ガブリエル・メディーナが今季初優勝。五十嵐カノアは2試合連続の5位入賞で世界ランク5位をキープ。

今季初優勝を決めたメディーナ (C) WSL / Sloane

ジェフリーズ・ベイ、サウス・アフリカ(2019年7月19日金曜日)-2019年ワールド・サーフ・リーグ(WSL)チャンピオンシップ・ツアー(CT)第6戦「コロナ・オープンJ-ベイ」のファイナル・デイは、4~5フィートのジェフリーズ・ベイでスタート。

 

2度のWSLチャンピオンであるガブリエル・メディーナ(BRA)がファイナルで、同じブラジリアンのイタロ・フェレイラを下し今季初優勝。女子では 3度のWSLチャンピオン・カリッサ・ムーア(HAW)が、カリフォルニアのレイキー・ピーターソンを下し見事勝利を収めて幕を閉じた。

 

Gabriel Medina vs. Italo Ferreira – FINAL – Corona Open J-Bay 2019

Carissa Moore vs. Lakey Peterson – FINAL – Corona Open J-Bay W 2019

 

本日のファイナルデイは、6つの9ポイント・ライドを含むエクセレントが炸裂、僅差のクロスヒートがシーズン中盤を印象付けるドラマチックなエンディングとなった。

 

優勝したガブリエル・メディーナ© WSL / Tostee

 

今回大活躍のブラジル勢の中で、勝利を収めたガブリエル・メディーナ。3度のWSLチャンピオンであるメディーナが、このJベイで優勝して、世界のタイトルレースに戻ってきた。そして、今回のメディーナの勝利は彼のワールド・タイトル・キャンペーンを急上昇させただけでなく、1984年のマーク・オクルーポ以来初となるグーフィーフッターのJベイCT優勝となった。

 

メディーナ(C) WSL / Sloane

 

「最高の気分です!」と、メディーナは言った。「これは優勝するのが難しいコンテストです。今週は良い波で本当に楽しかった。優勝なんて期待していなかったので今は本当にうれしいです。そのヒートの中で何かにクリックされて、それは本当に特別なものでした。絶好調のイタロ(フェレイラ)やフィリーペ(トリード)とマッチアップする可能性があるということを知っていました。自分はただ波を与えてくれた神に感謝したいだけで、自分のやるべき事が出来たことを本当に嬉しく思います。」

 

2位となったイタロ・フェレイラ © WSL / Tostee

 

今回の優勝でランキングは1つしかアップしなかったメディーナだが、昨年はツアー後半で3試合優勝してワールドタイトルを獲得しているので、今シーズンもメディーナが脅威となることは間違いなさそうだ。

 

コロヘ・アンディーノがランキング・トップへ。(C) WSL / Sloane

 

今回セミファイナルでガブリエル・メディーナ(BRA)に敗れて3位となったコロへ・アンディーノ(USA)。ついにランキング・トップに躍り出た。今シーズンは優勝こそないが、準優勝2回、3位2回とコンスタントに上位に入賞して後半戦へ。

 

五十嵐カノアはクオーターファイナルのヒート4で、現在世界ランク6位で、R4でケリーをって勢いに乗るブラジルのイタロ・フェレイラと対戦。

 

イタロはスタートからリラックスしたバックハンド・サーフィンで6.50をスコアしてヒートを開始。カノアはカーヴィング主体のマニューバーでレイバック・スナップやリエントリーを織り交ぜながらバリエーション豊富なドライブの効いたサーフィンを披露。6.77をスコアしてヒートをリードする。

 

五十嵐カノア(C) WSL / Sloane

 

続けてカノアはインサイドのビッグフローターをメイクして5.60をスコア。バックアップを塗り替えてヒートをリードしていく。一方、優先権を持ち、ビッグセットを待ったイタロは、素晴らしいコンビネーション・サーフィンで8.50のエクセレントをスコア。大逆転でカノアをエクセレントが必要な状況へ追い込む。

 

 

