世代交代を感じさせる多くのプロ合格者。JPSA第25回茨城サーフィンクラシック さわかみ杯大会2日目。

今日のシングルハイエスト 8.33をスコアした児玉椋

JPSAショートボード第3戦「さわかみチャレンジシリーズ 第25回茨城サーフィンクラシック さわかみ杯 -Challenge II-」は大会2日目。男子の本戦R-1を24ヒート行い、本日のスケジュールは終了。

 

トライアリスト及び、AMシードはこのラウンドを勝ち上がるか、もしくは1ウェイブで7点以上、もしくはベスト2のスコアで、トータル11点以上を出した選手が公認プロ資格獲得できる。昨日の勝ち上がったトライアリスト22名に加え、AMシードが6名がこのラウンドに挑戦した。

 

ハワイを拠点とする2019年のイベント・チャンピオン松本カイ

 

本日の公認プロ資格獲得者

男子:本田孝義、辻岡堅太朗、加藤優典、萩田泰智、荒木陸叶、砂地祐哉、休場匠、竹内克斗といった8名が合格者となり、昨日の合格者を足すと、 男子は計9名、女子4名となった。

 

今日の会場は朝は曇りで、昼前から晴れとなる。風は朝一は微風であったものの、すぐに北東の風が吹く。波は若干、下がった感もあるが、それでも肩から頭サイズは入る。今日も大潮で朝から引きに向かい、午後に上げてくる潮回り。

 

児玉椋

 

やはり、このポイントは難しい。波のタイミングや割れ方が、潮や風、そして、地形でコロコロ変わる。今日は特にブレイクが一定しないから、このラウンドでトータル10点を超えたのは96人中、鈴木仁、川俣海徳、村田嵐、岩見天獅、児玉椋、堀越力、辻裕次郎の7人だけだった。

 

11点を超えるトライアリストはいなかったが、それでもこのラウンドで勝ち上がったのが、なんと8人。年齢も十代が多く、二十代でも前半という若さだ。今回の多くの合格者は、世代交代を感じさせる結果となった。

 

本田孝義
熊本出身で、宮崎日向がホームポイントの17歳。「言葉にならないぐらい嬉しいです。まだ実感がありません。トライアルは4、5回チャンレンジしていて、茨城は2回目だったんですけど、前回はトライアルで負けてしまって。今回は本戦につなげることができました。」

辻岡堅太朗
高知の生見がホームの16歳。「プロになることが夢だったので、今後は意識を変えて世界へ羽ばたけるように頑張ります。

加藤優典 AMシード
加藤里菜プロの兄、22歳。5回目の挑戦で念願のプロ合格となった。「楽しみな気持ちとか、勝ちたいという気持ちとか、波が大きくて乗れるかなぁとか沢山の気持ちが入り混じっていました。ずっと何年も、この場所で感謝の気持ちを伝える言葉を考えていたんですけど、実際にここに来ると言えないですね。」

萩田泰智
佐賀の唐津の立神をホームポイントにする20歳。「この試合はプロになるというより、もっと上まで勝ち上がって良い結果を残したい」という萩田にとってプロ公認はあくまでも通過点。「しっかり良い波乗った方が良かったかなと今考えると思うんですけど、ヒート中は落ち着いて考えられなかったです。」とヒートを振り返った。

荒木陸叶
田中樹プロの樹塾の塾生、18歳。今回は松原渚生、松野杏莉と3人の合格を出した。「僕の憧れは、稲葉玲王さんとか、ケイジロー君(西慶司郎 )なので、そこに少しでも追いつけるようなサーファーになりたいです。」

砂地祐哉  AMシード
宮崎の木崎浜をホームにする25歳。5回目の挑戦で資格をゲット。「やっとプロになれたなというのが大きいですね。ずっと試合には出ていたんですけど、怪我とか緊張とかで点数が伸ばせなくて、そんな苦しい状況の中やってきたんですけど。これでやっと両親や地元の人たちに良い報告ができて本当に嬉しいです。今日プロ合格した加藤(AMシード加藤 優典)は同じ宮崎でシェアハウスとで暮らしていた中なので、一緒にプロになれて嬉しいですね。

休場匠
湘南の茅ヶ崎、チサンポイントがホーム。初挑戦で合格という18歳。「いま凄くほっとしていて、自分がプロになれたのが信じられない気分です。プロは自分がサーフィンを始めた頃からの夢で、NSAとかで続けてきましたけれど、このドキドキとかは初めての感覚なんじゃないかなと思います。

今日9月7日は、ラッキーセブンの日だって自分に言い聞かせて、本戦でも絶対自分の理想の波が来るって信じていました。自分の地元の茅ヶ崎には、大橋海人君、金尾レオくん、大澤のぶくんなど尊敬するプロサーファーがたくさんいて、自分もその一員になれたことを嬉しく思います。

