中塩佳那が開幕2連勝、金沢呂偉がJPSA初優勝。JPSA第2戦「新島プロ」大会最終日リポート。

JPSA 2022 さわかみ Japan Pro Surfing Tour のショートボード第2戦「新島プロ」。朝一は割れていないということで、本日は会場に8時集合。引きに向かうタイミングで試合をスタートするとした。

 

天候は快晴。淡井浦の波は、昨日よりサイズダウン。腰腹、セットでたまに胸というサイズ。今回のヒート進行では男子がクォーターファイナル、女子はセミファイナルからマンオンマンという予定。これだと今日は16ヒートになる。

 

男子優勝:金沢呂偉
女子優勝:中塩佳那

 

今日のコンディションで考えると、干潮の前後2時間が試合が可能な時間帯。そこで、急遽、選手会を開き協議することに。

 

ここで試合を成立させることを望んだ選手の意見を取り入れ、最後まで4メンヒートにすることが決定。スケジュールは男子のクォーターファイナルを9時40分からスタートして、男女ともファイナルまで行うこととなった。

 

 

優勝:中塩佳那、金沢呂偉
2位:増田来希、川合美乃里
3位:都築虹帆、塚本勇太
4位:浅野こなみ、西慶司郎

 

「新島プロ」

男子
優勝:金沢呂偉 (¥720,000)
2位:増田来希 (¥360,000)
3位:塚本勇太 (¥245,000)
4位:西慶司郎 (¥155,000)

5位:古川海夕、太田拓杜(¥125,000)
7位:伊東李安琉、松原渚生(¥80,000)

女子
優勝:中塩佳那(¥220,000)
2位:川合美乃里(¥110,000)
3位:都築虹帆 (¥80,000)
4位:浅野こなみ(¥50,000)

5位:松岡亜音、大村奈央(¥40,000)
7位:池田美来、野呂玲花 (¥30,000)

※ プレゼンターは青沼邦和 新島村長
注)撮影の時だけ、マスクを外しています。

 

取材協力:ナカダレンタカー
HP http://www.nakada-motor.jp/
TEL:04992-5-0215

 

金沢呂偉、JPSA初優勝。

 

金沢呂偉
レールサーフィンには定評がある金沢呂偉。2019年にはハワイのサンセットで行われたWSLプロジュニアの大会で優勝経験を持つ。今大会でも速い波をスピードある演技で攻略。それも正確なレールワークが成せる技。決勝ではスイッチが入ったごとく、試合後半では攻めに攻めた。意外やJPSA初優勝!おめでとう!

 

「最高に嬉しいです。スポンサーの皆様とか家族にこの想いを伝えたいです。ファイナルは最初に1本来たんですけど、慶司郎(西)が乗って行ったんで、わぁーやられたと思って。慶司郎にやり返すというか、あれ以上のことをしたほうがいいので波を待ちました。落ち着いて自分のサーフィンが出来てましたね。何時も通りって感じで。」

バックハンドで最初にスコアした6.83に関しては「テイクオフする前は緊張じゃないですけど、体固まってたんで、深呼吸して落ち着いて挑みました。

ちょっと前までは家(四国・徳島)に帰っていたんです。いつもは千葉で一人暮らししているんですけど。夏休み(大学の)で実家に帰っていたのでリラックスできて、やれたのが良かったのかなって感じです。」

 

 

増田来希
宮崎出身の増田来希は、2019年にプロ公認を獲得。2020年にはサーフィンを極めるために一年間カリフォルニア留学と経験を積んだ。そして、今大会で初の決勝進出で準優勝という成績を収めた。持ち前のセンスに加え、ラディカルでアグレシッブなスタイルは唯一無二。これからの期待の星となるだろう。

塚本勇太
QFではステイビジーを心がけ、ヒートスコア10.04で1位通過を果たした塚本。セミファイナルでは残り時間わずかで逆転2位でファイナル進出。しかし、更に波数が減ったファイナルでは波運に見放されて、そこまでのパフォーマンスを見せるチャンスを失った。

