五十嵐カノア、コナー・オレアリーがクオーターファイナル進出。「クイックシルバー/ROXYプロG-ランド」

五十嵐カノア Photo by Ed Sloane/World Surf League

G-LAND、バニュワンギ、インドネシア(2022年6月3日金曜日)-コンディション不良のため、レイデーが続いていたワールド・サーフ・リーグ(WSL)2022チャンピオンシップ・ツアー(CT)の第6戦「クイックシルバー/ROXYプロG-ランド」は、3〜4フィートのクリーンな波がG-ランドに提供されてコールオン。

 

昨日の女子エリミネーション・ラウンド2に続き、本日は、男子のラウンド2、そしてメンズ・ラウンド・オブ16が続いて行われた。

 

バレルにならない本来のGランドの姿とは言えないものの、両ラウンドともオーバーラップ方式で46分のヒートタイムで行われ、早ければ明日行われるファイナルデーに向けて、男女共に選手の数は16名に絞られた。

 

 

 

 

メンズのラウンドオブ16のヒート5では、インドネシア期待の和井田理央(IDN)が、再び現在の世界ランキング1位のフィリーペ・トリード(BRA)と対戦。この試合でトリードは自分を追い込み、9本の波をキャッチし最終的に勝利を掴んだ。和井田の追撃も届かず、彼は今回9位でフィニッシュとなった。しかし、彼が近い将来この舞台で戦うサーファーであることは証明された。

 

 

 

 

今回の試合から復帰した、3度のWSLチャンピオンに君臨するガブリエル・メディーナ(BRA)は、Gランドでのファイナル・デーに向けてチャージを続け、コロヘ・アンディーノ(USA)に圧勝、2ウェイブ・トータル14.67(20点満点)を叩き出して、今日一番のスコアを記録した。

 

 

ガブリエル・メディーナCredit: © WSL / Dunbar

 

 

「スローなヒートだったので、アウトサイドでどんどん波に乗っていたかった」とメディーナは言った。「そしてクオーターファイナルでは、親友のジャドソン・アンドレと対戦することになり、これは本当に楽しいことです。ここインドネシアでは、みんなと楽しく過ごせていますし、さらなるコンペティションへの準備も出来ていると感じています。 」

 

 

ケリー・スレーター Credit: © WSL / Dunbar

 

 

またコンスタントに波の入ってこない難しいコンディションに番狂わせも発生し、ケリー・スレーターとジョン・ジョン・フローレンスがファイナルデイを前に姿を消した。

 

 

五十嵐カノア Photo by Ed Sloane/World Surf League

 

オープニング・ラウンドで惜しくも2位となり、敗者復活戦のラウンド2へと回った五十嵐カノアは、H3でオーストラリアのルーキー、ジャクソン・ベイカーと対戦。

 

 

 

カノアはスタートから、波のトップで完全にフィンを抜く2つのビッグリエントリーを決めて7.67をスコア。ヒート後半にはバックハンドのフルローテーションをメイク。ヒートスコア13.67としてラウンド3へ勝ち上がった。

 

五十嵐カノア Credit: © WSL / Dunbar
五十嵐カノア Credit: © WSL / Dunbar

 

 

ラウンド3では、サミュエル・プポと対戦した五十嵐カノア。スタートからビッグセットを掴んだカノアは、素晴らしいバックハンドのコンビネーション・マニューバーを披露。大きなスプレーを上げるカービングターンからフローターなど、クリティカルなセクションで大技を決め、7.00をスコアしてヒートを開始する。

 

波選びが難しいコンディションの中、しっかりとスコアの出せる波を選ぶカノアは後半に入り、的確に要所に技を入れ込んで5.67をスコア。プポを追い込んで、危なげない試合運びでクオーターファイナルへ勝ち上がった。

 

カノアは、クオーターファイナルではヒート2でジャック・ロビンソンと対戦する。

 

コナー・オレアリー Credit: © WSL / Dunbar
コナー・オレアリー Credit: © WSL / Dunbar

 

敗者復活戦エリミネーション・ラウンドを強いられたコナー・オレアリーも本日は強豪選手たちと対戦。ラウンド2では、ジョーディ・スミスを。ラウンドオブ16では強豪イタロ・フェレイラを倒してクオーターファイナル進出。コナーはQFヒート4でマシュー・マクギリブレイ(ZAF)と対戦する。

 

 

Quiksilver Pro G-Landエリミネーション・ラウンド2結果。
ヒート1:フィリーペ・トリード(BRA)13.40 DEF. ヤーゴ・ドラ(BRA)10.63
HEAT 2:マシュー・マクギリブレイ(ZAF)11.84 DEF. カイオ・イベリ(BRA)8.10
HEAT 3:五十嵐カノア(JPN)13.67 DEF. ジャクソン・ベイカー(AUS)9.83
HEAT 4:コナー・オレアリー(AUS)12.00 DEF. ジョーディ・スミス(ZAF)11.30
HEAT 5:ジャドソン・アンドレ(BRA)12.27 DEF. バロン・マミヤ(HAW)11.03
HEAT 6:サミュエル・プポ(BRA)8.90 DEF. ケリー・スレーター(USA)8.34
HEAT7:ジェイク・マーシャル(USA)11.50 DEF. カラム・ロブソン(AUS)9.37
HEAT 8:コロヘ・アンディーノ(USA)12.10 DEF. ナット・ヤング(USA)10.73

クイックシルバー・プロGランド・ラウンドオブ16結果。
HEAT1:ジャドソン・アンドレ(BRA)9.53 DEF. ジョン・ジョン・フローレンス(HAW)9.37
HEAT2:ガブリエル・メディーナ(BRA)14.67 DEF. コロヘ・アンディーノ(USA)10.67
HEAT3 ジャック・ロビンソン(AUS)11.17 DEF. ジェイク・マーシャル(USA)2.23
HEAT 4:五十嵐カノア(JPN)12.67 DEF. サミュエル・プポ(BRA)8.17
HEAT 5:フィリーペ・トリード(BRA)11.23 DEF. 和井田理央(IDN)8.57
HEAT 6:グリフィン・コラピント(USA)14.17 DEF. ミゲル・プポ(BRA)13.67
HEAT7:マシュー・マクギリブレイ(ZAF)14.50 DEF. イーサン・ユーイング(AUS)8.87
HEAT 8:コナー・オレアリー(AUS)9.93 DEF. イタロ・フェレイラ(BRA)7.90

クイックシルバー・プロGランド・クォーターファイナル
HEAT1:ジャドソン・アンドレ(BRA)対ガブリエル・メディーナ(BRA)
HEAT 2:ジャック・ロビンソン(AUS) vs. 五十嵐カノア(JPN)
HEAT3 フィリッペ・トリード(BRA) vs. グリフィン・コラピント(USA)
HEAT4: マシュー・マクギリブレイ(ZAF) vs. コナー・オレアリー(AUS)

ROXY Pro G-Landクオーター・ファイナル
HEAT1:カリッサ・ムーア(HAW) vs. サリー・フィッツギボンズ(AUS)
HEAT 2:レイキー・ピーターソン(USA)対タティアナ・ウェストン・ウェブ(BRA)
HEAT 3:ブリサ・ヘネシー(CRI) vs. ブロンテ・マコーレー(AUS)
HEAT4 ジョアン・ディフェイ(FRA) vs. ステファニー・ギルモア(AUS)

 

男子:Quiksilver Pro G-Land

女子:Roxy Pro G-Land