小林桂がトップ通過。村上舜もラウンドオブ24進出。CS第6戦コロナ・サクアレマ・プロ3日目。

小林桂 WSL / Daniel Smorigo

プライア・デ・イタウナ – サクアレマ、ブラジル(2022年11月4日金曜日)ワールド・サーフ・リーグ(WSL)チャレンジャー・シリーズの第6戦「コロナ・サクアレマプロ pres.by Banco do Brasi」は大会3日目。

 

クリーンな3-5フィートのコンディションで女子のラウンドオブ64から再開、男子のラウンドオブ48までが終了した。

 

 

今日、女子のラウンドオブ64の最終6ヒートが行われ、アリッサ・スペンサー(USA)は、ライトハンダーでの連続バックサイドターンで、これまでのイベントにおけるシングルウェーブの最高得点となる8.67(10点満点)をスコアし、好調なスタートを切った。

 

アリッサ・スペンサー WSL / Daniel Smorigo
アリッサ・スペンサー WSL / Thiago Diz

 

さらにヒートトータル15.77(20点満点)の素晴らしいスコアでラウンドオブ32に1位で進出。現在、彼女はチャレンジャーシリーズのランキングは14位だが、この勢いを維持できればチャンピオンシップツアー(CT)クオリファイも可能である。

 

ゾーイ・マクドゥーガル(HAW)WSL / Daniel Smorigo

 

また今日のコンディションに優れたもう一人のコンペティターは、トータル13.60を獲得した現在のランキング9位のゾーイ・マクドゥーガル(HAW)。同じくランキング9位タイのルアナ・シルバ(BRA)が敗れたことで、マクドゥーガルはサクアレマで結果を出せば、順位を上げる可能性が出てきた。

 

シリング、ブザービーターエアでメディーナに大逆転

大逆転を決めたジェット・シリング(USA)WSL / Daniel Smorigo

 

女子に続き、男子のラウンドオブ48がスタート。観客がビーチに並び始め、ようやく太陽が顔を出したヒート4では、3度のWSLワールド・チャンピオンであるガブリエル・メディーナ(BRA)がウォームアップを開始。

 

メディーナ WSL / Daniel Smorigo

 

しかし、ミドルレンジの6.77をスコアしてヒートの早い段階でリードしたのは、アメリカの新鋭ジェット・シリング(USA)であった。

 

しかし、後半メディーナに逆転されていたシリングはライトハンダーで加速し、巨大なバックサイド・フルローテーション・エアをブースト。観客の大声援の中でクリーンな着地に成功。8.67をスコアし、メディナを抑えて1位でラウンドオブ24に進出した。

 

カルドソが競技からの引退を表明。


ラウンドオブ48のヒート10で
敗退したウィリアム・カルドソ(BRA)が引退を表明した。

カルドソは15年以上にわたって世界中でコンペティターとして活躍、2018年にはCTにクオリファイした最年長のルーキーとなり、ウルワツで印象的なCT優勝を達成した。ブラジリアンの中でも爆発的なパワフルなレールサーフィンが印象的なサーファーであった。

 

小林桂 WSL / Daniel Smorigo

 

ヒート6で 小林桂(USA)は、ジョーダン・ローラー(AUS)、 デビッド・シルバ(BRA) 、ジョエル・ヴォーン(AUS)と対戦。小林は5.00でヒートを開始。

 

さらに攻撃的なサーフィンを見せる小林はフォアハンドのレイバック気味のターンで大きなスプレーを上げ、クローズセクションもコンプリート。6.43をスコアしてトップに躍り出る。

 

 

強豪シルバがインターフェアで崩れていく中、小林は好調なサーフィンを続け、さらにバックアップを5.57まで引き上げて、トップでラウンドアップを決めた。

 

ヒート 11で村上舜は、カウアン・コスタ(BRA)、ブロディ・セール(HAW)、クリス・ザーフィス(AUS)と対戦。村上はスタートからバックハンドの2ターンコンボで5.37をスコアして、幸先のいいスタートを切る。

 

村上舜

 

さらにセカンドウェイブでもキレのあるバックハンドで6.33 をスコアしてトップに躍り出る。そのままトップのポジションをキープした村上だったが、ヒート週間際にカウアン・コスタ(BRA)にトップを奪われ2位となるもミグとラウンド3へ勝ち上がった。

 

脇田泰地 WSL / Daniel Smorigo

ヒート4で脇田泰地は、世界チャンピオンのガブリエル・メディーナ(BRA)、ジェット・シリング(USA)、ホセ・グンデセン(ARG)と対戦。スタートからバックハンドでベスト2を揃えトップに躍り出る脇田。

