ジェフリーズ・ベイ、東ケープ、南アフリカ(2022年7月15日金曜日)-今日、タティアナ・ウェストン・ウェブ(BRA)とイーサン・ユーイング(AUS)は、世界的に有名な南アフリカの東ケープにあるジェフリーズ・ベイ(Jベイ)で3日間の大規模なコンペティションを終え、ワールド・サーフィン・リーグ(WSL)2022チャンピオンシップ・ツアー(CT)の第9戦「コロナ・オープン Jベイ」で優勝を飾った。
この大会では、女性グーフィーフッターとして初優勝となったウェストン-ウェッブと、キャリア初のCT優勝を果たしたユーイングという2人の優勝者が新たに誕生した。
イーサン・ユーイングがJ-ベイで初のCTタイトルを獲得
ユーイングは、J-ベイでの序盤ラウンドで、南アフリカのマシュー・マクギリブレイ(RSA)、ジョーディ・スミス(RSA)、そしてヤゴ・ドラ(BRA)という大敵と対戦し、CT初となるファイナルに進出する快進撃を見せていた。
オーストラリアのストラドブローク・アイランド出身のスタイリッシュなレギュラー・フッターの彼は、ファイナル・デーにイベント最高のスコアを記録してピークに達した。ツアー3年目のユーイングは、ついに成功の秘訣を見つけたようで、この大活躍でランキングを3位まで上げてきた。
「今年はジャック(ロビンソン)にとても刺激を受けているんです。彼は本当に素晴らしい1年でしたからね」とユーイングは言った。
「僕はまだ優勝したことがなかったけど、ここに来て自分にプレッシャーをかけることはなかった。ジャックはスタートが良かったし、僕は冷静さを保とうとした。でも、このイベントは、優勝するのが夢だったイベントのひとつだから、信じられない気分です。」
「僕にとっても今年はとても良い年だった。」とユーイングは続けた。「ツアー初年度は散々で、昨年はウォーミングアップのようなものでしたが、今年は自分のサーフィンが出来ていて、気持ちよくプレイ出来ていると思います。次のチョープーでは、まだあまり時間をかけていないけど、今年の残りを楽しみにしています」と言った。
ロビンソンはファイナルのファーストウェイブで、スーパーチューブのドレイナーで様々なカーヴィングとバーティカルヒットを披露。8.83(10点満点)をマークして序盤から優位に立つことに成功した。
これに対しユーイングは、最初はセクションが足りないように見えたが、ライン上でメジャーなマニューバーを決める絶好のチャンスとなる波をキャッチ、ジャッジは7.17をスコアした。
両者ともJベイのロング・ライトハンダーを全く異なるアプローチでサーフし、最初のスコアを更新するのに時間はかからなかった。
ユーイングは鋭いカーブを続け、ロビンソンはリップでダイナミックなフィン・ドリフトのターン。2本目の攻防では、ロビンソンの6.93に対してユーイングが7.67を出し、ロビンソンがヒートをリードし続けた。
ユーイングはJベイのラインナップの中から、もう一つの素晴らしい波を見つけ、全てのターンを激しくプッシュ。9.13の大台に乗せて1位に躍り出た。ロビンソンも負けじと反撃に出たが惜しくも敗退。ユーイングがCT初優勝を飾った。
今回惜しくも2位となったジャック・ロビンソンだが、彼にとってのツアー2年目は、地元西オーストラリアとGランドで連勝し、ランキング2位を固め、リップカールWSLファイナルへの切符を手にする好成績を収め、夢のような1年となった。
「それを聞いて嬉しいですね」とロビンソンは言った。「そのためにトレーニングを続け、ベストなポジションを得るために努力しています。だから僕はトレーニングを続けるんです。南アフリカに戻ってこれて最高に良い気分だった。ここに来てすぐ、いい予感がしていたんです」
五十嵐カノアはランキング6位をキープ。
今回3位入賞を果たし、次のタヒチでの最終戦へとつながる素晴らしい結果でフィニッシュとなった五十嵐カノアは、世界ランク6位をキープ。5位のグリフィン・コラピントとの差は僅か1275ポイント。
この調子で次のタヒチでも結果を残しWSLファイナル5に残って、ワールドタイトルをかけて戦って欲しい。がんばれ!カノア!