竹内克斗
静岡県浜松市出身の潮見坂をホームにする18歳。こちらも5回の挑戦で合格。「最高過ぎます。」と喜びを表現した竹内。「プレッシャーとかはなかったんですけど、海に入った瞬間に訳がわかんなくなって、ヤバイってなりました。これからが大事だと思うので、トレーニングとかして良いプロサーファーになれるように頑張りたいです。」

 

児玉椋
今日イチのセットを掴んだ児玉。綺麗に3発のリエントリーで今日のシングルハイエスト 8.33ポイントを出し、トータル12.93ポイントとこちらもハイエストスコアとなった。

松本カイ
サーフィンのスケールが一回り大きい。パワームーブというべきか。見ているこちらも、力が入る。

西 慶司郎
「今日はとにかく波を見ました。3箇所ぐらいから波を見てみて、どこの波が自分に合っているか見ていたんですけど、海に入ってしまうと、そこの位置はわからなくなってしまいました。真正面から見ても、ウネリの向きが左から右に流れる斜めのウネリなので、難しかったです。」

堀越力
今回の試合の前には足を痛めてしまったが、なんとか自分のサーフィンをできるコンディションまで持ち直したという堀越。「湘南では1ヶ月ぐらい膝腰ぐらいの波でしか練習できていなかったので、大洗に来てクローズギリギリのコンディションで調整するのが難しかった。」作戦ではライトの波でバックハンドでやる計画だったが、海の中でレフトの波に切り替えた作戦が功を奏して高得点につながったと試合を振り返った。

辻裕次郎
一宮から試合の間隔があいてしまった間は四国でサーフィンをしていたという辻裕次郎。しかし、ここのところの波がない状態は四国も同じで、久しぶりにサイズのある波での試合はありがたい反面、体がついていかなかったと、そのハードなコンディションについてコメントした。

田中大貴
野呂玲花と結婚後初のJPSA出場となった田中大貴「今回の遠征には、玲花も来てくれて、良いとこ見せなきゃなと緊張した部分もあったんですが、エアリバース決めて、それからエンジンがかかって、最後も点数はなかなか伸びなかったんですが、次につながる動きが出来たんじゃないかなって思っています。

加藤翔平
ラウンド1はいつも緊張してしまうという加藤だが、最後のワンターンを決めて逆転1位で勝ち上がった。「陸から見ているとは違って思ったより難しいコンディションでした。大洗は今回2回目なんですけど、リーフも混じった難しいブレイクなんですが、しっかりラウンドアップしていきたいです。

村田嵐
「第1戦の一宮で悔しい負け方をしたんですが、それがすごく勉強になったので、その経験を生かして今回挑んでます。小波より大きい波の方が得意なので今回は波もあって嬉しいですね。今日のようなコンディションでは、スープにはまってしまうと疲れてしまって体力がなくなるので、1本1本絶対に決めるという覚悟でやっていました。」

鈴木仁

試合をする間隔が空いていたので緊張する部分もあったが、時間があった分、自分なりにトレーニングも積んで自信を持って挑めたという鈴木仁は、早朝のヒートで7.67という高得点をマーク。田島鉄兵にトレーニングを受けている鈴木は「まだ始まったばかりなんですが、良い感じの状態に持ってこれたのでテッペイ君のおかげでもあります。」とコメント

AbemaのMCは、nicoさんと水野亜彩子プロのコンビ。

このライブ放映は中継車を用意し、多くのスタッフを動員してお送りする。

2015年のJPSAグラチャン仲村拓久未は本日の最終ヒートを1位でラウンドアップ。
JPSAグランドチャンピオンを3年連続で獲得した加藤嵐。R1を2位でアップ。
開幕戦で準優勝を果たした脇田泰地はまさかの敗退。
古川 海夕
村上 蓮

H22は最後の最後に予想だにしない展開となった。試合はヒート終盤に古川海夕がトップに。そしてトライアルから勝ち上がったTR3位HP3の井上 龍一が、強豪の村上蓮、上山 キアヌ 久里朱を抑えて2位をキープしていた。

井上 龍一

しかし、ヒート終了間際にライディング中の村上に対して井上が最後の1秒でプライオリティ・インターフェアを侵し4位に転落。プロ資格目前にして手痛いエラーが敗退に繋がった。しかし十分にそのポテンシャルを証明した井上の次の活躍に期待したい。

 

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【Surfing for all がんばろう日本!】
JPSA2021 さわかみ Japan Pro Surfing Tour ショートボード第3戦 -CS2-

さわかみチャレンジシリーズ
第25回茨城サーフィンクラシック
さわかみ杯 -Challenge II-

期日:9月6日(月) ~ 9月9日(木)
予備日:10日 ※プロトライアル同時開催
会場:茨城県東茨城郡大洗町 磯場ポイント