写真、リポート:山本貞彦 2022年9月1日から4日までの4日間、WSL「White Buffalo Omaezaki Pro」が静岡県御前崎市で開催。御前崎でWSLの大会は初となる。
カテゴリーは女子WSQ1000、男女Pro Junior。ジュニアは今年のWJCのアジア代表がかかる大事な試合。QSは2023年のチャレンジャーシリーズへ繋がるアジアランキングのポイントに加算される大切な大会となる。
本日のスケジュールはPro Juniorの女子R-1→R-2、Pro Junior男子のR-1を行い、WQS女子のR-1まで、全部で24ヒートを行った。レギュレーションはヒート時間は20分。ベスト2ウェイブ、マキシマムは無し。パドルアウトは3分前。
今日の会場の天気は晴れから雨雲襲来で突然の雨が何度も降る。波は台風11号のバックスウェルも落ち着いてきて腰腹、セット胸ぐらいか。風はサイドオンが時折、強く吹くが、昼に向け干潮となることで上げ込みに期待。
この御前崎の会場の波は、沖で割れてインサイドで張る波。張る波もあれば、ダラダラとただ崩れる波もあり、セットの見た目ではわからない。
とりあえず波に乗って、演技ができるか、できないか。さらにレフトに乗ると流れもあって、パドルバックに2分はかかるというおまけ付き。なので、早く波を見極めることができた選手が勝ち上がる結果となった。
ジュニアの女子では波乱が続出。R-2では松田詩野、脇田紗良が敗退。地元の佐藤李は勝ち上がるも、池田美来はここで姿を消した。
ここで一人ぶっちぎったのが、今年度、JPSA2連勝中の中塩佳那。大きなターンからのビッグリエントリーで大きなスプレーを上げる。これにジャッジはたまらず8.00ポイントのエクセレントをつけた。
中塩は波への適応力が高いだけでなく、それに合わせて技を繰り出すことができるスキル。今シーズンの進化が止まらない。
カテゴリーが変わった女子のQSでも中塩は一抜け。野中美波、松岡亜音、都筑有夢路、大村奈央、馬庭彩らも順当に勝ち上がった。ジュニアで敗退だった松田詩野、脇田紗良、池田美来はキチッと修正してラウンドアップ、明日へ繋いだ。
男子のジュニアR-1は岡野漣が6.75、6.00ポイントでトータルハイスコア12.75ポイントを叩き出してR-2へ進出。苦戦しながらも加藤翔平、髙井汰朗らは勝ち上がり。明日はトップシードとの戦いが待っている。
明日は7:30AMにファーストコールで、8:00AMスタート予定。Pro Junior男子のR-2→QS女子のR-2→Pro Junior男子のQF→QS女子のQFの予定。
試合後、NPO法人「サーフアンドシー」のビーチクリーンイベントを開催。多くのプロサーファーが参加。今回、大原洋人、上山キアヌ久里朱も試合には出場していないものの、このイベントに臨んだ。
ビーチクリーンイベントへの協賛していただいた株式会社トボガンCEO品川一治 様 https://tobogganz.com
NPO法人「サーフアンドシー」小池秀美代表理事
トボガンのSDGsの一環として、リサイクルコットンのTシャツをご購入いただき、WWF (世界自然保護基金/World Wide Fund for Nature)のペンギン保護活動への寄付にご参加いただける方を募集いたします。
このTシャツの販売価格である¥5,500 x 販売枚数をWWFに寄付いたします。また、お手元に届いたTシャツを着て写真を送っていただくと、さらにトボガンから追加で¥1,000寄付いたします。
製作にご協力くださったのは、JAPAN BLUEさん。藍染を生かした岡山デニムで世界へ展開しているブランドです。サイズ展開は大人S・M・L・子供80・130の5サイズをご用意しています。ご協力いただける方は、DM・コメント欄・info@tobogganz.com へのメールのいずれかでご連絡ください。
松永莉奈
「思ったよりも波が難しくて苦戦しましたが、勝ち上がれて良かったです。タルい波と聞いていたので、そんな波で練習してきました。」松永はQSでは敗退するもジュニアでSF進出。
