前田マヒナ、都築虹帆、馬庭彩、佐藤李がトップ通過。西元ジュリもR3進出。日本男子敗退。クルイ・プロ4日

クルイ、サウス・スマトラ/インドネシ ア(2022年6月14日、火曜日)-南スマトラ・クルイのロング・レフトハンダー、ウジュン・ボカールにおいて開催されるWSL男女QS5000とプロジュニア・イベント「クルイ・プロ」は大会4日目。

 

本日も4~6フィートのレンジでパーフェクトな波が続き、男子ベスト8が決定、女子は32名に絞られた。

 

 

西元ジュリ WSL / Tim Hain

 

本日は女子のラウンド1から再開。

 

H3に佐藤李と西元ジュリが登場。西元は2019年のクルイで3位となっている実績を持っている選手で、ハワイで鍛えたサーフィンスキルを披露。ビッグウェイブでの安定したサーフィンで6.50をスコア。4.50でバックアップし余裕の1位でラウンドアップ。佐藤も2位となり、ワンツーで勝ち上がった。

 

 

 

ラウンド2からはH1に西元エミリーとラウンド1を勝ち上がった馬庭彩が同じヒートで対戦。馬庭はオーストラリアでのサーフィン修行の成果を見せるパフォーマンスで2本の5点台をバックハンドでスコア。ヒートをリード。西元姉妹の姉エミリーは思った波を掴めずに3位で敗退となった。

 

 

H2の都築虹帆は、スタートからバックハンドでビッグセットにテイクオフ。際どいポジションを攻めて6.83をスコア、素晴らしいスタートを切る。そのままセットは入らず、都築はトップを維持。ラウンド3へ勝ち上がった。

 

今回MCとしても活躍するオニ・アンワーにインタビューされるナナホ

 

 

「波はすごく良かったんですけど、波数が少なくて。最後のセットに乗れたら良かったんですけど、バックアップを伸ばせなかったので、次のヒートは頑張りたいと思います。」と、今回ロキシーチームで6名で遠征に来ている都築が言った。

 

 

H3の中塩佳那は、ヒート後半にビッグセットにチャージし4.07をスコア。ラストウェイブでは彼女らしいライディングを見せて、6.03をスコアするも逆転ならず。惜しくもここで敗退となった。

 

 

H4の大村奈央は、ファーストウェイブで4.50をスコア。チャージを続ける大村は4.27をスコアしてヒート前半を僅差ながら2位につける。しかし、ヒート終盤にオーストラリアの選手に逆転されて惜しくも大村は3位で敗退となった。

 

 

 

 

H5では前田マヒナ、ラウンド2を勝ち上がった西元ジュリが登場。ヒートは西元ジュリが4.83をスコアしてヒートを開始。ハワイのノースショアでサーフィンスキルを磨いた、東京オリンピック日本代表の前田マヒナもフォアハンドで波を刻み、4.33をスコアする。

 

前田マヒナ  WSL / Frederico Vanno

 

そのままシチュエーションは変わらず、ヒート終盤に西元が波を掴み2.53をスコアしてトップに。残り5分で前田は波のサイズは足りないものの、素晴らしいラッピングカットバックを含む、コンビネーションサーフィンを披露。6.50をスコアしてトップに躍り出て、前田1位、西元2位で勝ち上がった。

 

前田マヒナ WSL / Tim Hain

 

 

「見た目よりずっと難しいです。」と前田が言った。「波はこの1週間とは全く違っていて、スウェルの角度のせいだと思います。今年はチャレンジャーシリーズでタフなスタートを切ったので、ここでヒートを重ね、自信をつけたいと思います。

 

オリンピックの出場権を獲得したことは、ここ数年の私にとってのハイライトでした。CTに出場する力があることも分かっているので、ここクルイで調子を上げていきたいと思っています」。

 

 

佐藤李

 

H6須田那月、ラウンド2を勝ち上がった佐藤李が登場。ヒートのオープニングライドは佐藤李。バックハンドで何度もターンを繰り出して5.50をスコアしてヒートを開始。

 

須田は優先権を使って波を掴むもスコアを伸ばせない。ヒート終盤に須田は4.33 をスコア。佐藤はビッグセットを掴み5.23をスコア。リードを広げて1位で勝ち上がった。

 

川合美乃里  WSL / Tim Hain

 

