QS1000「ASIA OPEN」は男子R3、女子R2-H4まで終了。村上舜、都筑有夢路がハイスコア。大会4日目

村上舜と都筑有夢路

WSL QS1000 Men’s & Women‘s「ASIA OPEN Presented By Parasol」のDay-4。ジュニアから数えて大会4日目となる。今週末の天候が荒れる予報なので、できる限りヒートを進めるとして、本日は男子のR-3の16ヒートの後に、女子のR-1、R-2の4ヒートまで行った。

 

 

会場は曇りで朝はまだ寒い。昼を過ぎてから太陽が顔を出し、やっと気温が少しだが上がった。朝練から戻った選手が「水が今までで一番冷たいかも」と教えてくれた。ブーツは必須だ。

 

田中英義
プロジュニアで優勝した地元期待の星、岩見 天獅がまさかの敗退。

 

風はサイドオフの北西でやや強いか。波のサイズは肩頭で、セットはたまにでかいのが入る。昨日までのバラけた波が多少まとまるものの、ワイドなのは変わらず。やはり、今日も波選びで勝敗が決まった。

 

 

今日は男子、女子ともトップシードが登場。男子では村上 舜、稲葉 玲王、大原 洋人らは難しい波でも、止まらないサーフィン。他の選手との比較になるからこそ、根本的なサーフィンの上手さが際立った。

 

村上舜
稲葉玲王
大原洋人

 

昨年から成長著しい脇田 泰地、西 慶司郎らはコンペでの駆け引きも上手くなっている。脇田は大原 洋人を抑えての1位通過。

 

試合前にボビー・マルチネス見てきたんで! と気合いのサーフィンを見せた脇田泰地

 

伊東 李安琉は好調をキープ。リップ、エアーなど数少ないチューブもメイクするなど、技のバリエーションを見せた。

 

伊東 李安琉
今回は大橋海人と行動する森友二
田中大貴

 

田中 英義、田中 大貴、新井 洋人らは、波に合わせた演技の組み立てが功を奏してラウンドアップ。大橋海人、森友ニは自分たちのスタイルでコンペを戦う。肩に力の入らないフリーなスタイルとでも言うのか。他の選手とは違うライン取りでフロー感がハンパない。

 

 

都筑有夢路

 

女子は潮の引きいっぱいから上げに変わった状況でスタート。風はオンにまわり、肩から頭。引いているからワイドなダンパーの波が多い。キレた波を選ばないと演技すらできない。

 

西元エミリ
須田那月

 

やはり、トップシードは強かった。松岡 亜音、野中 美波、西元 エミリー、大村 奈央、須田那月らは順当に勝ち上がり。

 

都筑有夢路

都筑 有夢路のサーフィンは、パワフルでありながら伸びやか。女子の中でも一人、別格なサーフィンを魅せた。エクセレント 8.50ポイントを叩き出し、トータル15.75ポイントと男女の中で、本日のハイエスト。

 

プロジュニア2位の都築 虹帆

 

都筑 虹帆。ストレートアップの高さが出るようになった。サーフボードのコントロールが上手くなってきた証拠。あとの課題はパドル力か。

 

松田詩野

 

今日の一番のデッドヒートとなったのは女子の最終ヒート。松田 詩野と高橋 花音だ。波選びの迷いからプロジュニアで敗退した松田は、今回は積極的に動く。しかし、ワイプアウトも多く、点が伸ばせず。

 

詩野と花音

 

反対に高橋花音は右奥からの波狙いでポイントを重ね、一時は1位をキープ。後半過ぎて須田那月が巻き返してトップに。残り時間を5分切って高橋は2位で、松田が4位。追い込まれた松田がバックハンドで1発ながら4.65ポイント出して、ニードを3.05ポイントまで縮める。

 

松田詩野

 

この時点で残り時間は5分を切った。高橋が松田をガード。しかし、2分を切って高橋を振り切り、松田が小ぶりながらリップしてインサイドまで乗り切る。これが3.20ポイントとなり、松田が逆転ラウンドアップを決めた。

 

高橋花音

 

