ケリーがインターフェア、ジョン・ジョン、イタロも敗退する大波乱。五十嵐カノアがベスト8進出。

ケリー・スレーター

サンセットビーチ、オアフ島、ハワイ/アメリカ(2022年2月16日水曜日) – ワールド・サーフ・リーグ(WSL)チャンピオンシップ・ツアー(CT)の第2戦「Hurley Pro Sunset Beach presented by SHISEIDO」は大会2日目。

 

男子のラウンドオブ32と男子のラウンドオブ16は、8~15フィートのソリッドな波で終了し、男子8名の選手に絞られました。

 

女子の試合はまだ行われていないが、明日キックオフされる可能性が高く、ネクストコールは現地時間午前7時50分(HST)日本時間の深夜2時50分、午前8時2分にスタートする可能性がある。

 

 

Day 2 Highlights | Hawaiians Make Their Presence Felt On Moving Day At Sunset

 

 

ハワイのノースショアで開催されたラウンドオブ32では、トップシード選手が次々と敗退。昨年の世界ランキング4位のコナー・コフィン(アメリカ)は、オープニング・ヒートで、リプレイスのカイオ・イベリ(ブラジル)とのクロスゲームに敗れた。

 

カイオ・イベリ WSL / Brent Bielmann

 

さらにイベリは、ラウンドオブ16でコロヘ・アンディーノ(アメリカ)を撃破。2試合連続で準々決勝に進出するなど、ハワイで快進撃を続ける。

 

バロン・マミヤ WSL / Brent Bielmann

 

また、イベント・ワイルドカードで出場の、パイプラインで活躍したバロン・マミヤ(HAW)は、サンセットのビッグライトで完璧なアプローチを披露し、WSLチャンピオンのイタロ・フェレイラ(BRA)を下した。

 

バロン・マミヤ WSL / Brent Bielmann

 

その後にラウンドオブ16に臨んだマミヤは、デイビッド・シルバ(ブラジル)と対戦。マミヤは終了間際に6.90を必要とし、焼け付くようなフォアハンドで7.03を獲得して逆転。セス・モニーツ、イズキール・ラウを加えた3名のハワイアンが準々決勝へと勝ち上がった。

 

 

イーサン・ユーイング WSL / Heff

 

フィリーペ・トリードは、ヒート残り10分を切ったところで、2つのエクセレント・スコアをたたき出してヒートアップ。今回注目された、サンセットで実績のある、ワイルドカードで出場しているビッグウェイブ世界チャンピオンのビリー・ケンパー(ハワイ)をラウンドオブ32で破ったが、オーストラリアのイーサン・ユーイングとの接戦に敗れた。

 

 

 

また、ヒート12では、ルーキーのジェイク・マーシャル(USA)が、2度のWSLチャンピオンであるジョン・ジョン・フローレンス(HAW)を下す大番狂わせが発生。

 

ジョンジョンとコーチのロス・ウィリアムス WSL / Brent Bielmann

 

ビッグライトでのマーシャルのパフォーマンスはあまり知られていないが、比較的スローなヒートで、フローレンスは自分のレパートリーを十分に発揮することができず、ホームグラウンドで17位という残念な結果に終わった。

 

 

 

そしてマーシャルは、ラウンドオブ16で、前のラウンドで9.43をスコアする素晴らしいバックハンドサーフィンを披露した好調なコナー・オリアリー(オーストラリア)と対戦。

 

コナーはヒート終盤に逆転を狙ってクローズ・セクションで大技を仕掛けるもワイプアウト。かなり強く海面に頭を叩きつけられ、軽い脳震とうを起こした。

 

ジェットスキーのセイフティーチームの助けを借りて、その後試合に復帰したが惜しくも敗退。調子が良かっただけに悔しい敗退となったが、次の試合までに体調を整えて、万全な状態で試合に臨んでもらいたい。

 

 

ジェイク・マーシャル  WSL / Heff

 

