとてもポジティブなエネルギーをもらったので、その一部をコミュニティに還元できてとても幸せです。国境が開かれ、サーファーがシャルガオに戻ってくることは、ローカル・コミュニティにとってとても重要であり、このイベントはそのことを示す素晴らしい指標です。」と言った。

 

 

オニー・アンワー(IDN)WSL / Tom Bennett

 

 

インドネシアのオニー・アンワー(IDN)は、ここフィリピンで10年近く戦っており、準優勝は彼にとっても、彼を慕う地元のファンにとっても優勝と同じように嬉しいものだった。アンワーはチューブでもフェイスでもエアーでも絶好調だったが、クラウド9の “リトル・マスター “トコンに勝つには十分でなかった。

 

「あいつには、なかなか勝てないんだ」とアンワーはと言った。「彼は素晴らしいサーファーであり、人としても最高で、彼と海を共有できたことは素晴らしいことです。ファイナル進出で一番嬉しかったのは、クラウド9で多くの時間を過ごせたことです。

 

今日は、この仕事をすることが、いかに幸運であるかを思い知らされた一日だった。フィリピンに戻ってこれてうれしい。天気もいいし、波もいいし、最高です。」

 

松岡亜音 WSL / Tom Bennett

 

 

松岡亜音(JPN)は、優勝を勝ち取ることは出来なかったが、このような素晴らしい波でファイナルに進出したことに喜びを感じていた。

 

このパワフルなグーフィーフッターは、ファイナルでの敗戦から学び、2023年の復帰までにバックハンドのバレル・ライディングに磨きをかけたいと語った。

 

「ファイナルに進出できて本当にうれしいです。ここは本当に素晴らしい波で、ここでヒートでサーフィンをするのはとても楽しかったです。

でも、バックハンドのバレル・ライディングに磨きをかける必要があると感じました。それが今回、自分の中で明らかになった大きなことで、今後改善したいですね。」とコメントした。

 

 

本日のファイナルデイ。日本から参戦した女子選手4名がクオーターファイナルを戦い、都築虹帆、松岡亜音、佐藤李がセミファイナルへ進出。

 

SFで都築は優勝したブランカダに敗退。松岡亜音と佐藤李が対戦し、僅差で松岡が逃げ切りファイナル進出を果たし2位となった。都築虹帆と佐藤李は3位、馬庭彩は5位でフィニッシュとなった。

 

男子では、昨日9ポイントをスコアした西優司をはじめ、安室丈と太田拓杜がクオーターファイナルに登場したが惜しくも敗退し、今回は3名とも5位でフィニッシュとなった。

 

今大会の結果で、アジアQSランキングで6位だったに西優司が4位のポジションに浮上。女子は上位に変動はなかった。

 

 

 

 

 

https://www.worldsurfleague.com/events/2022/qs/79/siargao-international-surfing-cup/