小林桂がトータルハイエスト14.50をマーク。男女QS3000イベント「whitebuffalo OMAEZAKI PRO」開幕。

小林桂

9月4日から5日間の日程で WSL Asia / Men‘s &Women’s QS3000「whitebuffalo OMAEZAKI PRO」が、御前崎ロングビーチで開催。昨年のQS1000から、今年は男女ともQS3000とグレードが上がり、国内やアジアのトップ選手が一同揃って参加する大会となった。

 

大会本部の上には、今回の参加国であるインドネシア、ハワイ、日本、アメリカ、フィリピンの国旗がたなびく。
ビーチマーシャルでは今日のスケジュールとレギュレーションが掲示。

 

男子は87名、女子は29名で合計116名となり、昨年よりも32名も増加。その顔ぶれは男子はパリオリンピック出場の稲葉玲王、松田詩野に加え、東京オリンピック出場の大原洋人(CS 15位)、都筑有夢路(CS 21位)もエントリー。

 

ゼッケンは赤、青、白、緑。男子は赤だけど、女子はピンク。
参加選手全員にスポンサーの森永製菓から「inゼリー」が手渡された。(佐藤魁)

 

また、現在、CS(チャレンジャーシリーズ)に参戦している大原、都筑に加え、伊東李安琉(CS 36位)、西慶司郎(CS 37位)、大音凛太(CS 74位)、安室丈(CS 78位)。女子は松岡亜音(CS 23位)、脇田紗良(CS 28位)、都築虹帆(CS 33位)、野中美波(CS 38位)と、こちらも全員参戦。

 

勝ち上がった選手は毎回、ステージにて勝利者インタビューが行われる(池田美来、nicoさん)

 

さらに、御前崎の地元では昨年のディフェンディングチャンピオンの佐藤李。先日のモルジブで行われたアジア選手権大会で優勝した池田美来や、男子では三輪紘也がホームでの優勝を狙う。また、静岡出身の三浦涼、森大斗もここでの栄冠を目指したいところ。

 

現在のQSアジアランキング。女子は上位を日本人選手で占めているが、男子は1位 伊東李安琉、2位が加藤翔平ではあるものの、3位以下がインドネシアの選手が占める。日本人選手としては、このホームの御前崎QS3000と、その翌週から2連戦となる宮崎QS3000シリーズでポイントを加算し、来年のCSへのクオリファイを優位に進めたいだろう。

 

 

今日の会場は晴れ。風はオフで波はコシハラ。朝は上げていて、アウトで乗ってもミドルは厚めでつながり気味。なので、セットでも張る波を選んだもの勝ち。ただ、限られた試合時間の中で、どこまで待てるか。我慢比べのような戦いとなった。

 

今日のスケジュールは男子のR of 88の12ヒートに続き、女子のR of 32の8ヒートが行われた。

 

小林桂

 

まずは、男子から。外国勢はこのコンディションに苦戦し、軒並み敗退。勝ち上がったのはインドネシアのPutra Hermawan と久々の来日となったアメリカの小林桂。その小林、縦横無尽に波を切り刻んで、最後に当てこんでフィニッシュと今日のトータルハイエスト14.50(7.50+7.00)を叩き出した。

 

「いい波に乗れてよかったです。自分的にはレフトを狙っていたんですが、全部ライトになってしまったけど。」と小林が語った。「この波で2発当てるのは難しいんですが、板が結構走ってくれて。先日はイーストコーストであったQSで3位になって、そのまま日本に来ました。日本は久しぶりだから、みんなに会えて楽しいです。」

 

 

Putra Hermawan (INA)
河谷佐助(シングルハイエスト 7.75)
松野太郎
小笠原由織
鈴木耀竣
田中健跳
西優司

 

その他、この厳しいコンディションでトータル10点を超えたのは、Putra Hermawan (INA)、松野太郎、小笠原由織、鈴木一歩、河谷佐助(シングルハイエスト 7.75)、田中健跳、西優司、鈴木耀竣と9人のみという結果。

 

松岡亜音
松岡亜音
野中美波
野中美波
脇田紗良
脇田紗良
都筑有夢路
都筑有夢路
都築虹帆
都築虹帆

 

続いて女子。R of 32にはトップシードが登場。結果、CS選手の松岡亜音、野中美波、脇田紗良、都筑有夢路、都築虹帆は1位通過。

潮が上げに転じて、割れづらく、ダラダラとした波に選手全員が苦労したものの、波に乗りさえすれば、点が出せるスキルがあるのがCS選手。ここは磐石の攻めでラウンドアップ。

 

佐藤李
佐藤李
池田美来
今回は小波用に作ったカーボンボードで出場した池田美来

 

