WSL「ASIA OPEN」男女プロジュニアの「ASIA OPEN PRO JUNIOR」大会2日目となった今日は、昨日の続きの女子のR-2 H-5からスタート。本日、ファイナルまで行うことがコールされた。
会場は朝から雨で寒い。風はサイドオンで強く吹く。波はムネカタで、時折、頭のセットが入る。しかし、波自体はバラけて厚めのワイドなブレイクで難しいコンディション。
昨日も寒かったけど、今日はさらに気温が下がった。朝は5℃だった気温も昼過ぎにはなんと3℃まで下落。雨もみぞれから雪も混じる極寒の大会となってしまった。
風速1m/sで体感温度が1℃下がると言われる。これを当てはめると、3℃で風が6mから7m噴いていたので、体感気温は氷点下!冷蔵庫の中のパーシャル室(約-3℃)にいる感じと言えば、わかりやすいか。半分凍結させる温度ですから、そりゃ、凍えるわけです。
今日のスケジュールでこの寒さの中、男子は4回、女子もR-2から出た選手は4回戦う。選手の顔も水の冷たさだけでなく、風が当たってみるみる真っ赤に。試合だけでなく、この自然をも相手するタフなものとなった。
安定した強さを見せた松岡亜音が優勝。
まずは女子。決勝は都築 虹帆、脇田 紗良、中塩 佳那、松岡 亜音の4人と順当の顔ぶれ。脇田はいつものように先攻でリズムを作る作戦だったが、今ひとつ演技に迫力がない。
中塩は狙った波待ちであったものの、その波が来ずにポイントを伸ばせなかった。都築は一度流されるも、持ち前のガッツで戻ると右に左にポジションを移動しまくる。
最後に来たセットで逆転を賭けるもそれは叶わずも、最後まで攻めたことに拍手。そして、優勝した松岡。どのラウンドでもアベレージを叩き出す安定感、これが勝因。今日みたいなコンディションなら尚更である。優勝おめでとう!
「今日はお父さんの誕生日なので、とても良いプレゼントになりました!」とWSLで初優勝を飾った松岡亜音が言った。
「まだ勝ったなんて信じられません。いつもベストを尽くそうとしていますが、今日は優勝することは考えていませんでした。QSが始まるので、もっと集中していきます。暖まって、おいしい物を食べて、少し休みたいと思います。」
得意の大技を決めた岩見天獅が圧勝!
続いて男子。ファイナルは藤本 世音、寺田 文太、岩見 天獅、矢作 紋乃丞の4人。藤本、寺田はこのタフなコンディションで勝ち上がるごとに調子を上げてきた。波選びと技がうまくハマった。ある意味、試合での勝ち方を実戦で覚えた2人だ。矢作は自分のスタイルにこだわるサーフィン。技のバリエーションも多彩だった。
ただ、この決勝では地元の岩見 天獅の独断場。いくら厳しい状況でも、波を知っているのが強みだった。そして、体格も大きくなりパワフルさも身につけた。この決勝で8.25ポイントとエクセレントを叩き出し、トータル14.25ポイントとぶっちぎり。また新しい日本の大器の誕生だ。優勝おめでとう!
「最高です!自分にとって初のプロジュニアの優勝です!」と岩見は言った。 「とてもうれしいです。長い一日でしたが、それだけの価値がありました。8.25は、ここまでのイベントの中での最高の波でした。ファイナルでそれを手に入れることができて本当に嬉しかったです。ホームで勝つことができて良かったです。楽しむだけでなく、明日から始まるQSに集中して頑張ります。」
今年度のWJC(WSLのジュニアの世界チャンピオン決定戦)(12/1-12 場所は未定)へのアジア枠は男子3名、女子が3名となっている。本来なら、これでWJCへの日本代表が決まるわけだが、プロジュニアの大会が国内であと数戦予定されている。
よって、この大会だけでなく、ツアー全体の結果でのランキングで、今年のWJC日本代表が’決まる予定。なので、敗退した選手にもまだチャンスはあるぞ。頑張ってください!
また、アジア枠が3名となっている中で、日本が何枠もらえるのかはまだ決まっていない。こちらは追って報告します。
WSL Pro Jr Men’s 「ASIA OPEN PRO JUNIOR」
優勝:岩見 天獅
2位:寺田 文太
3位:藤本 世音
4位:矢作 紋乃丞
WSL Pro Jr Women‘s「ASIA OPEN PRO JUNIOR」
優勝:松岡 亜音
2位:都築 虹帆
3位:脇田 紗良
4位:中塩佳那
表彰式は明日の3時に行われます。
明日からQS1000 Men’s & Women‘s「ASIA OPEN Presented By Parasol」が始まる。ファーストコールは7:30AM。8:00AMから試合がスタートする予定。
松田詩野
本命の一人だった松田 詩野。バックアップの2本目が揃えられずにR-2で敗退。波を選びすぎたか。乗れば勝てるサーフィンだっただけに惜しい敗退。
今日のR-2のヒート5だったので、一番最初のヒート。なので、朝一から波チェック。今回は大野修聖と試合に臨む。
中学2年生の時から高校3年間オーストラリア留学していた藤本世音。昨年の春から東京の大学に進学。徳島出身だが今は千葉に住んでサーフィン修行を続けプロを目指す。
選手待機テント
動きやすくすることと、体が冷えないために。ウォーミングアップは入念に。
中塩佳那
今日のゲットは左から。選手は演技を終えた場所で戻るか、上がるかの判断を迫られる。上がれば当然、ダッシュしたいけれども、強風で走ることもままならず。
池田美来(写真上)と川瀬心那(写真下)はセミファイナルで敗退。
雨と風。
特に風が強かったので、ビーチマーシャルも移動しての防風対策。雨だから人はいません。
田中樹
コーチングのために常に外にいた田中樹コーチ。最後はずぶ濡れでした。お疲れ様でした。
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