プライア・デ・スーパーチューボス, ペニシェ / ポルトガル(2022年3月7日月曜日) ワールド・サーフ・リーグ(WSL)2022チャンピオンシップ・ツアー(CT)の第3戦となる「MEO Pro Portugal presented by Rip Curl」が終了。
タティアナ・ウェストン-ウェブ(BRA)とグリフィン・コラピント(USA)が3~4フィートの波で行われたファイナルで、レイキー・ピーターソン(USA)とフィリーペ・トリード(BRA)を破り優勝した。
Finals Day Highlights | Colapinto Wins First CT Of His Career, Weston-Webb Takes Top Honors
5日間連続で行われた今大会は、風の強いヘビーな波から、昨日のバレルのパーフェクションまで、スーパーチューボスの様々なコンディションで選手達を迎えた。そして今日のファイナルでは、グラッシーでリッパブルなピークでクライマックスを迎えた。
グリフィン・コラピントがエネルギッシュなファイナルでツアー初優勝
男子ファイナルはスローなスタート。フィリーペ・トリード(BRA)がバックハンドのクイックスナップのコンビネーションで最初の好スコアをマークし、序盤にリード。
グリフィン・コラピント(USA)は我慢強く、より大きなセットの波を待ってバックサイドターンをプッシュし、ビッグスコアをたたき出した。
両者共に何度もリードを奪い合い、一進一退の攻防が続いたが、最終的にカリフォルニアのコラピントがレフトのバーティカル・アタックで勝利を決めた。
「それはとても不思議なことで、何も考えていないようなモードになるんです」とコラピントは言った。「勝ったとしても、思っていたような感覚はなく、まだ冷静な状態なんです。決勝の後、コロヘ(アンディーノ)や友達が声をかけてくれるのを見ると、とてもうれしかったです。
Griffin Colapinto Drops First Perfect 10 Of The Season At Supertubos
コラピントは、今週初めにディープバレルを決め、昨日はマッシブなエアで今シーズン初のパーフェクト10ポイントライドを達成。今日は見事なレールワークで、素晴らしい形でCT初優勝を飾った。ハワイでのスローなスタートを切った彼は、第3戦を終えた後、WSLランキングを20位上げて7位へとジャップアップした。
何があろうと、常に学び続けなければならない。
「カリフォルニアのビーチブレイクでの練習が報われました。」とコラピントは付け加えた。「このようなコンディションでトレーニングをしていたので、ファイナルをこのコンディションで行うことになったのは笑っちゃいました。
この勝利のために、僕と関わってくれた人々のことを考えると、最高に素晴らしいです。僕がやってきたことが全て報われたと思います。
最初の2戦はラウンド3を通過できず、ミッドイヤーカットも控えていたので、精神的には大変でしたが、自分はその過程を信じ、未知なるものを信じています。
何があろうと、常に学び続けなければならないし、それが人間として成長させてくれるスポーツの好きなところです。勝っても負けても、成長しているのです」。
昨シーズン、世界ランク2位となったトリードは、ポルトガルで再びメジャーな成績を収めた。2015年のペニシェで優勝した彼は、今日の準優勝で4位へ順位を上げた。
「ここポルトガルのペニシェに戻ってくることができて、本当に嬉しいです 」とトリードは言った。「ここは自分がとても快適に感じ、人々がとても歓迎してくれる場所なのです。だからいつも良い成績が出せるんだと思う。
この1週間は、ただサーフィンをして、みんなと楽しんで、波も良くなった。グリフ、タチ、レイキー、そして素晴らしいパフォーマンスを披露してくれたみんなにおめでとうと言いたい。
タティアナ・ウェストン・ウェブがCTキャリア3勝目を挙げ、WSLトップ5入りを果たす
タティアナ・ウェストン・ウェブがは、パイプラインとサンセットで同率9位と納得のいく成績を収められていなかったが、今回のポルトガルでチャンピオンシップツアー・キャリア3勝目をあげた。ウェストン-ウェブはシーズンランキングを4位に上げ、オーストラリア大会後に行われるミッドシーズン・カットで出場選手が絞られるまでの残り2戦に臨む。
自分の心にあるものなら何でもできると思う。
「本当に感謝しています。神様はいつも計画を立てていて、私はただ神様を信じただけです。とウェストン-ウェッブは言いました。
「正直言って、私はそこにいるのがとても楽しかったです。レイキーと私は、とても素晴らしいバトルを繰り広げました。私は、自分の心にあるものなら何でもできると思う。それがサーフィンの素晴らしさであり、自分を信じ、信頼することの素晴らしさなんだと思っています。」
「私にとっては、今年の初めはとても悪いスタートで、しかも自分が本当に上手くやれると思った2つの会場でのことでした」と彼女は続けた。
「神には計画があることを私は知っています。私はそれを信頼し、サーフィンを続け、最善を尽くし、自分を信じます。 それが全ての競技の本質で、何があっても自分を信じ続けることが必要なのです。」
ファイナルでは、ウェストン・ウェブが序盤に良い波を見つけ、2つのビッグターンを決めて7.33(10点満点)を出し、リードした。ピーターソンも7.10で応戦し、プッシュを続け、バックハンド・スナップでもう一つのグッドスコアを見つけ、中盤でヒートをひっくり返えす。
両サーファーは、全ての波にパドリングしてチャンスを増やし続け、スーパーチューボスのクリーンなリトルピークでのフォアハンドとバックハンドのコンビネーションによるターンで、ジャッジパネルにアピール。ウェストン・ウェブが、最終的にフォアハンドで再び良い波を見つけ、エクセレントの8ポイントライドをスコアし、勝利をつかんだ。
五十嵐カノアが日本人初となるWSL世界ランキングトップに躍り出る。
MEO Pro Portugal presented by Rip Curlが終了し、女子はブリサ・ヘネシー(CRI)がランキングトップを維持。男子では日本の五十嵐カノア(JPN)が2022年のCTランキングのトップに躍り出て、来る2022年4月10日から20日にオーストラリアのビクトリア州のベルズビーチで行われる「Rip Curl Pro Bells Beach」でイエロージャージを着て登場することになる。がんばれ!カノア!
MEO Pro Portugal Presented by Rip Curl メンズ・セミファイナル
SF 1:フィリーペ・トリード(BRA)13.67 def.イタロ・フェレイラ(BRA)12.66
SF 2:グリフィン・コラピント(USA)12.40 def.ジョン・ジョン・フローレンス(HAW)10.50
MEO Pro Portugal Presented by Rip Curlウイメンズ・ セミファイナル
SF 1:レイキー・ピーターソン(USA)12.34 def.ステファニー・ギルモア(AUS)12.00
SF 2:タティアナ・ウェストン-ウェブ(BRA)10.76 def.カリッサ・ムーア(HAW)10.17
MEO Pro Portugal Presented by Rip Curl メンズ・ファイナル
1 – グリフィン・コラピント(USA)14.34
2 – フィリーペ・トリード(BRA)14.20
MEO Pro Portugal Presented by Rip Curl ウイメンズ・ファイナル
1 – タティアナ・ウェストン-ウェブ(BRA)15.33
2 – レイキー・ピーターソン(USA)14.27
詳しくはhttps://www.worldsurfleague.com/をご覧ください。