また、地元期待の佐藤李と池田未来。昨年のイベントチャンピオンである佐藤李は「普段、ここまでの波はやったことがない」池田美来は「緊張した」と言いながら、それでも的確に少ないセットをつかむあたりは、ローカルナレッジか。こちらも意地の1位で次につないだ。

 

中塩佳那
中塩佳那
松田詩野
松田詩野

 

先日の茨城のJPSA・Sリーグ第1戦で優勝した中塩佳那は一人、左でレフト狙いでポイント稼いで、こちらも1位で勝ち上がり。

また、パリオリンピック出場の松田詩野は前半苦戦するも、ライトの波でノートリムの2発で逆転。勝負強さを見せてラウンドアップした。

 

 

「波が小さくなることも予想していたので、小波での練習もタヒチから帰国してからしていました」と松田詩野がヒート後の取材に答えた。

「でもポテンシャルのある波が少なくて、難しかったんですけど、意気込みとしては優勝を目指しているのでひとつひとつ勝ち上がって優勝目指して頑張ります」

 

「オリンピックを1度経験して、オリンピックでしか味わえない感覚とか、その場の雰囲気があったので、その舞台でもう一度サーフィンをしてメダルを獲りたい気持ちが強く芽生えたのと、サーフィンは自然と調和する素晴らしいスポーツだと思うので、そういった魅力を発信していきたら良いなって思っています。ここで勝って、また日本のサーフィンを盛り上げていきたいです」。

 

明日は7:30AMにファーストコール。8:00AMにスタート予定。男子のR of 64の1から16ヒートまで行う予定。女子のR of 16はオフとコールされた。

 

明日のライブもこちらから。
https://www.omaezakipro.com/live/

大会HP
https://www.omaezakipro.com/

WSL
https://www.worldsurfleague.com/events/2024/qs/309/whitebuffalo-omaezaki-pro/main

 

ライブMCはnicoさん、水野亜彩子プロにバイリンガルの和光大。交代で実況、解説、インタビューと大忙し。

ユニフォームカンパニーのセロリー株式会社は、Reユニフォームプロジェクトを行い、地球環境に配慮した会社を目指す。

松田詩野と野中美波も笑顔でゴミの仕分け。
大原洋人も積極的にゴミ拾い。

大会終了後には、スポンサーのセロリー株式会社と共に、地元の行政の協力のもとビーチクリーンを選手、関係者、ギャラリー総動員で行いゴミゼロに!

https://www.selery.co.jp/

 

WSL Asia / Men‘s &Women’s QS3000「whitebuffalo OMAEZAKI PRO」

日程:2024年9月4日(水)~9月8日(日)
場所:静岡県御前崎市ロングビーチ
主催:WSL御前崎プロ実行委員会
共催:WSL/ASIA(APAC)
後援:静岡県、御前崎市、御前崎市商工会、御前崎市観光協会
協力:日本サーフィン連盟静岡2区支部、御前崎ローカルサーフコミュニティ、
御前崎スマイルプロジェクト、NPO法人サーフアンドシー

[ 駐車場について ]

会場は一般の駐車スペースが限られていますので、臨時駐車場をご利用ください。
また、土、日曜日には専用シャトルバスも運行します。

①臨時駐車場(御前崎渚の交番 横)
・大会期間中 9/4~9/8 8:30~17:00
・会場より徒歩15分程度
https://maps.app.goo.gl/bLYyWJQs37yWF2aBA

②シャトルバス(マリンパーク御前崎)*会場まで5分、2台でピストン運行
・9/4(水) – 6(金) ワンボックスにて運行
・9/7(土) 8:30~16:30終発
・9/8(日) 8:30~15:30終発
https://goo.gl/maps/buW4tEnNEq9AB8S9A

 

週末には楽しいイベントも開催!

 

「榛原高校生企画 ティラノサウルスレース in 御前崎」

日時:2024年9月7日(土) 受付開始11:00 イベント開始12:00~14:00
場所:静岡県御前崎市 御前崎ロングビーチ
参加費:1,000円
お申込みは下記フォームより↓
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSebiS8G5VxssNp2M7SULyEQxZAWD-b9ku1fQX7keaAy1J8VAQ/viewform?pli=1

 

「Urban Sports Camp in Omaezaki」
日時:2024年9月7日(土)
場所:市営 薄原駐車場
【フリースタイルフットボール】ショーケース&体験会 12:30~,14:00~,15:30~
【スケートボード】スケートデモ&体験会 12:00~,13:30~,15:30~
※ 当日申込み可!体験会参加者には「Urban Sports Camp」バッチをプレゼント!