「ヒート終了間際に、コナーがパドリングしてくるのを見たんですけど、かなり動揺しているように見えたので、怪我をしているのではないかと思いました。彼のボードはかなり壊れていて、無事であることを祈るばかりでした。コナーは本当にいい奴で、私の親友でもあるので、次のイベントまでに回復してくれることを願っています」とマーシャルがコナーのことについて語った。

 

 

現在世界No.1のケリーが、まさかのインターフェア。

 

 

 

本日はオーバーラピング・フォーマットで2つのヒートが同じ時間帯に重なり同時に進行する形式。ケリーのヒートの前にヒート戦っていたジョン・ジョン・フローレンスは、同じヒートではないが同じラインナップで波を待っていた。

 

残り時間僅かでジョンジョンは完全に追い込まれており、一発逆転の波を狙っていた。そこに入った波に奥からケリーがテイクオフ。ヒートの優先順位が高いジョンジョンが、肩からその波にテイクオフ。それを見たケリーはプルアウトしたが、ジャッジは、ケリーにインターフェアの判定を下すしかなく、ここでケリーは惜しくも敗退となった。

 

 

「ボトムターンした時には、『ヤバい、ジョンのラインにいる』と思った」とスレーター。「頭の中であらゆるシナリオを考えていたんだけど、もしスープの中に飛び込んだら、自分のボードがジョンに当たるかもしれないと思ったんだ。僕は間違った選択をしてしまった。あの時点でマットはすでに9点を持っていたので、僕はそのままアウト。始まる前から試合は終わってしまった」。

 

 

ケリーとボードキャディのジャクソン・ドリアン WSL / Heff

 

「このツアーには最高と最低がある」とスレーターは続けた。「先週は最高の気分だったけど、昨日は辛うじて予選落ちを免れた。ここでは何のパフォーマンスも発揮できていないんだ。正直なところ、サンセットは好きではない。波をリスペクできないし、波も僕をリスペクトしてくれないんだ」。

 

 

イズキール・ラウ WSL / Brent Bielmann

 

サンセット・ビーチで優勝したことのあるジョーディ・スミス(ZAF)とイズキール・ラウ(HAW)がラウンドオブ16で激突。パワフルなフォアハンドで7.90をスコアしたラウがQF進出を決めた。

 

五十嵐カノア WSL / Heff

 

五十嵐カノア(JPN)は、初日から調子を崩すことなく、ラウンドオブ16でジャドソン・アンドレ(BRA)を下した。五十嵐は、12.56という素晴らしいスコアでヒートを展開した後、この日一番の波にロックオンし、パワフルなレールカービングを披露。

 

最後は素早いバレルセクションをメイクしてパーフェクトに近い9.77(10点満点)をスコア。このスコアは、今日のシングルウェーブでのベストスコアとなり、パイプに続き2戦連続でQF進出を決めた。

 

 

 

 

「今のコンディションは最高です。みんな、僕らがキャッチしている波しか見ていないけど、頭でどれだけの波をキャッチしているかは、わかっていないと思う。楽しいし、刺激的だし、水がたくさん動いているヒートでした。

 

できるだけレールを使うようにして、セカンドターンのあとで、昔、スネーク(ジェイク・パターソン)が言っていたことを思い出したんです。「セクションをメイクできそうにないときは、ただプルインすればいい。」まさにそれを実感しました」。

 

 

