コナーとジェイク・マーシャルはCT確定。注目のベティルー・サクラ・ジョンソンが高得点をマーク

ベティルー・サクラ・ジョンソン

ハレイワ、オアフ島/ハワイ(2021年12月2日木曜日)ワールド・サーフ・リーグ(WSL)の2021年のチャレンジャー・シリーズの最終戦となる「Michelob ULTRA Pure Gold Haleiwa Challenger」は、イベント主催者が期待していたスウェルが入らず、2~3フィートの安定しないコンディションで3日連続でOFFとなった。

 

 

ハワイ/タヒチ・ヌイ・ツアー・マネージャーのマーティ・トーマスは、「期待していたうねりが現れず、みんながっかりしており、今日は中止となりました。予想していたうねりは昨日の深夜に現れ、一晩でピークに達し、今日一日で減少傾向です。次のコールは明日の午前7時30分(HST)日本時間深夜2時30分です」。

 

 

大会は既に、男子32名、女子32名にまで絞られ、チャンピオンシップツアー(CT)出場権をかけたレースは、カットライン以下の選手の多くが大会から脱落するなど、大詰めを迎えている。

 

 

オーストラリアのコナー・オリアリーとアメリカのジェイク・マーシャルがクオリファイ確定。

 

コナー・オリアリー

 

男子では、オーストラリアのコナー・オリアリーとアメリカのジェイク・マーシャルが来シーズンのCT出場権を獲得したことで、2022年のチャンピオンシップ・ツアーへの出場権獲得状況が明らかになってきた。

 

2021年CTシーズンを28位で終えたオリアリーは、チャレンジャーシリーズでの活躍により、来シーズン再びCT入りを果たした。

 

 

 

来年のCT出場権を獲得したことを知ったオリアリーは、「浮き沈みの激しい1年でしたが、良い形で締めくくることができて嬉しいです」とコメント。「これでハレイワを楽しむことができますし、イベントに参加している間にできるだけ多くのポイントを獲得し、できる限りのパフォーマンスを発揮したいと思います。

 

家族と妻のステフに感謝しています。彼女は僕の人生の大きな部分を占めています。彼女がいなかったら、自分はここにはいないです。来年も元気にスタートしたいですね」。

 

 

 

カリフォルニアのジュニア・ランクを経てきたマーシャルにとって、この瞬間は長い間待ち望んでいたものだった。2019年のQSシリーズでは13位でフィニッシュし、惜しくもカットされた。彼は、2022年の男子チャンピオンシップツアーで予選を通過した初のピュアルーキーです。

 

 

ジェイク・マーシャル WSL / Tony Heff

 

ハワイのイマイカラニ・デボルトは、ハレイワでのチャレンジャー・シリーズ・ランキングで4位につけていたが、ラウンドオブ64で早々に敗退したため、彼の運命は自分ではコントロールできなくなっている。

 

カリフォルニアのナット・ヤングとコスタリカのカルロス・ムニョスも同じような立場にある。ヤングは大会前にCSで5位につけ、ムニョスは11位とカットラインに近い位置にいた。この3人のサーファーのクオリファイは、他の選手の成績に委ねられる。

 

また、タヒチのミシェル・ボレーズもイベントでノックアウトされ、2022年のチャンピオンシップ・ツアーへのリクオリファイを目指していたが、その夢もここで断たれた。

 

ジャクソン・ベイカー - WSL / Brent Bielmann

 

オーストラリアのジャクソン・ベイカーも惜しくもラウンドオブ64進出を逃しCTへの夢は断たれた。また、ペルーのルッカ・メシナスも、クオリファイの可能性があったにもかかわらず、ラウンドオブ64に進むことができず、厳しい状況に追い込まれている。

 

 

女子はラウンド2からトップシードが登場。

 

 

女子は試合が再開されれば、ラウンド2からトップシードが登場。5X WSLチャンピオンで2020年オリンピック金メダリストのカリッサ・ムーア(HAW)、チームUSAのオリンピアンであるキャロライン・マークス、2022年チャンピオンシップ・ツアー(CT)ルーキーとして確定しているガブリエラ・ブライアン(HAW)、そしてレイキー・ピーターソン(USA)、セージ・エリクソン(USA)といったベテラン選手が登場。