 

しかし、その後スコアを伸ばせない脇田は3位を強いられる展開に。ヒート後半にバックウオッシュで癖のある波に苦戦するも、逆転し2位に浮上。しかしメディーナがトップに躍り出て脇田は3位で惜しくも敗退となった。

 

和井田理央 WSL / Thiago Diz

ヒート9で 和井田理央(IDN) は、ラムジ・ブキアム(MAR)、カルロス・ムニョス(CRI) 、ガブリエル・アンドレ(BRA)と対戦。スタートから5.60 をスコアした和井田はバックアップが見つけられず苦戦。ラストウェイブで6.97をスコアするも3位で敗退となった。

 

黒川日菜子 WSL / Daniel Smorigo
松永莉奈 WSL / Thiago Diz

女子のラウンド1では、ヒート11で松永莉奈はゾーイ・マクドゥーガル、サマンサ・シブリー、マリアナ・アレノと対戦。ヒート14で黒川日菜子は、アリッサ・スペンサー、レイラニ・マクゴナグル、カロル・リベイロと対戦するも、両者とも4位で敗退となった。

 

頑張れ!日本!

 

ネクストコールは、現地時間11月5日(土)午前7時00分、日本時間11月5日(土)19時00分。

 

詳細については、WorldSurfLeague.comをご覧ください。

予定されている女子ラウンドオブ32
ヒート1:ラウラ・ラウプ(BRA)対ケアラ・トモダ・バナート(HAW) vs.脇田紗良(JPN)対キラ・ピンカートン(USA)。
ヒート 2:テレサ・ボンバロ(PRT) vs. ソル・アギーレ(PER) vs. ブロンテ・マコーレー(AUS) vs. 松田詩野(JPN)
ヒート3 アン・ドス・サントス(BRA) vs. ヴァヒネ・フィエロ(FRA) vs. レイチェル・プレスティ(DEU) vs. テッサ・タイセン(FRA)
ヒート 4:ソイヤー・リンドブラッド(USA) vs. 野中美波(JPN) vs. ヨランダ・ホプキンス(PRT) vs. ポーリン・アド(FRA)
ヒート 5:ソフィア・メディーナ(BRA)vs 都筑有夢路(JPN)vs マリアナ・アレノ(BRA)vs サマー・マセード(BRA)
ヒート 6:ベティルー・サクラ・ジョンソン(HAW)vs ダニエラ・ロサス(PER)対ゾーイ・マクドゥーガル(HAW)vs サラ・バウム(ZAF)
ヒート7:キーリー・アンドリュー(AUS)vs アリッサ・スペンサー(USA)vs キャロリーナ・メンデス(PRT)vs チェルシー・トゥアック(BRB)
ヒート 8:ハバンナ・カブレロ(PRI)vs レイラニ・マクゴナグル(CRI)vs ナディア・エロスターベ(EUK)vs フランシスカ・ベセルコ(PRT)

男子ラウンドオブ24のヒート
ヒート1:ティモシー・ビッソ(FRA) vs. ダグラス・シルバ(BRA) vs. ジャスティン・ベクレ(FRA)
ヒート 2:カラニ・ボール(AUS) vs. ジョアン・チアンカ(BRA) vs. リアム・オブライエン(AUS)
ヒート3 ジェット・シリング(USA) vs. ジョエル・ヴォーン(AUS) vs. ミゲル・プポ(BRA)
ヒート4:小林 桂(USA) vs. ガブリエル・メディーナ(BRA) vs. マキシム・フスノット(FRA)
HEAT 5:イアン・ジェンティル(HAW) vs. モーガン・シビリック(AUS) vs. ガブリエル・アンドレ(BRA)
HEAT 6:エドガルド・グロッジア(BRA)対ルーカス・シルベイラ(BRA)対ラムジ・ブキアム(MAR)
ヒート7:レオナルド・フィオラバンティ(ITA) vs. ディラン・モファット(AUS) vs. カウアン・コスタ(BRA)
ヒート 8:ルッカ・メシナス(PER) vs. ジョアン・デュル(FRA) vs. 村上舜(JPN)

今回もCT入りを目指す彼らの活躍を期待し、エールを送り続けたい。がんばれ!日本!

 

2022年11月1日~8日 CS第6戦
コロナ・サクアレマ・プロ Presented By Banco do
ブラジル、リオデジャネイロのサクアレマ