サンセットビーチ、オアフ島、ハワイ/アメリカ(2022年2月18日金曜日) ワールド・サーフ・リーグ(WSL)チャンピオンシップ・ツアー(CT)の第2戦である「ハーレー・プロ・サンセット・ビーチ presented by SHISEIDO」において、ブリサ・ヘネシー(CRI)とバロン・マミヤ(HAW)が6~8フィートのコンディションのサンセットで優勝。
Finals Day Highlights | High Pressure, High Stakes, Huge Wins At Sunset
この勝利は、両サーファーにとってCT初優勝であり、ヘネシーにとっては、コスタリカンとしてもCTイベント初優勝の偉業となった。また優勝したヘネシーとマミヤはWSLランキング第1位に浮上し、準優勝のマリア・マニュエル(HAW)と五十嵐カノア(JPN)も世界ランク第2位となった。
ワイルドカードの男子選手が優勝したのは2008年以来
男子ファイナルでは、ワイルドカードのマミヤと日本期待の五十嵐によるイエロージャージの争奪戦が歴史的な展開を見せ、ワイルドカードで出場して勝利を手に入れたマミヤ。ワイルドカードの男子選手が優勝したのは2008年以来のこととなった。
ファイナル・ヒートはマミヤがプライオリティーでミスをした後、五十嵐がプレッシャーをかけ、スロースタートから火花を散らす展開となった。マミヤは連続して高得点をマークし、15.00のヒートトータルをスコアし。五十嵐をコンビネーションに追い込んだ。
スコアを伸ばせないカノアに対し、優先権を持ったマミヤが完全にカノアをマーク。そして、最後はダメ押しとなる2本目のエクセレント8.83をスコア。マミヤが見事ワイルドカードでの優勝を手に入れた。
「信じられない、文字通り信じられません」とマミヤが言った。「パイプは自分が得意とする波だと思っていました。パイプには慣れていたので、今回の大会に向けて特別な準備をしていたわけではありませんでした。
頭の中ではどんなコンディションにも適応して、何とかするしかありませんでした。現実とは思えない感じです。友人や家族に感謝したい。母と父は僕のために多くの犠牲を払ってくれたんです。ショーン・ワードにも感謝したい。彼は初日からずっと一緒にいてくれて、たくさんの辛いことがあっても本当に助けてくれたんです」。
「昨年末の2021年大会では、自分の成績に本当にがっかりしました」とマミヤは言う。「去年の終わりには、2021年の自分の成績にとても落胆していました。QSではヒートをメイクできず、怪我の後だったのです。
いろいろなことが自分の思い通りにならなかったのです。ツアーにも参加していなかったのに、ワイルドカードでパイプに出場し、今回もワイルドカードで出場できたので、最高に嬉しいです」とコメントした。
五十嵐カノアが準優勝で世界ランク2位へ。
準優勝の五十嵐は、2019年にサンセットで行われたVans World Cupを制したジャック・ロビンソン(AUS)との対決に競り勝ち、セミファイナル進出。
その後、24歳の五十嵐は、今回は誰にも止められないと思われたイーサン・ユーイング(AUS)と対戦。五十嵐は完璧に近い9.03(10点満点)をスコアし、ユーイングを下してファイナルへと勝ち上がった。
現在、世界ランキング2位の五十嵐は、マミヤのシンデレラストーリーに敗れ、自身2度目のCT優勝を逃したものの、第3戦のMEOポルトガルプロでは更なる活躍が期待される。
「本当にうれしいです。」と五十嵐が言った。「ハワイに来てもう何年にもなりますが、ハンティントンビーチで育った僕にとって、ここは常に本当に必要な場所で、何年もかけて、本当に努力しなければなりませんでした。
自分のサーフィンにはいつも苦労していて、何年もかけて努力してきました。今、ここに来て、多くの馴染みのある顔を見て、多くの友人がいて、以前は居心地の悪かった場所で、少しでも安心してスコアを出し、結果を出すことができるのは、とても意味のあることなのです」。
ブリサ・ヘネシーCT初優勝
コスタリカン初のチャンピオンシップ・ツアー・イベント優勝者となった22歳のヘネシーは、サンセット・ビーチで行われたファイナルでマニュエルを、セミファイナルでルーキーのベティルー・サクラ・ジョンソン(HAW)を破り、CT初優勝を果たした。
「この瞬間を夢見ていましたが、まさか実現できるとは思いませんでした」とヘネシーが言った。「マリアと対戦できたことを光栄に思います。彼女はここで素晴らしいコネクションを持っているように感じます。私の人生に関わるすべての人々に感謝しています。みんなのサポートがあったからこそ、私は今日こうして優勝することができました。」
準優勝したマニュエルは、セミファイナルではでイベントの脅威であり、好調なルーキーのガブリエラ・ブライアン(HAW)を下してファイナル進出。完璧な戦いぶりを見せていたが、惜しくも優勝には届かなかった。
自身7度目となるCTファイナルに進出を果たしたマニュエルは、WSLワイルドカードとして今シーズンを迎え、現在世界ランキング2位につけている。
「今年の前半にワイルドカードの機会を与えてくれたジェシーとWSLの皆さんに感謝しています。このチャンスは、私がまだ望んでいることを証明するためのモチベーションになりました。私は戻ってきました。」
2022年のチャンピオンシップ・ツアーの第3戦となる「MEO Pro Portugal」の開催期間は、2022年3月3日から3月13日まで。
ライブ中継ほか詳細はオフィシャルサイトから
Hurley Pro Sunset Beach presented by SHISEIDO 女子ファイナル結果
優勝- ブリサ・ヘネシー(CRI)12.83
2 位- マリア・マニュエル(HAW) 7.46
Hurley Pro Sunset Beach presented by SHISEIDO 男子ファイナル結果
優勝- バロン・マミヤ(HAW) 17.00
2 位- 五十嵐カノア(JPN)12.33
Hurley Pro Sunset Beach presented by SHISEIDO 女子SF結果。
HEAT 1:マリア・マニュエル(HAW)12.66 DEF. ガブリエラ・ブライアン(HAW)10.23
HEAT 2:ブリサ・ヘネシー(CRI)15.17 DEF. ベティルー・サクラ・ジョンソン(HAW)8.23
Hurley Pro Sunset Beach presented by SHISEIDO 男子SF結果。
HEAT 1:バロン・マミヤ(HAW)10.37 DEF. カイオ・イベリ(BRA)9.80
ヒート2:五十嵐カノア(JPN)16.20 DEF. イーサン・ユーイング(AUS)15.83
Hurley Pro Sunset Beach presented by SHISEIDO 男子QF結果
HEAT 1:カイオ・イベリ(BRA)16.03 DEF. イズキール・ラウ(HAW)13.23
HEAT 2:バロン・マミヤ(HAW)13.50 DEF. セス・モニーツ(HAW)8.43
HEAT 3:イーサン・ユーイング(AUS)15.70 DEF. ジェイク・マーシャル(USA)10.87
ヒート4:五十嵐カノア(JPN)16.27 DEF. ジャック・ロビンソン(AUS) 13.27