脇田紗良がハイスコアでトップ通過。五十嵐カノア、野中美波、都筑有夢路もラウンドアップ。ハレイワ大会2日目

ハレイワ、オアフ/ハワイ(2021年11月29日月曜日) – 2021年のチャレンジャー・シリーズの最終戦となるワールド・サーフ・リーグ(WSL)の「Michelob ULTRA Pure Gold ハレイワ・チャレンジャー」大会2日目。

 

強いトレード・ウインドによる4~6フィートのトリッキーなコンディションの中、男子のラウンド2ヒート9~16が行われ、その後に女子ラウンド1までが終了した。

 

 

CT選手でオリンピック銀メダリストの五十嵐カノアは、同じ日本の村上舜と同じヒートで対戦。カノアはCT、CSともダブルクオリファイが確定しているが、CSランク20位の村上舜にとっては15位までランキングを上げるために絶対勝ちたいヒートだ。

 

五十嵐カノア photo:gordinho
村上舜とジェイソン・シバタ  photo:gordinho

 

既に大会初日には大原洋人と稲葉玲王が敗れ、今シーズンのクオリファイの望みを断たれている。そんな中で本日の男子ラウンド2H13で五十嵐カノアと村上舜が同じヒート、イアン・ジェンティル、マイケル・ダンフィーというQSベテランと対戦した。

 

村上舜 photo:gordinho

ヒートは、クイックスタートを見せた村上舜が、バックハンドで大きなスプレーを上げるトップターンとクローズセクションでのフローターを組み合わせて、4.50をスコアしてしてヒートを開始。

五十嵐カノア  photo:gordinho

それに対して、カノアはビッグセットに深いポジションからテイクオフ。パワーゾーン目掛けて、レイバック気味に入る得意のカービング・スラッシュで特大のスプレーを上げる。エンドセクションもフローターで決めて7.67という高得点を叩き出す。

 

 

村上はセカンドウェイブでも4.37をスコア。2位のポジションをキープ。2本の6点をスコアしたジェンティルがトップを独走。バックアップを持たないカノアは3位で後半戦へ。

 

奇しくもカノアと村上が2位争いの展開となった。残り時間5分を切って、3位のカノアがワンマニューバーで3.80をスコアして2位に浮上。逆転され3位となった村上はニード6.98。

 

 

再びチャージを見せて2つのリエントリーでチャージを見せる村上。最後のリエントリーもメイクした。しかしスコアは6.43とわずかに逆転ならず。そのままタイムアップとなり、村上は33位で今大会をフィニッシュ。8,900ポイントでCSランキング20位の村上舜だったが、今シーズンのクオリファイの望みはここで断たれた。

 

コナー、CSからのクオリファイが確定。

 

コナー・オレアリー(AUS) photo:gordinho

H14にはコナー・オレアリー(AUS)が登場。CSランキング6位のコナーは、5.33を4.10 でバックアップしヒート後半にトップに躍り出る。最後にコディ・ヤングに逆転されるも、見事2位で勝ち上がった。

 

今シーズンCTに返り咲いたコナーだったが、28位でCTからクリファイは出来なかった。しかしCSからのクオリファイをかけて参戦。前回のフランス戦で見事優勝して、ランキングを6位まで上げ、今回の最終戦でラウンドアップを決めて、CSからのクオリファイが確定した。おめでとう!コナー!

 

 

脇田紗良がハイスコアでトップ通過。

 

男子に続いて行われた女子のラウンド1では、H6の脇田紗良が、素晴らしい圧倒的なパフォーマンスを披露。脇田はオープニングライドで7.83という高得点をマーク。3.33でバックアップしてヒートをリードする。

 

ヒート終盤、脇田はテレサ・バンボロに一時逆転されるも、直ぐさま5.83をスコアして再びトップへ。そのままヒートは終了して、脇田紗良は見事トップ通過を果たした。

 

 

「ハレイワは良い波で、いつも混んでいるので、3人だけで良い波に乗れて嬉しかったです」とコメント。「セットを捉えて良い波に乗れば、パフォーマンスできると思っていましたが、実際には来なかったので、バックアップを上げることが功を奏しました」と言った。

 

またH5の野中美波、H7の都筑有夢路も2位でラウンドアップ。

 

野中美波

野中はヒート前半4位を強いられていたが、後半に入りアンダープライオリティで波をキャッチ。深いボトムターンから繰り出したクリーン・スナップで5.67をスコアしてトップに躍り出る。逆転されて2位となるも最後にバックアップを4.40に上げて、ラウンドアップを決めた。

 

 

松田詩野と同じヒートを戦った都筑有夢路。後半に入っても良い波を掴めず、ウェイブセレクションに苦しむ二人は都筑有夢路3位、松田詩野4位と追い込まれていた。ヒート終盤に差し掛かり、都筑はパワフルなターンを3連続で繰り出すと6.20をスコア。3位から2位にアップし、さらにバックアップを4.67まで上げてラウンドアップ。

 

黒川日菜子  WSL / Brent B.

前田マヒナ

ビラボンのチームコーチのレイノス・ヘイズと松田詩野
ヒート前に虹をバックに笑顔で手を振った詩野だったが

 

H1の黒川日菜子、H3の前田マヒナ、H7の松田詩野は惜しくもここで敗退となった。

 

明日試合が再開されれば、男子 ラウンド3では、H8で五十嵐カノアとコナー・オレアリー(AUS)が同じヒートで対戦、女子ラウンド2では、H6で脇田紗良と野中美波が同じヒートで対戦、H8に都筑有夢路がクレジットされている。頑張れ!日本!

 

 

「Michelob ULTRA Pure Gold Haleiwa Challenger」は、WorldSurfLeague.com、WSLアプリ、WSLのYouTubeチャンネルでライブ中継されます。また、日本人選手を中心としたリポートをサーフメディアでも掲載していく予定なのでお楽しみに。

 

 

男子:Michelob ULTRA Pure Gold Haleiwa Challenger

女子:Michelob ULTRA Pure Gold Haleiwa Challenger

 

詳しくは、WorldSurfLeague.comをご覧ください。