キアンカとガベイラが大波制す。「TUDOR Nazaré Tow Surfing Challenge 」で最優秀賞。

ポルトガル・ナザレ(2022年2月10日木曜日) – ワールド・サーフ・リーグ(WSL)の「「TUDOR ナザレ・トー・サーフィン・チャレンジ pres. By Jogos Santa Casa」が本日、ポルトガル・ナザレのプライア・デ・ノルテで開催され、世界最高のビッグウェーブ・サーファーたちが40~50フィートのクリーンな波で素晴らしいパフォーマンスを披露した。

 

Highlights | TUDOR Nazaré Tow Surfing Challenge presented by Jogos Santa

 

「TUDOR ナザレ・トー・サーフィン・チャレンジ pres. By Jogos Santa Casa」は今シーズン2021年12月にクリーンなオフショアの40~50フィートの爆弾セットが入るコンディションで開催されており、シーズン中、異例の2度目の開催となった。

 

第1ヒートでルーカス”チャンボ”キアンカ(BRA)が突出したパフォーマンスを見せたのは驚くことではなかった。チームメイトで2020年の優勝者であるカイ・レニー(HAW)が不在にもかかわらず、キアンカはニック・ヴォン・ラップ(PRT)と素晴らしいチームプレーを見せた。

 

 

ルーカス・キアンカ © WSL/Masurel

 

キアンカは序盤でベストウェイブをスコアし、リップでのクリティカルターンでダウンザライン、それを乗り切って8.33(10点満点中)をスコアした。2人とも第2ヒートではスコアを伸ばし、キアンカは、それまでビッグウェーブでの限界を超えて、驚愕のアリウープを繰り出した。

 

 

 

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「私たちは超ストークしていて、そこには特別なつながりがあると感じています。私たちはいつも同じ波を探しています。だからこそ、私たちは完璧な組み合わせだと思います!」とキアンカがコメント。「私はいつもチャンボを尊敬しています」とヴォン・ラップ。「彼は、いつも自分の限界を押し広げてくれる人だから、彼と戦えるのは本当に嬉しいです。」と語った。

 

ナザレのスター選手であるジュスティーン・デュポン(FRA)は、最初の波で不幸な運命に見舞われた。ホワイトウォーターに巻き込まれ、ボードのストラップに足が引っかかって左足首を負傷してしまった。デュポンはヒートを続けることができず、パートナーのトニー・ラウレアーノ(PRT)とともにナザレでの戦いに早々と終止符を打つこととなった。

 

ミシェル・デ・ブイヨン(BRA)は、同胞でパートナーのイアン・コセンザ(BRA)と一緒にビッグボムを連発し、印象的なパフォーマンスを見せた。デ・ブイヨンは、ナザレでの練習に時間をかけており、その成果が表れ、より深い位置でテイクオフし、ヒュージライドを決めた。

 

 

 

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ルーカス・キアンカ(BRA)は、今回もニック・フォン・ラップ(PRT)と組んで、男子のベスト・パフォーマンスとベスト・チーム・パフォーマンスのタイトルを獲得した。

 

ルーカス・キアンカ(BRA)ニック・フォン・ラップ(PRT)© WSL/Masurel

 

「自分の波には満足しています。もっと勉強して、自分のサーフィンを向上させたいと思います。ニックと一緒にベストパフォーマンス賞とベストチーム賞を受賞できたことは、とても嬉しいです。水の中でのコネクションが一番でしたね。何も言わなくても、彼が波を選んでくれて、自分はただパフォーマンスをして、彼も同じようにしてくれたので、最高でした」とキアンカが言った。

 

「チャンボとのチームワークは最高でした。彼はとてもポジティブな人で、エネルギーに溢れています。彼は素晴らしいサーファーであり、とても親切で、自分の世界を共有してくれています。何度も波に乗って、彼は私を応援してくれて、彼もいい波を何度もゲットしてくれたので、最高でした!」とヴォン・ラップが言った。

 

 

 

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女子のベストパフォーマンス賞は、ミシェル・デ・ブイヨンとマヤ・ガベイラ(ブラジル)の間で僅差の争いとなったが、忍耐と経験が功を奏したガベイラが、その日の最後のヒートでトップの座を獲得した。

 

マヤ・ガベイラとキアンカ© WSL/Masurel

 

「ジェットコースターのようだったわ!」とガベイラ。「今日は本当にハードな一日でした。第1ヒートの最初の方で叩かれました。自分のキャニスターを全部使ってしまって、背骨に悪い感覚がありました。サーフィンは続けていましたが、ちょっとしたストレスで参ってしまいました。

 

自分のヒートの直前にジャスティンが怪我をして、アントニオ(シルバ)、そしてジェイミー(ミッチェル)と、今日は難しい雰囲気に包まれていました。でも、ピエール(ロレ)が一緒に滑ってくれて本当に良かった。プロとしての初勝利であり、人生の大半を捧げてきたこのナザレでの勝利です」。

 

初めてトウパートナーを務めたラファエル・タピア(CHI)とジェイミー・ミッチェル(AUS)はソリッドなパフォーマンスを見せ、「モスト・コミティッド賞」を受賞した。

 

この日の最終ヒートでは、スコアを伸ばしてリードを奪おうと終盤に追い込んだミッチェルは、ナザレの悪名高いレフトで巨大なバックサイドバレルに引き込まれ、残念ながら激しいワイプアウトに見舞われた。背中を負傷したミッチェルは、現場の医療チームによって救護され、さらに状態を確認するためにすぐに病院へ搬送。現在、地元の病院で治療を受けている。

 

 

今大会が終了し、地球上で最も優れたビッグウェーブ・サーファー達は、次の戦いの場となる「Quiksilver Jaws Big Wave Challenge presented by TUDOR」に向け、太平洋にフォーカスを移し、ハワイ周辺のスウェルを追跡する。ジョーズの待機期間は来年2022年の3月31日まで。

 

 

https://www.worldsurfleague.com/events/2022/mbwt/4091/tudor-nazar-tow-surfing-challenge-presented-by-jogos-santa-casa