
写真、リポート:山本貞彦 JPSA 2022 さわかみ Japan Pro Surfing Tour のショートボード第2戦「新島プロ」が東京都新島で開催。
8/24の初日はシニアツアー第1戦となる「シニアプロ新島」とショートボード特別戦となる「マスタープロ新島」で幕を開けた。
シニアは今年からツアー戦となり、第2戦の宮崎で行われる「シニアプロ日向」で今年のタイトルを決める。

今回は新型コロナ感染症拡大が高止まりしている状況もあり、新島とJPSAでは万全の対策を取った。全員の検温記録はもちろんのこと、まず船に乗る前に検温と抗原検査で陰性者のみが渡航できるとした。
さらに翌日の大会開始の朝には再び、検温と抗原検査を行い、海岸への入場口も一つにするなど徹底した管理となった。
さて、メインの羽伏浦はブレイクしないために淡井浦海岸に会場を移す。潮が上げるとブレイクしづらくなるために、引きの9時45分の前後2時間を試合可能と田中樹コンテストディレクターは判断。
選手会を開き協議した結果、マンオンマンだったセミファイナル、ファイナルを4メンヒートに変更し、7時からシニアがスタートとなった。
波は胸肩サイズでインサイドでほれ上がるパワフルブレイク。ライトがメインだったが、引くにつれレフトも割れる。
シニアと言えど、グランドチャンピオン経験者含めタイトルを取った選手たちだから試合はお手のもの。ヒートスタートからインサイドまで果敢に攻めるスリリングな展開となった。

「マスタープロ新島」の決勝は河村正美、川井幹雄、岡野教彦の3人ヒート。最初に攻めたのは河村正美。テイクオフからライト方向に止まらないサーフィンを見せて4.00ポイントを出しリード。



続いて岡野教彦が立て続けに波をつかんで2.50、3.80ポイントで1位にジャンプアップ。川井幹雄も1本目が1.00ポイントだったものの、2本目ではレイトテイクオフから攻めて2.57ポイント。
誰もが優勝のチャンスがあったものの、河村はバックウオッシュにやられてテイクオフに手こずる。

その間に岡野がライト方向にスピードあるライディングで4.40とダメ押し。河村は2本目となる最後のライディングで波を掴むも2.60で逆転ならず。川井もビッグセットにチャージするもタイムオーバーとなり、岡野が2018年に続く嬉しいマスタープロの優勝を決めた。おめでとうございます!


「もうちょっと波のれていれば。もうちょっと攻めたかったんだけど、慎重にやりすぎちゃったと思います。今回のヒートは3人ヒートで(通常は4名)やりやすかったですね。3つしかプライオリティがないので落ち着いて試合運びができたかなと思います。
2018年に新島で行われたマスタープロで優勝経験のある岡野氏は、3年ぶりの新島における試合での優勝について:
「ずっと2回目の(マスタープロ)優勝をしたかったんですが、1回目が同じ新島だったので2回目も新島で優勝できてすごく嬉しいです。」
昨年のマスタープロ田原では、ヒートベストを持ちながら3位となった岡野氏は、「相当辛かったし、なんでもう一本ちゃんと乗らないのって理事長(細川)に怒られました(笑)」とコメント。
「サーフィンがオリンピックの競技になって凄く人気なんで、一宮なんかも凄く人が多いんですけど。これからサーフィンしようとする人は、ちゃんとサーフィンスクールとか通って、大事なルールとマナーを守ってください。
それからサーフィンは何歳からやっても構わないです。あのジェリー・ロペスさんは、いくつから始めてもいいんだ、やることが大事なんだって言っていたんで、皆さんもサーフィン始めてください。」

続いて「シニアプロ新島」のファイナル。一早くリードをしたのが、去年の田原で初優勝した牛越峰統。右に左に移動しまくり、プライオリティもうまく使いポイントを重ねてヒートを引っ張る。

追うのは浦山哲也、関谷利博、進藤晃。浦山が渾身の攻め2発で、今日のハイエストとなる6.83ポイントを叩き出し、ここで2位につける。この時点でニードは2.57ポイントと十分逆転優勝が狙えるポジションに。



ヒート終了まで、わからなかったこの決勝は、最後の最後で進藤と浦山が交錯。進藤がインターフェアを取られ、浦山は逆に得点を伸ばせず。タイムアップ寸前に牛越がトドメの2発のリエントリーをキメて有終の美で優勝を決めた。
この8月にも新島に来島していた牛越。 コツコツと練習を重ねた成果が身を結んだ結果となった。 おめでとうございます!
「去年の1回目も嬉しかったんですけど、今回は違う責任感もあったんでメッチャ嬉しいです。根詰めて練習をしてきたんで、ワイプアウトしないで済みました。ワイプアウトしていたら、それまでの点数なんで、そこにあると思います。
淡井浦の波をあまり知らないので、そのヒート内の波を知りたかったので、多くの波に乗りました。ちょっとワイプアウトもありましたけど、体は平気でした。

このあと10月ぐらいに(シニアツアー)があると聞いていますので、これから他のシニアプロたちもガンガン出てくるようなので、迎え撃つ立場として、頑張っていきたいと思います。応援よろしくお願いします。
ここ新島は自分が23歳の時にJPSA初優勝できた、大好きな場所で、またこの歳になって、シニアのメンバー、マスターズのメンバーと試合ができて嬉しいです。今後もシニアプロ、マスタープロが開催されるなら参加していきたいと思います。
取材協力:ナカダレンタカー
HP http://www.nakada-motor.jp/
TEL:04992-5-0215
大会結果
「シニアプロ新島」
優勝:牛越峰統(¥200,000)
2位:浦山哲也(¥150,000)
3位:関谷利博(¥100,000)
4位:進藤晃 (¥ 50,000)
「マスタープロ新島」
優勝:岡野教彦(¥200,000)
2位:河村正美(¥150,000)
3位:川井幹雄(¥100,000)





渡航前検査は竹芝桟橋の施設内で行う。救護のCUREのチームと石塚晃コンテストディレクター
大会会場入り口ではこちらも救護のCUREのチームと細川哲夫理事長が自ら担当。
会場の入口。検査で陰性の者のみが海岸に出られる。
朝の波チェックも貫禄あります。左から植松成実、関谷利博、今村大介、比嘉力夫
チーム坊主の大野修聖、高梨直人も明日へ向け練習、練習。
シニア出場選手に田中樹コンテストディレクターから試合のフォーマットについて説明。
海岸ではチーム浦山 vs チーム牛越の応援合戦。
チーム牛越で優勝を喜ぶ。左から牛越峰統、和氣匠太朗、鈴木仁、三輪紘也。
ローカルシードには植松成実。波を知っているからチューブで攻める。
インコンプリートとなったものの、一発逆転を賭けてエアーで仕掛ける徳田昌久。
ビッグフローターからのロールインで魅せた進藤晃。
8月25日(木)ショートボード第2戦 Day1
6:00 淡井浦海岸に全選手集合です
8/25からはライブ中継はアベマです。
■8/25 (木) 大会2日目 ショートボード Day1
>>ABEMA SPORTSチャンネル LIVE配信
■8/26 (金) 大会3日目 ショートボード Day2
>>ABEMA SPORTSチャンネル LIVE配信
■8/27 (土) 大会4日目 ショートボード Day3
>>ABEMA SPORTSチャンネル LIVE配信
※波のコンディションや進行状況により変更されることがあります
JPSAオフィシャルサイト:http://www.jpsa.com/
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