クルイ、サウス・スマトラ/インドネシ ア(2022年6月16日、木曜日)-南スマトラ・クルイのロング・レフトハンダー、ウジュン・ボカールにおいて開催中のWSL男女QS5000&プロジュニア・イベント「クルイ・プロ」は大会6日目。
大会6日目はWSL男女ジュニアツアー「クルイ・プロ・ジュニア」の女子R1からスタート。そして男子ジュニアのラウンド2、そしてQSの男女クオーターファイナル、男子ジュニアのクオーターファイナルまでが行われ、男女QSはベスト4が決定。いよいよ明日がファイナルデイとなる。
女子ジュニアのラウンド1がスタート。
女子ジュニアには、ラウンド1のH2では馬庭彩、松永莉奈が登場。馬庭はファーストライドで力強いバックハンドサーフィンでチャージ、6.25という高得点をマークしてヒートを開始。4位を強いられた松永はヒート後半にビッグセットを掴み4.35をスコアして2位へ。
ワンライドのみで3位だっただった馬庭はヒート終盤に3.60のバックアップ・スコアを手に入れてトップへ。松永も最後までチャージを続け5.15をスコアするも僅かに逆転ならず。
ラストライドでバックアップを5.90まで伸ばした馬庭が1位で QF進出。松永は3位となりジュニアでは17位でフィニッシュとなった。
H3では佐藤李が登場、佐藤はセカンドウェイブでヒート最大のビッグセットをキャッチ。素晴らしいチャージを見せて6.00という高得点をマークする。一度はトップとなるもバックアップが2.75の佐藤は逆転されて2位へ。そのまま佐藤は2位でラウンドアップを決めた。
H4の川瀬心那は、スタートから5.25をスコア。続けてビッグセットを掴んでクリティカルなセクションでのビッグターンを3発決め、エクセレントの9.00をスコア。
しかし、エラ・マカフレイもバックハンドでエクセレントをスコア。後半バックアップを上げたエラが逆転1位に。川瀬は2位でラウンドアップした。
これでジュニアQF進出のベスト16が決定。
明日はファイナルデイ。ジュニアは最後まで4人ヒートで行われ、QFのH1松岡亜音、H2脇田紗良と馬庭彩、H3都築虹帆と川瀬心那、H4中塩佳那と佐藤李が出場する。
男子ジュニアのラウンド2がスタート。
女子ジュニアのR1後には、男子ジュニアのラウンド2が行われ、H1に岩見天獅、H2金沢太規、H3矢作紋乃丞、小濃 来波 H5松原渚生、守城海、H6金沢呂偉、H8石井天使が登場。小濃 来波、金沢呂偉、守城海の3名がQF進出した。
H3では、小濃 来波が、スタートからバックハンドで5.00をスコア。バックアップ4.35で2位をキープ。ヒート終盤に6.50をスコアして2位でラウンドアップを決めた。
バリやオーストラリで経験を積んだ守城 海はH5のラストライド5.25をスコアして大逆転でラウンドアップ。
H6の金沢呂偉はスタートからバックハンドで6.00 をスコア。セカンドではクリティカルなターンを2発連続で決めて7.75をスコア。1位で勝ち上がった。
女子QSのクオーターファイナル
潮が引いて波質が変わる中、女子QSのクオーターファイナルがスタート。
H1に都築虹帆が松永莉奈と対戦。ヒートスタートから5.83をスコアし、バックアップも3.43とまとめた松永がヒートを終始リード。
都築は5.17をスコアするも、後半に勝負をかけてバーティカルなオフザリップを決めるも、次のセクションでワイプアウト。その後、焦りからか変な波に手を出しワイプアウトが目立ち撃沈。
調子を上げてトップ通過を繰り返してきた都築が、惜しくもここで悔しい敗退となり、5位でフィニッシュ。逆に波に慣れてきた松永がセミファイナルへ勝ち上がった。
チャレンジャーシリーズ日本代表の一人である松永莉奈(JPN)は、QS5,000のセミファイナルに進出し、飛躍の年を続けている。「まさか自分が?」と今年千葉で開催されたアジアオープンでチャレンジャーの出場権を獲得。ここクルイでの活躍は、彼女が日本の新星の一人であることを証明している。
「セミファイナルは初めてじゃないんですけど、海外のQSに出るのが初めてで、セミファイナルへ勝ち上がれて嬉しいです。
週明けはちょっと怖かったけど、それでも最高でした。今日はコンディションは波が下がっちゃって、風が入ってきて難しかったんですけど、その中でも良い波が乗れて良かったです。
セミファイナルに進出できたことは、私にとって大きな成果であり、今後の自信にもつながります」
QFのH4では、野中美波と佐藤李が対戦。ファーストエクスチェンジでは、際どいセクションを攻めた佐藤が5.60をスコアして若干リード。野中もインサイドでリエントリーを決めて5.17をスコアしていく。
そんな中でセカンドでは、野中がソリッドなサーフィンを見せる。クリティカルなポジションに直角に板を当て込んで6.83をスコア。トップに躍り出た。その後、思うような波を掴めない佐藤はスコアを伸ばせずに敗退。5位でフィニッシュ。野中美波がセミファイナル進出を決めた。
「波も最初は大きかったんですけど、良い感じに下がってきて。3年前に中国であった5000で3位になったんですけど、今回もセミファイナルに行けて良かったです。次のセミファイナルも頑張るので、応援よろしくお願いします。」
本日の最後に、男子ジュニアのクオーターファイナルが行われ、注目のジャーヴィス・アール、ジェイミー・トムソン、オスカー・ベリー、ボーディー・ウィリアムズが勝ち進み、セミファイナル第1ヒートで対戦することになった。
また、金沢呂偉(JPN)とレオ・カサール(BRA)は、終了間際の土壇場で大逆転。マーロン・ハリソン(AUS)とサクソン・リーバー(AUS)とともにセミファイナルに進出。小濃 来波は惜しくもクオーターファイナルで敗退となった。
2022年のクルイ・プロは、6月11日から17日までウジュン・ボカールで開催される予定。www.worldsurfleague.com または無料のWSLアプリでライブ視聴できます。
https://www.worldsurfleague.com/events/2022/qs/32/krui-pro/