ワイルドカードのモアナ・ジョーンズ・ウォンが女子初となるパイプラインでのフルCTイベントで優勝。

ワイルドカードで初のパイプラインでのCTイベントを制したモアナ WSL / Heff

ハワイのモアナ・ジョーンズ・ウォンが、5Xワールド・チャンピオンのカリッサ・ムーアを決勝で破り、WSLランキングで世界1位に躍り出た。モアナがパイプラインのニュースタンダードを作る。

 

現代の「クイーン・オブ・パイプライン」と呼ばれるモアナ・ジョーンズ・ウォン(HAW)WSL / Brent Bielmann
モアナ・ジョーンズ・ウォン(HAW)WSL / Brent Bielmann

 

 

BANZAI PIPELINE、オアフ島、ハワイ/アメリカ(2022年2月6日、日)モアナ・ジョーンズ・ウォン(HAW)は、5度の世界チャンピオンであるカリッサ・ムーア(HAW)とのオールハワイアン・ファイナルに勝利し、今日、サーフィンの歴史に刻まれた。

 

 

女子大会最終日ハイライト映像

 

 

ワールド・サーフ・リーグ(WSL)のチャンピオンシップ・ツアー(CT)初となるパイプラインでの女子のフルイベントは、素晴らしいコンディションでクライマックスを迎え、ウォンの勝利という劇的な幕切れとなった。

 

 

優勝が決まった瞬間。感情が溢れ出すモアナ。WSL / Brent Bielmann

 

 

「信じられません。感情を抑えられないです。」とウォンが言った。「これは人生で最高の瞬間であり、キツネに摘ままれているような気分ですね。こんなことができるとは思ってもみませんでした。カリッサ・ムーアは私の大好きなサーファーであり、私のヒーローです。彼女と一緒にパイプラインでファイナルを迎えたいとずっと思っていました。」

 

 

歴史刻まれたモアナ WSL / Heff

 

パイプラインでサーフィンを続けてきた22歳のローカル・サーファーは、今日の試合でのパフォーマンスで世界で最もチャレンジングな波の一つで彼女の実力を証明した。

 

これまでにパイプラインのクオリファイ・シリーズで5回ファイナリストとなった彼女は、昨年12月に開催されたHICパイププロで優勝。そして今回は世界のトップアスリートを相手にCT初優勝を飾ったのだ。

 

ウォンは、2010年にサンセット・ビーチで開催された試合で、ワイルドカードで優勝した2度の世界チャンピオン、タイラー・ライト(オーストラリア)以来のワイルドカード勝者となった。

 

 

 

 

ファイナルでは、ウォンがバンザイ・パイプラインで2本の連続したライディングを披露し、序盤をリード。地元のヒーローがテイクオフするたびに観客は沸き立ち、完全なワンサイドゲームの様相となった。さらにスコアを伸ばしたウォン。ムーアのニードスコアはさらに高まり、世界チャンピオンは残り10分で完全に追い込まれてしまった。

 

 

残り時間2分となって、ウォンは最後のチャンスを得て、再びパイプの素晴らしい波をキャッチ。ビハンイドピークから超ディープなバレルをメイク。駄目押しとなる7.67(10点満点中)をスコアし、圧勝した。

 

今回の試合で世界ランキング1位となったウォンは、来週開幕する2022年チャンピオンシップ・ツアーの第2戦「ハーレー・プロ・サンセット・ビーチ」へのワイルドカード枠も獲得した。

 

カリッサ・ムーア WSL / Brent Bielmann

 

昨年のマウイプロでのファイナルに続き、パイプラインで2度目の準優勝となったムーアは、2022年CTでのディフェンディング・キャンペーンを開始するにあたり、新たな輝かしい成績を残した。ファイナルでは、ビッグセットにチャージしメイクはできなかったものの、対戦相手のパフォーマンスを賞賛し、潔く負けを認めた。

 

「私は常に学び続けていると感じています」とムーアが言った。「今日は、私のコンフォートゾーンから少し外れていて、水の動きが激しく、私にとっては、さらに時間をかけることが必要でした。モアナにおめでとうを言いたいです、これ以上ふさわしい人は誰もいません。彼女は何年もここでやってきて、素晴らしい仕事をしてくれました。」

 

オーストラリアのタイラー・ライトは、セミファイナル第1試合でウォンと対戦し、バックドアのバレルを決めて、シングルスコアとしては最高の8.83を獲得するなど、大健闘した。しかし、バックアップを探していた元世界チャンピオンのライトは、ヒート終了間際のプライオリティ・ミスにより、3位に終わった。

 

タイラー・ライト WSL / Brent Bielmann

 

「このような機会を得られたことは素晴らしいことです。_とライトが言った。「私たちは今、先駆的なステージにいます。モアナは文字通り私たちの中で最高の存在です。彼女はここでハードなトレーニングを積んでおり、常にナンバーワンを目指していました。怖かったけど、ヒートが終わる頃には、自分のラインがどこにあるのかがわかってきました。

 

私たちは誰もがこのような大規模なレースを経験したことがなく、このような立場になることは、ほとんどありませんでした。全体的にはとても興奮しています。私たちはそこにいるべきだと思います。今の私たちはそれを示していると思いますし、将来に向けてとても楽しみです」。

 

レイキー・ピーターソン WSL / Brent Bielmann

 

セミファイナルの第2試合では、レイキー・ピーターソン(アメリカ)が、ムーアに敗れた。しかし、長年のタイトル候補であるピーターソンは、同率3位で2022年のキャンペーンに向けて力強いスタートを切ったと言えよう。

 

 

ビラボン・プロ・パイプライン・ウィメンズ・ファイナル結果
優勝:モアナ・ジョーンズ・ウォン(HAW)14.34
2位:カリッサ・ムーア(HAW) 3.73

ビラボン・プロ・パイプライン・ウィメンズ・セミファイナル結果
HEAT 1:モアナ・ジョーンズ・ウォン(HAW)14.00 def.タイラー・ライト(AUS)9.76
HEAT 2:カリッサ・ムーア(HAW)7.84 def.レイキー・ピーターソン(USA)1.26

 

2022年のチャンピオンシップ・ツアーの第2戦となる「「ハーレー・プロ・サンセット・ビーチ presented by SHISEIDO」の開催期間は、2022年2月11日から2月23日まで。大会の模様は、WorldSurfLeague.com、無料のWSLアプリ、WSLのYouTubeチャンネルでライブ中継されます。

 

本日の大会のハイライトは、WorldSurfLeague.comをご覧ください。

 

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