ウェストン-ウェッブ、2022年のCT2勝目を獲得
ワールドベスト・サーファーの中で7シーズン目を迎えるタティアナ・ウェストン・ウェブ(BRA)は、2021年に世界2位という最強の成績を残し、再びワールド・タイトルに挑戦するためにランキング・トップ5入りを目指している。
「バックハンドでのサーフィンは大好きで、多くの人がそれを知っています。でも、すべてをまとめて自分の思うようにできたのは久しぶりです」とウェストン・ウェブは言った。「このイベントでは、リズムと流れを感じて、ずっと楽しんでいました。それが、私を際立たせていたのかもしれません。」
ポルトガルでの優勝、Gランドとリオでの準決勝、そして今日の優勝。そしてツアーがタヒチに向かう中で、ブラジリアンにとってタヒチのチョープーは時間をかけて関係を築いてきた場所で、絶好のカードを手に入れたと言える。今日の結果によって、彼女はCT最終戦を前にランキングを3位まで上げることになる。
「このイベントにはパーフェクトな波があり、1週間ラインナップをシェアしてくれたローカルに感謝したいです。「チョープーに行くのがとても楽しみですが、今はここJベイでこの瞬間を生きています。」
タイラー・ライトとタティアナ・ウェストン・ウェブの女子ファイナルは、両者とも最初に来たセットに乗ることを選択し、同様のハイ7スコアをスコア。素晴らしいスタートを見せた。
ウェストン-ウェブが最初にセカンドチャンスを掴み、アンダーザリップのラディカルなバックハンドターンでエクセレントな8.50をスコアし、ライトにプレッシャーを与えた。
さらに勢いに乗ったウェストン-ウェブは、ビッグライトのクリティカルセクションで信じられないほどのコントロールを披露し9ポイントをマーク。ライトをニード10.00まで追い込んだ。
しかし、2度の世界チャンピオンであるライトは、10分を過ぎたあたりから反撃に転じ、素晴らしいウォールを見つけ、ロングアーチ・カーブとパワフルなスナップを組み合わせてクローズアウト・セクションにチャージ。
ライトは、8.17を記録し、残り数分の時点でニード9.33まで追い上げた。しかし、これ以上のチャンスはなくタイムアップとなり、ウェストン-ウェブはチャンピオンシップツアーで自身4度目の優勝を果たした。
ライトは、11シーズンをCTで過ごし、14勝をあげたベテランで、3つ目の世界タイトルを目指して2022年のキャンペーンを順調にスタートさせたが、負傷し、ここ最近の2大会は欠場していた。
世界ランキング10位で南アフリカに乗り込んだライトは、準優勝したことで7位に浮上し、トラッスルズで開催されるリップカールWSLファイナルへの出場権を手にする数学的チャンスも残されている。
ライトは、セミファイナルでの対戦で、2018年のJベイ優勝者で7度の世界チャンピオンであるステファニー・ギルモア(AUS)を下した。前日のパフォーマンスが嘘のようにギルモアは精彩を欠き、同率3位となったが、ランキング4位をキープした。
セミファイナル2では、5度の世界チャンピオンであるカリッサ・ムーア(HAW)がヒート中盤にプライオリティ・ミスを犯し、セカンドスコアを失った。ウェストン-ウェブはリードを広げ、ヒートをシャットダウンしてファイナルに進出し、Oiリオ・プロで彼女を破ったムーアへのリベンジを果たした。ムーアは引き続きリーダーのイエロージャージを着て、タヒチに向かう。
コロナ・オープンJベイ女子ファイナル結果。
優勝:- タティアナ・ウェストン・ウェブ(BRA)17.50
2 位- タイラー・ライト(AUS)15.67
コロナ・オープンJベイ男子ファイナル結果。
優勝 – イーサン・ユーイング(AUS)16.80
2位 – ジャック・ロビンソン(AUS)16.30
コロナ・オープンJベイ・女子セミファイナル結果。
HEAT 1:タイラー・ライト(AUS)14.26 DEF. ステファニー・ギルモア(AUS)11.00
HEAT 2:タティアナ・ウェストン・ウェブ(BRA)9.60 DEF. カリッサ・ムーア(HAW)5.50
コロナ・オープンJベイ・男子セミファイナル結果。
HEAT1:ジャック・ロビンソン(AUS)15.80 DEF. 五十嵐カノア(JPN)13.17
HEAT 2:イーサン・ユーイング(AUS)17.04 DEF. ヤゴ・ドラ(BRA)16.87
コロナ・オープンJベイ・男子クォーターファイナル結果。
HEAT1:ジャック・ロビンソン(AUS)12.83 DEF. サミュエル・プポ(BRA)7.83
HEAT 2:五十嵐カノア(JPN)15.43 DEF. イタロ・フェレイラ(BRA)15.00
HEAT 3:ヤゴ・ドラ(BRA)15.00 DEF. コナー・オレアリー(AUS)10.83
HEAT 4:イーサン・ユーイング(AUS)11.50 DEF. ジョーディ・スミス(ZAF)7.03
男女CTランキング
ネクストストップ:アウターノウン・タヒチ・プロ
2022年チャンピオンシップ・ツアーの次の開催地は、2022年8月11日から、8月21日までウェイティング・ピリオドを持つアウターノウン・タヒチ・プロとなる。アウターノウン・タヒチ・プロは、2022年の世界チャンピオンを決定するリップカール WSLファイナル出場権をかけた、2022年CTの最終戦となる予定です。
詳しくは、WorldSurfLeague.comをご覧ください。