五十嵐カノアとコナー・オレアリーが揃ってベスト16進出。更に5名CT入りが確定。ハレイワ大会3日目

ヒート後に握手を交わすコナーとカノア  © WSL / Brent B.

ハレイワ、オアフ/ハワイ(2021年12月4日土曜日) – 2021年のチャレンジャー・シリーズの最終戦となるワールド・サーフ・リーグ(WSL)「Michelob ULTRA Pure Gold ハレイワ・チャレンジャー」が8~10フィートのコンディションで再開。男子のラウンド3が行われ、ベスト16が決定。女子はオフとなった。

 

 

8~10フィート、時には12フィートのセットが入ってくる今日は時折激しく雨も降る悪天候、チャレンジングかつ非常にエキサイティングな一日になった。流れも強く、ジェットスキーのアシストが出るほどの、タフなトリッキー・コンディションでの戦いを選手に強いた。

 

 

五十嵐カノアとコナー・オレアリーがラウンドアップ。

 

 

本日の最終ヒートとなったH8では、日本の五十嵐カノアとコナー・オレアリー(AUS)が同じヒートで対戦。ブラジルのデイヴィッド・シルバとポルトガルの元ジュニアチャンプ、ヴァスコ・リベイロと戦った。

 

ヒートは厳しいコンディションの中、カノアが得意のレイバック・スラッシュで4.50をスコア。コナーも縦に上がるバックハンドでチャージを見せる。後半に入り、ドライブターンからのオフザトップ、スムースなターンを組み合わせたコナーが7.27という高得点をマーク。4位から一気にトップへジャンプアップ。

 

 

コナー

 

残り10分となり、スコアリング・ウェイブを見つけられないカノアは4位を強いられる展開だったが、2発のビッグスナップで4.33をスコアして2位に浮上。コナーは更に7.40をスコア。トップスコアを伸ばしてトップを独走。

 

 

カノア

 

残り時間5分を切ってカノアは、ビッグセットをキャッチ。2発のロックンロール・フローターをメイクして6.80をスコア。さらに終了間際には4.57をスコアしてバックアップをあげ、2位をキープ。コナーとカノアがワンツーでQFへ勝ち上がった。

 

カノア  © WSL / Brent B.
コナー © WSL / Brent B.

 

クオーターファイナルH3で五十嵐カノアは、グリフィン・コラピント、イアン・ジェンティル、カラニ・ボールと対戦。

 

コナー・オレアリーは、H4でリアム・オブライエン、ビリー・ステアメンド、サミュエル・プポと対戦する。

 

 

ジョン・ジョン・フローレンス © WSL / Brent B.

 

2X WSLチャンピオンのジョン・ジョン・フローレンス(HAW)は、一撃必殺のレイバックで7.20を含む、14.37のヒート・トータルスコアを叩き出し、1位でラウンドアップ。 同じヒートでは、西オーストラリアのジェイコブ・ウィルコックスが、かつてのCTコンペティターであるジェシー・メンデス(BRA)を破り、CTへの望みを繋いだ。

「集中していましたし楽しめました。ハレイワは、このような大きくなると、いつも楽しいです」とフローレンス。「水の動きがすごくて、何が起こるかわからない。本当に大きなセットでは、アウトのリーフからバレルになるので楽しかったです。この2、3年は怪我をしながらもトレーニングを重ねてきたので、とにかく強くなりたいと思っています」。

 

また、ハワイ勢の中ではアップカマーのシオン・クロフォード(HAW)が大活躍。直前に出場が決まった彼は、ハレイワ・ボーイズ。ハレイワのヘビー・セクションでの忍耐力と能力を発揮し、7.33をスコアして、CTコンペティターのジャック・ロビンソン(オーストラリア)を圧倒し、CTホープのジョアン・キアンカ(ブラジル)を下した。

 

 

さらに5人のサーファーが2022年のチャンピオンシップ・ツアーへの出場権を獲得

 

 

今日のタフなコンディションの中で、オーストラリアのリアム・オブライエンとカラム・ロブソン、ハワイのイマイカラニ・デ・ボルト、ペルーのルッカ・メシナス、アメリカのナット・ヤングが22年CTの出場選手として確定した。

 

 

リアム・オブライエン © WSL / Brent B.

 

オーストラリア出身で、現在チャレンジャーシリーズ9位のリアム・オブライエンは、圧倒的な強さを見せ、1位通過ででベスト16進出。この時点でクオリファイが確定となった。しかし、オブライエンの仲間でCT候補のジョーダン・ローラーは、惜しくも敗退しここで夢を断たれた。

 

「ここ数日、レイデイが続いていたので、今日は試合をやるのかわからず、かなり不安でした」とオブライエン。「でも、自分のリズムをつかんで、いくつか良い結果を出すことができた。ジョーディ(ロウラー)のような選手に頑張ってもらいたいのに、それが叶わないのは辛いことですが、その分、自分に集中してパフォーマンスを発揮したいと思います」。

 

 

今大会はハワイ現地時間で12月7日までの大会期間。明日試合が再開されれば、女子ラウンド2では、H6で脇田紗良と野中美波が同じヒートで、レイキー・ピーターソンとインディア・ロビンソンと対戦。

 

H8で都筑有夢路がキャロライン・マークス、ココ・ホー、ベティルー・サクラ・ジョンソンと対戦する。頑張れ!日本!

 

 

「Michelob ULTRA Pure Gold Haleiwa Challenger」は、WorldSurfLeague.com、WSLアプリ、WSLのYouTubeチャンネルでライブ中継されます。また、日本人選手を中心としたリポートをサーフメディアでも掲載していく予定なのでお楽しみに。

 

 

男子:Michelob ULTRA Pure Gold Haleiwa Challenger

女子:Michelob ULTRA Pure Gold Haleiwa Challenger

 

詳しくは、WorldSurfLeague.comをご覧ください。