西慶司郎
試合に関しては前半に決めて、そのまま逃げ切る作戦。前半に金沢、増田が来る波、来る波でポイント重ねたことで、逆転できる波をひたすら待つことに。しかし、そのセットは最後まで入らず。サーフィンが調子悪いわけではなかったが、波に固執したことが敗因となった。

 

 

中塩佳那が圧倒的な強さを見せ、開幕2連勝。

 

 

中塩佳那
NSAのAM時代は絶対女王と呼ばれたタイトルホルダー。プロに転向し、今年のJPSA第1戦「さわかみ一宮プロ」に続き、第2戦の「新島プロ」で2連勝!おめでとう!パドルが早く、波を見極めることに長けている。

今大会でもハイエストスコアを毎日更新する充実ぶり。グランドチャンピオンを視野に次戦の茨城も優勝したいとコメント。新しい女王の誕生となるか!

 

 

次の茨城も優勝してグラチャン確定させたい。

 

 

「1本目で4.5出せて、その後もどんどん点数を上げることができたので、流れ的には良い試合だったなとは思うんですけど、めっちゃ良い波に乗ったじゃないですか、2発目こけちゃって、あれこけなかったら、もうちょっと気持ち的にも良く出来たのかなって思うんですけど。でも良かったです。

 

セミファイナルでもセットが来ても乗れなくて、でもプライオリティで乗って勝ててたんですけど。ファイナルは1本目で4点5点ぐらいは出したいなって思っていたので、最初のセットに乗れて良かったです。

 

 

この新島の前に、NSAの強化合宿でカリフォルニアのハンティントンビーチに行かせてもらっていたんですけど、USオープンに出場していた選手たちのサーフィンを見て、自分も刺激をもらって、ちょっとサーフィンを変えたいなって思っていたので、それをこの大会で少しできたのかなっと思うので良かったです。

 

女子で優勝したサクラ(ジョンソン)のライディングを見て、じぶんにもっと切れとかスピードを出せば、優勝できるなと思ったので、それを越すぐらい練習しています。次の茨城も優勝してグラチャン確定させられるように頑張るので応援よろしくお願いします。

 

 

川合美乃里
勝率の高い新島で、好調にファイナルまで勝ち上がった川合だったが、絶好調の中塩佳那を止められず涙を飲んだ川合。今回の準優勝で前回の一宮の13位から大きくランキングを上げてくるはず。好調なサーフィンを維持して次の茨城で更なる頂を目指す。

都築虹帆
引きいっぱいで割れない、割れてもインサイドという状況でも、積極的に波へアプローチ。 転んでも攻め続ける姿勢は評価。 あとはセットの波を狙って、メイク率を上げることか。
浅野こなみ
昨年の最終戦でも少しづつ自分のサーフィンが変わってきているとインタビューでコメントしていたように、ついにファイナル初進出を果たした浅野。今シーズンの更なら飛躍に期待したい。

 

選手ミーティングにて、田中樹コンテストディレクターから状況の説明。その後、選手全員で協議し、本日中に試合を成立させることが決定。

朝のウェイティング中には選手、ジャッジ、スタッフ全員で「ReWave」の活動であるビーチクリーンを行う。

久しぶりに大会での再会は2014、2015年グランドチャンピオンの田代凪沙。今回はJPSAのオフィシャルVlogの撮影で会場入り。現在は看護学校に通い、毎日、奮闘中。将来はアスリートをケアーするスポーツ整形外科を志望とのこと。元気な顔が見れて何よりでした。

古川海夕
太田拓杜
伊東李安琉
松原渚生

鈴木仁
松岡亜音
大村奈央

池田美来
野呂玲花

 

■8/25 (木) 大会2日目 ショートボード Day1
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■8/26 (金) 大会3日目 ショートボード Day2
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■8/27 (土) 大会4日目 ショートボード Day3
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ヒート表

※波のコンディションや進行状況により変更されることがあります

 

JPSAオフィシャルサイト:http://www.jpsa.com/

 

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