H7宮坂麻衣子、川瀬心那、H8川合美乃里は惜しくもラウンドアップならず。ここで敗退となった。

 

女子に続いて、男子ランドオブ32がスタート。

 

H1で今回絶好調の大音凛太と田中大貴が、元CTサーファーのジェシー・メンデスとジャービス・アールと対戦。ジャービスは17歳のオーストラリアのジュニア選手で、そんな彼とメンデスがスタートから圧倒的なサーフィンを披露。

 

大音と田中も引けを取らないバックハンドで応戦。しかしエクセレント・レンジのスコアを2本揃えられて万事休す、惜しくも二人はここで敗退となった。

 

H2でオーストラリアの相澤日向は、オスカー・ベリー、ジャック・トーマスと互角の戦いを演じるも惜しくも3位で敗退となった。

 

 

 

 

H3の太田拓杜は、ファーストウェイブでソリッドなバックハンドターンを何度も決めて、7.50という高得点をスコアしてヒートを開始する。ヒート終盤にバックアップ4.90をスコアした太田はトップでラウンドアップ。和井田理央の弟、龍貴は2位で勝ち上がった。

 

「自分に戦略としては、ミドルサイズの波を多く乗ることでした。ハードヒートだったので、少し緊張していたんですが、自分のベストを出すしかないと思ってやっていました。サーフィンも調子良くてボードも調子がいいので次もいいライディングができたらなって思います。」

 

H6の西優司、都筑百斗のヒートは、スローな展開でオーストラリアのサムソン・コールターがわずかにリード。2位に西、3位に都筑だったが両者とも、もうワンライドが欲しい状況。ヒート終盤に4位のザビエルがエクセレントをマークして一気にトップへ。西と都筑は押し出されて惜しくもここで敗退となった。

 

H8に西慶司郎が登場。ヒートは17歳のブラジリアン、レオ・カサールがハイリスク・マニューバーで6.50をスコアして開始。リーフ・ヘーゼルウッドがインサイドでビッグリエントリーを決めて8.33をスコア。西も6.50をスコアして2位につける。

 

しかしヒート終盤に入り、ヒートが動き、3位だったレオがエクセレントの8.6をスコア。トップに躍り出る。3位に押し出された西は惜しくもここで敗退。

 

 

続けて行われた男子ラウンドオブ16では、H2に日本で唯一勝ち上がった太田拓杜が登場。優勝候補のジェシー・メンデスらと対戦した。残り5分で太田はバーティカルなバックハンドのリエントリーを決めて5.40をスコアするも惜しくも4位で敗退。今回13位でフィニッシュとなった。

 

 

和井田理央 WSL / Tim Hain

 

ラウンドオブ32のヒート5では、インドネシアのヒーロー、和井田理央(IDN)とオーストラリアの元チャンピオンシップツアーコンペティター、ソリ・ベイリー(AUS)が圧倒的なショーを展開した。

 

両者ともパワフルなサーフィンで、ウジュン・ボカールのロングレフトで爆発的なバックハンドを披露した。和井田は、イベント最高点の9.50を8.27でバックアップして勝利。ベイリーは、エクセレントの8.33をスコアして2位となった。

 

「アウトは大きくてパワフルだから、岸から見ると楽しそうに見えるけど、実際あそこにいるともっとハードなんです 」と和井田は言った。

 

「ヒート開始時には、いくつかの大きなセットがあり、自分が正しいポジションにいるかどうか確信が持てませんでした。しかし、9.50を出すことができ、ヒートスタートとしては最高の結果でした。インドネシアでQS5,000が開催されることは、インドネシアのサーファーにとってとても良いことです。チャレンジャーシリーズでもっと多くのインドネシア人サーファーを見たいです。

 

 

ラウンドオブ16の対戦を勝ち抜いたベイリーと和井田は、クオーターファイナルで対戦する。

 

 

これで日本男子は全員敗退。

 

明日女子のラウンド3が行われれば、H1に脇田紗良と馬庭彩、H2松永莉奈と都築虹帆、H4池田美来、H5松岡亜音と前田マヒナ、H6佐藤李と西元ジュリ、H7野中美波が登場する。

 

 

2022年のクルイ・プロは、6月11日から17日までウジュン・ボカールで開催される予定。www.worldsurfleague.com または無料のWSLアプリでライブ視聴できます。

 

 

https://www.worldsurfleague.com/events/2022/qs/32/krui-pro/