高橋花音はまだ13歳。これは本人がガードを外したのではなく、すり抜けた松田を褒めるべき。コンペの経験も上の年代に比べ当然、少ないからだ。この大会期間中だけでも試合をこなすごとに、メキメキと力をつけている。サーフィンはとても良かった。この悔しい経験を、ぜひ次に活かしてほしい。

 

 

WSL QS1000 Men’s & Women‘s「ASIA OPEN Presented By Parasol」明日のファーストコールは7:30AM。8:00AMから試合がスタートする予定。男女ともスタンバイです。

 

 

松原 渚生と西 慶司郎。2人とも田中樹コーチの元で学んでおり、同門対決となった。

都筑有夢路「とにかくたくさん波に乗ろうと思っていました。1発目本当はすごく迷ってて、最初はカーヴしようと思ったんですけど、リップにしちゃいました。笑 作戦は自分のサーフィンを出すだけです。」


4名がレフトハンダーというレアなヒートで、2本の5ポイントをマークし、ヒートスコア10.45でトップ通過を果たした伊東李安琉。「右側のレギュラーがいい波来ていたので、それに乗れたら良い点出せるかなと思って、ずっとそれを狙っていました。

新井洋人「思ったよりリズムよく乗れました。これだというグッド、エクセレントの波は乗れなかったんですけど。でも小ぶりな波でも4点5点は出ていたんで、最後まで決め切れば勝てるかなと思っていました。ハワイから帰ってきて、南房総の家から会場には通って練習を続けてきました。

サイズもあって、練習してきた波とはちょっと違うんですけど、メンタル的には自信を持って臨めています。2年ぶりのQSで気合い入っています。CSに出れる3位以内を目標にしているので、そこに辿り着けるように楽しんで試合をやっていけたらと思います。

 

三輪 紘也 「イケてる若いメンツと戦って、その中で1位になれたことは凄く大きかったんじゃないかなって思います。志田の波は早い波が多いので、テイクオフからスピードつけて、その早いセクションで2発いれられて良かったです。」

 

バックハンドのソリッドな2ターン・コンボで7.50。さらにフォアハンドのビッグリエントリーで6.25をスコアして圧倒的な存在感をアピールした村上舜。

「波数が凄く来ていたので、その分スコアできるチャンスも多かったと思います。早い波も多かったので、切れた2ターン入れられる波を探して、積極的に波をつかんで行きました。」

バックハンドの7.50については「立った瞬間にしっかり切れていて、フィニッシュも入りそうなセクションがあったので、サイズは小さかったんですけど、綺麗に技は出来たんで良かったかなと思います。」

フォアハンドのビッグリエントリーで6.25については「ダブルアップして掘れていたんです。ワンターンしか入らなかったんですが、大きいターンが出来たので、そこにスコアが付いたのかなって思います。」

 

自分からしたら、これがラウンド1なのでウォームアップって感じで、自分のサーフィンの調子を確かめるって感じでサーフィンしていました。この後はコンディションも変わると思うので、楽しめて出来たらいいなと思っています。」

 

自分の誕生日を祝うのように、鋭いバックハンドで7.35をスコアした稲葉玲王「前のヒートからどんどん波が変わってきていて、最初は4点とか刻みながらリズムを作って、良いスコアを出せればと思っていました。7.35の波の時は、乗った瞬間7点は出るなって思いました。笑 波が完璧に張っていたんで、一発目は思い切入るなと思いました。」

大橋海人「板の調子が良くって、板の調子が良いと自分のスイッチも入るみたいな感じなんです。最初からスコアしたかったんですけど、それは波次第でもあったんで。自分のところに良い波が来るって確信もあったんで、自分は待っているだけでした。

本当に板が調子良くって、この志田にフィットしているモデルで凄く楽しくやれてます。ジャパンオープンやJPSAの志田とかもこの板でファイナルまで残っているんで、相性の良い板なのかなって思っています。」

西慶司郎「特に作戦はなく、来た波に乗ろうという感じでした。緊張からか少し体が重い感じでした。それをどう良い方向に持っていけるかが課題でした。

 

 

男子ラウンドオブ32(R4)のマッチアップ

残りの女子ラウンドオブ32(R2)マッチアップ

 

 

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