松田詩野
「朝一の練習よりも風が強まってきていて、潮も多くて難しかったので、たくさん波を掴んで良い波に乗れればと思っていました。」
今回の試合が、肩の手術が終わって復帰第一戦である松田詩野は「ここで試合に来れたのもトレーナーだったり、先生や家族のおかげで出場できたことなので、試合に出れることに喜びを感じながら、楽しんで、優勝を目指して頑張っていきたい。」と語った。
松岡亜音
「急に雨が強く降ってきて、放送もあまり聞こえないくらい時化てる感じだったんですけど、ターンのできる波を掴めたんで良かったです。とにかく試合が楽しくて、自分のサーフィンを見て欲しいという気持ちが強い。」
中塩佳那
「風も入って難しいコンディションだったんですけど、自分なりに良い波を見つけてスコアを出せて良かったです。」と試合を振り返った。「来た波に乗ろうと思っていたんですが、プライオリティが自分にあったので、じっくり波を待ちました。」
新島(JPSA優勝した)から地元の千葉に戻ってからも午前中4時間、夕方2時間とがっつりサーフィンしてきて、サーフィンの調子はそのままです。」
都築虹帆
最後に7.00 + 6.00をスコアして大逆転て勝ち上がったナナホ。「前半に良いスコアが出せなかったので、少し焦ったんですけど、後半に決めれたんで、まずまず良かったかなという感じです。御前崎にはJPSAの新島が終わってから来ています。
この場所は子供の頃から来ているビーチで、今回は小さい頃から一緒にサーフィンしてきたスモモ(佐藤)の家にステイさせてもらって。めちゃくちゃ楽しいんで最後まで優勝目指して頑張ります。」
佐藤李
「思っていたよりもハードでした。練習の時に選びすぎで乗れなかったことが多かったので、最初から飛ばして乗るように心がけました。2発当てられる波を掴みたかったんですが、最後にカービングから一発当てられたので良かったです。」
渡邉 壱孔
「焦りはなかったがとにかく波が分からなくて難しかった。最近はヒート中に確実にエアが決まるように練習していました。優勝目指して頑張ります。」
馬庭彩
「今回は良い波を探すのが難しいコンディションなので、止まらないで、バドルバック中も良い波が来たら乗るように心がけて試合を行いました。朝のプロジュニアの時は、作戦通りにいかなかったので、今はちょっとホッとしています。
4日前にオーストラリアから帰ってきました。向こうでは大学に通っていて、スポーツ科学を勉強しています。9月18日まで日本に滞在予定で、この後はJPSAの茨城の試合にも出る予定です。」
池田美来
「ジュニアのヒートでは、バックアップ乗れなくて負けてしまったので、今回は最初の方に2本乗って、その後にどんどんスコアを上げていく感じでやりました。」
生まれも育ちも御前崎の池田は「自分が生まれてから、このようなサーフィンの大会が御前崎で行われるのは初めてなので、こうやって開催されることを本当に嬉しく思っていますし、地元の方たちのお蔭だなって思っています。」とコメント。
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【大会概要】
大会名 :「whitebuffalo OMAEZAKI Pro」
大会HP:https://www.wb-omaezakipro.com/
■開催場所:静岡県御前崎市ロングビーチ
https://www.city.omaezaki.shizuoka.jp/soshiki/shokokanko/kankospot/beach.html
■公認:WSL/ASIA(APAC)
https://www.worldsurfleague.com/
■主催:WSL御前崎プロ実行委員会
■特別協賛:whitebuffalo(株式会社ケイズプロジェクト)
■後援:静岡県 / 御前崎市 / 御前崎市商工会
御前崎市観光協会 / NPO法人サーフアンドシー
■協力:日本サーフィン連盟静岡2区支部
御前崎ローカルサーフコミュニティ
御前崎スマイルプロジェクト
JAPAN JUNIOR PROJECT