今年2月に大腸がん手術を受けたプロサーファーの小川直久が、息子と笑顔で「静波サーフスタジアム」に初挑戦

 

取材、撮影:Deltaforcesurf   今年2月、大腸がん手術を受けて、抗がん剤治療を行っている日本プロサーフィン連盟(JPSA)の副理事長を務めるプロサーファーの小川直久@naohisa_ogawa が、今年8月にオープンしたウェイブプール「静波サーフスタジアム」に初挑戦。

 

長男・拓也とセッションを楽しんだ小川直久
父親譲りのサーフィンを見せる拓也

 

日本初上陸の人工波を息子の拓也くんと体験し、そのポテンシャルの高い波の感想や治療の経過などについて語ってもらった。

 

1995年のJPSAグランドチャンピオンである小川直久は、ハワイで行われるパイプマスターズで日本人初のパーフェクト10を記録した日本屈指のパイプライナーとしても知られ、49歳を迎えた今も現役プロとしてチャージを続ける姿勢に多くのファンに感動を与えている。

 

 

小川直久

 

Q1:日本初のプールでのサーフィンはどうでしたか?  海と違うなと感じた点や乗ってみての感想などを教えてください。

 

小川:昔のウェイブプールは波がスープだったけど、今のプールの波はリップだったりエアーやチューブが出来る波を選んで乗れるので進化に驚いてます。 プールなのでまず景色が違い戸惑いました。あとテイクオフポジションも決まっているので、慣れてしまえばやりやすいかったです! 波は淡水の影響でボードの浮力が無かったけど、今回はEPSのボードで乗ったのでスピードも出て普通に乗れました!

 

初のウェイブプールに自然と笑顔が溢れる小川直久

 

Q2:息子さんのタックンと一緒にサーフィンされてどうでしたか??

 

小川:今回は息子の拓也と来ましたが、もちろん拓也は初めての経験で静波に来る途中は楽しみ過ぎてワクワクが止まらなかったですね! 拓也は淡水の波になかなか慣れなくて苦戦してるように見えましたが、徐々に慣れて来たので楽しめたと思います!息子とセッション出来て楽しかったです! また絶対来ようと帰りの道中ではなしてました。

 

バックハンドで大きなスプレーをあげる小川直久

 

 

Q3:体の調子はどうですか?

 

小川:2週間に1度治療をしていて、全部で12回治療をするのですが、体調は抗がん剤治療の影響で治療後1週間は副作用でつらいです。でも後半の1週間は薬が体から抜けるので、その時は調子はいい感じです。 今回はタイミング良く治療後半のタイミングだったので良かったです!

 

Q4:手術後、サーフィンはいつぐらいから再開されたのですか? 

 

小川:2月の始めに手術をして、5月の終わりくらいに軽くサーフィンを再開しました。 1月10日以来のサーフィンでした!

 

Q5:リハビリサーフィンはどんなペースでやられていますか?

 

小川:やり初めの5月頃は月2回位のペースでしたが、今は治療後の調子がいい時は週3〜4回はサーフィンしてます! まだ海ではシングルフィンかツインフィンしか乗ってないですが、今回のプールはトライフィンを乗りたくなってしまったので7ヶ月ぶりのトライフィンでした。 もう少しで治療が終わるので、そのあとゆっくりトライフィンでサーフィンしようと思ってます!

 

今回は取材にご協力いただき、ありがとうございました。

ガンを克服し、1日も早い復帰を願っています。

がんばれ!小川直久!

 

小川直久のインスタグラム @naohisa_ogawa