 

 

これらの選手たちは、ベティルー・サクラ・ジョンソン(HAW)のような、来シーズンに向けて世界のトップレベルの地位を確保しようとするオープニング・デイの有力選手たちと対戦する。

 

 

 

今回女子のWSLイベントがハレイワで行われるのは10年以上ぶり。女子のラウンド1では、新進気鋭の選手やベテラン選手が素晴らしい活躍を見せた。

 

 

ノースショア(オアフ島)出身の16歳のベティルー・サクラ・ジョンソンは、そのデビュー戦で16.60(20点満点中)という高得点をスコア、その中でもホームグラウンドでの8.77(10点満点中)はこの日のベストパフォーマンスとなった。

 

ベティルー・サクラ・ジョンソン

 

CSランク13位のサクラ・ジョンソンは、「ホームで開催できることは、とても幸せなことで、このコンテストが再びここで開催されることを本当に嬉しく思います」とヒート後にコメント。

 

「ホーム・フィールド・アドバンテージがあるからこそ、このような結果になったのだと思います。興奮していますが、最初のヒートでは少し興奮してしまったので、冷静さを保つようにしています。このままの勢いで、笑顔を絶やさないようにしたいと思います」と語った。

 

 

笑顔でパドルアウトして、一歩一歩進んで、すべての瞬間を楽しみたい。

 

 

WSL / Brent B.

 

サクラの母親は日本人で、父親がアメリカ人のハーフ。「この1年は、私にとって大きな学びの機会となりました。特に、この3回のチャレンジャーシリーズは、その名の通り、チャレンジでした。

 

このレベルで勝つためには、単にサーフィンが上手いだけではダメだということを学びました。戦略と決断が結果に大きく影響しますし、運も少なからずありますからね」。

 

「私のマインドセットは強く、準備万端です。私は常にすべてを改善したいと思っています。今年の目標は1つ残っています。来年は新しい目標ができます。笑顔でパドルアウトして、一歩一歩進んで、すべての瞬間を楽しみたいと思います。」

 

ポーリン・アドゥ WSL/heff

 

フランスの元チャンピオンシップ・ツアーサーファーで、前回このイベントに出場したポーリン・アドゥは、終盤で6.50(10点満点中)をスコアし、大逆転のトップ通過。ハワイのカウアイ島出身で「The Ultimate Surfer」に出場した準優勝者のブリアナ・コープとともにR2へ勝ち上がった。

 

アドゥは現在、チャレンジャー・シリーズ・ランキングで11位につけており、CTに返り咲くためには、この大会で良い結果を残す必要がある。

 

またオーストラリアのディミティ・ストイルとフィリッパ・アンダーソンは、共にラウンド1を勝ち上がっており、ハレイワでしっかりとした結果が残せればクオリファイの可能性が残されている。

 

その他にも現在、好調なポジションにつけているケイトリン・シマーズ、インディア・ロビンソン、ソーヤー・リンドブラッド、ヴァヒネ・フィエロの4名は、ラウンド2を勝ち上がり、クオリファイへ向けて前進したいところだ。

 

 

試合が再開されれば、男子 ラウンド3では、H8で五十嵐カノアとコナー・オレアリー(AUS)が同じヒートで対戦。

 

女子ラウンド2では、H6で脇田紗良と野中美波が同じヒートで、レイキー・ピーターソンとインディア・ロビンソンと対戦。

 

H8で都筑有夢路がキャロライン・マークス、ココ・ホー、ベティルー・サクラ・ジョンソンと対戦する。頑張れ!日本!

 

 

「Michelob ULTRA Pure Gold Haleiwa Challenger」は、WorldSurfLeague.com、WSLアプリ、WSLのYouTubeチャンネルでライブ中継されます。また、日本人選手を中心としたリポートをサーフメディアでも掲載していく予定なのでお楽しみに。

 

 

男子:Michelob ULTRA Pure Gold Haleiwa Challenger

女子:Michelob ULTRA Pure Gold Haleiwa Challenger

 

詳しくは、WorldSurfLeague.comをご覧ください。