記録的な大波がヒットしたナザレで繰り広げられたビッグウェイブ・セッションの舞台裏映像が公開

今年の10月末、大西洋に数週間居座った、ハリケーン・イプシロンは、アイルランドからポルトガルまでの西ヨーロッパの海岸に巨大なスウェルをもたらした。そのなかでもポルトガルのナザレでは、歴史に刻まれるほどのビッグウェイブがブレイクし、想像を絶するセッションが繰り広げられた。

 

ネット上には、そのライディングを記録した、数え切れ無いほどの映像がアップされるなか、その歴史的なビッグウェイブ・セッションの舞台裏を記録した映像が、レッドブルから公開された。

 

 

まだ夜が明けない時間、ナザレに挑むためのジェットスキーを整備し、港を出るアスリートたち。映像からは、そんな彼らの緊張感が伝わってくる。サーファーも命がけだが、アシストするジェットスキーも命がけだ。そして、予想通りの大波が姿を現し、セッションが始まった。

 

波の大きさも異常なら、そこに集まったギャラリーの多さが異常だ。ギネス記録を塗り替えるであろう大波にチャージするサーファーたち。その姿を生で見るため、海を見渡せる崖の上に集まったギャラリー。そこで密が発生したため、新型コロナの感染が再び拡大していたポルトガルの政府から、ナザレでのサーフィン禁止令が発令される騒ぎとなった。

 

今回の映像には、カイ・レニー、ルーカス「チャンボ」チアンカ、ジャスティン・デュポン、ペドロ「スクービー」ヴィアンナ、アンドリュー・コットンといったビッグウェイバーのビッグネームが登場。

 

このナザレでは、WSLのビッグウェイブイベント「Nazaré Tow Surfing Challenge」のウエイティング期間が11月2日からオープンしているが、この禁止令がこのイベントに影響を与えるかは不明だ。