Hurley Pro Sunset Beach presented by SHISEIDO Men’s Round of 32 Results:
HEAT 1: Caio Ibelli (BRA) 15.00 DEF. Conner Coffin (USA) 14.26
HEAT 2: Kolohe Andino (USA) 12.66 DEF. Lucca Mesinas (PER) 8.57
HEAT 3: Jordy Smith (ZAF) 16.23 DEF. Jackson Baker (AUS) 14.10
HEAT 4: Ezekiel Lau (HAW) 12.50 DEF. Leonardo Fioravanti (ITA)10.50
HEAT 5: Barron Mamiya (HAW) 14.40 DEF. Italo Ferreira (BRA) 10.60
HEAT 6: Deivid Silva (BRA) 14.44 DEF. Ryan Callinan (AUS) 9.60
HEAT 7: Nat Young (USA) 16.13 DEF. Morgan Cibilic (AUS) 13.67
HEAT 8: Seth Moniz (HAW) 13.60 DEF. Joao Chianca (BRA)11.53
HEAT 9: Filipe Toledo (BRA) 16.47 DEF. Billy Kemper (HAW) 14.50
HEAT 10: Ethan Ewing (AUS) 15.50 DEF. Samuel Pupo (BRA) 14.76
HEAT 11: Connor O’Leary (AUS) 15.93 DEF. Griffin Colapinto (USA) 15.70
HEAT 12: Jake Marshall (USA) 13.93 DEF. John John Florence (HAW) 13.27
HEAT 13: Matthew McGillivray (ZAF) 15.67 DEF. Kelly Slater (USA) 2.50
HEAT 14: Jack Robinson (AUS) 17.67 DEF. Callum Robson (AUS) 14.23
HEAT 15: Jadson Andre (BRA) 11.33 DEF. Frederico Morais (PRT) 10.27
HEAT 16: Kanoa Igarashi (JPN) 11.04 DEF. Imaikalani deVault (HAW) 8.63

Hurley Pro Sunset Beach presented by SHISEIDO Men’s Round of 16 Results:
HEAT 1: Caio Ibelli (BRA) 13.10 DEF. Kolohe Andino (USA) 10.57
HEAT 2: Ezekiel Lau (HAW) 10.23 DEF. Jordy Smith (ZAF) 9.50
HEAT 3: Barron Mamiya (HAW) 14.00 DEF. Deivid Silva (BRA) 12.77
HEAT 4: Seth Moniz (HAW) 8.67 DEF. Nat Young (USA) 7.63
HEAT 5: Ethan Ewing (AUS) 18.24 DEF. Filipe Toledo (BRA) 16.50
HEAT 6: Jake Marshall (USA) 9.66 DEF. Connor O’Leary (AUS) 6.50
HEAT 7: Jack Robinson (AUS) 15.84 DEF. Matthew McGillivray (ZAF) 10.37
HEAT 8: Kanoa Igarashi (JPN) 16.10 DEF. Jadson Andre (BRA) 13.54

Hurley Pro Sunset Beach presented by SHISEIDO Men’s Quarterfinals Matchups:
HEAT 1: Caio Ibelli (BRA) vs. Ezekiel Lau (HAW)
HEAT 2: Barron Mamiya (HAW) vs. Seth Moniz (HAW)
HEAT 3: Ethan Ewing (AUS) vs. Jake Marshall (USA)
HEAT 4: Jack Robinson (AUS) vs. Kanoa Igarashi (JPN)

Hurley Pro Sunset Beach presented by SHISEIDO Women’s Opening Round 1 Matchups:
Heat 1: Johanne Defay (FRA), Gabriela Bryan (HAW), Molly Picklum (AUS)
Heat 2: Tatiana Weston-Webb (BRA), Malia Manuel (HAW), Bronte Macaulay (AUS)
Heat 3: Carissa Moore (HAW), Bettylou Sakura Johnson (HAW), Moana Jones Wong (HAW)
Heat 4: Sally Fitzgibbons (AUS), Brisa Hennessy (CRI), Luana Silva (HAW)
Heat 5: Lakey Peterson (USA), Isabella Nichols (AUS), Courtney Conlogue (USA)
Heat 6: Tyler Wright (AUS), Stephanie Gilmore (AUS), India Robinson (AUS)

 

 

今回もサーフメディアではハワイの最新情報をお届けしますので、お楽しみに。

 

 

ライブ中継ほか詳細はオフィシャルサイトから

男子Hurley Pro Sunset Beach

女子Hurley Pro Sunset Beach