後半に入りビッグセットをつかんだカノアだったが、よれた波のコンディションに苦戦。スコアリング・ウェイブではないと判断しライド中断を余儀なくされる。イタロはさらにバックアップ7.03に塗り替えてリードを広げる。ヒート終盤に優先権をつかんだカノアだったがセットは入らず。そのままタイムアップで惜しくもここで敗退となった。

 

カノアの次なるフォーカスはUSオープン3連覇。

 

 

「2試合連続でクオーターファイナル・フィニッシュでした。悔しい気持ちはあるんですけど、ワールド・チャンピオンを目指すには良い結果だったと思います。

次のタヒチのチョープーでも、コンスタントにこの調子を続けて行きたいです。ワールド・タイトルを掴むためには、クオーターファイナルは当たり前じゃないですけど絶対に必要です。

だから、このレベルをキープしながらチャンスのあるときにアタックして行きます。いつも応援ありがとうございます。」

 

カノアの次なる戦いは2連覇している「Vans US Open of Surfing pres. by Swatch」。彼のホームで行われるイベントに既にフォーカスしている。

 

「自分のホームに帰るのがとても楽しみです」とカノア。「4月のスナッパーロックス以来、ハンティントンビーチに戻っていないんです。両親や友達に会えるのが本当に楽しみですね。観客と地元のファンの前で試合することが、地元に帰るための一番の理由。

 

それに勝つために自分ができることなら何でもします。たとえそれがワールド・タイトルやオリンピックとは何の関係もないとしても、自分にとっては3年連続で優勝すること以外に望む、それを超えるものは何ひとつありません。」

 

 

カノアが3連覇を狙うカリフォルニアのハンティントンビーチで行われる「Vans US Open of Surfing pres. by Swatch」は7月27日から8月4日まで開催。CT第7戦の「タヒチ・プロ・チョープー」は2019年8月21日-9月1日のウエイティング期間で開催される。

 

 

コロナ・オープンJ-ベイ・ウイメンズ・ファイナル結果:
1-カリッサ・ムーア(HAW)15.47
2-レイキー・ピーターソン(USA)14.60

コロナ・オープンJ-ベイ・ウイメンズ準決勝の結果:
ヒート1:カリッサ・ムーア(HAW)14.33 def.
キャロライン・マークス(USA)12.67
ヒート2:レイキー・ピーターソン(USA)15.27 def.
マリア・マニュエル(HAW)11.00

コロナ・オープンJ-ベイ・メンズ・ファイナル結果:
1-ガブリエル・メディーナ(BRA)19.50
2-イタロ・フェレイラ(BRA)16.77

コロナ・オープンJ-ベイ・メンズ・セミファイナル結果:
SF 1:ガブリエル・メディーナ(BRA)14.30 def.
コロへ・アンディーノ(USA)14.00
SF 2:イタロ・フェレイラ(BRA)17.50 def.
フィリーペ・トリード(BRA)14.00

コロナ・オープンJ-ベイ・メンズ・クォーターファイナル結果:
QF 1:ガブリエル・メディーナ(BRA)15.67 def.
オーウェン・ライト(AUS)14.60
QF 2:コロへ・アンディーノ(USA)15.43 def.
エイドリアン・バカン(AUS)14.10
QF 3:フィリーペ・トリード(BRA)15.00 def.
セバスチャン・ジーツ(HAW)14.40
QF 4:イタロ・フェレイラ(BRA)15.53 def.
カノア五十嵐(JPN)12.37

女子CTジープ・リーダーボード(コロナ・オープンJ-ベイ後):
1-カリッサ・ムーア(HAW)41,175pt
2-サリー・フィッツギボンズ(AUS)37,325pt
3-ステファニー・ギルモア(AUS)35,065pt
4-レイキー・ピーターソン(USA)33,850pt
5 ― キャロライン・マークス(USA)32,135pt

男子CTジープ・リーダーボード(コロナ・オープンJ-ベイ後):
1-コロへ・アンディーノ(USA)33,845pt
2-フィリーペ・トリード(BRA)33,280pt
3-ジョン・ジョン・フローレンス(HAW)32,425pt
4-イタロ・フェレイラ(BRA)29,950pt
5 ― カノア五十嵐(JPN)29,450pt

 

 

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