【オーストラリアNOW】CTオーストラリアレッグ開幕、キャンピングカーを借りオーストラリア横断の旅

4月のオーストラリア。

 

コロナウイルスの状況は、新規感染者を抑え込んでいたオーストラリアですが、 3月26日に発生したブリスベンでのクラスターにより、ブリスベン地域一帯が3 月29日から3日間ロックダウン措置が行われていました。

 

予定通り4月1日解除 されましたが、クイーンズランド政府はマスク着用義務等の規制を引き続き2週間 延長。バイロンベイフェスティバルなどのゴールドコースト周辺の大規模な主要イベント等も延期となる事態になりました。

 

普段はマスクをしないオーストラリア国民ですが、ショッピッングモールへ行っ てみると規制に従いマスク着用率100%(従わなければ罰金)。その後新規感染 者の状況の広がりもなくマスクの着用義務等の規制は解除され、ショッピングモー ルへ行ってみるとマスクの着用率は0%となっていました。

 

しかし今度は西オーストラリアのパースで14日間のホテル隔離終了後にメルボル ンを訪れた男性の感染が判明し、パースとピール地方で24日から27日までの3 日間のロックダウン措置を行うと発表されました。

 

ロックダウン中に新たな市中感染者は発見されず、予定通りパースのロックダウ ン措置は27日に解除。

 

感染者の広がりを引き続き抑えているオーストラリアですが、少数の感染者が発 見されるたびに、すぐさまロックダウン措置を行い、規制が厳しくなる生活は続いています。

 

ゴールドコーストの波のコンディションはオーストラリアの大型連休である2日 から5日のイースターホリデー中にサイズアップ。大雨のコンディションながらサ イズのある波が久しぶりにゴールドコーストに押し寄せて来ました。

地形が戻って来ていたスナッパーロックス。いい波がブレイクしていました。

スナッパーロックスではいつも目立つ存在のローカルサーファーのオードリー。華麗なターンでピークから何本もいい 波に乗っていました。

 

その数日後にはさらにサイズがアップ。コンディションも整い、久しぶりのサイ クロン級のスウェルにラインナップは大混雑。

 

コロナの影響で海外からの旅行者を入れていないゴールドコーストでもこの人数。

 

ドロップインがなければ人生最長のバレルだったのではと、STABマガジンでの ミッチ・パーキンソンのキラでのロングバレルが話題になっていました。

 

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ロングウォールで波を崩すサーファーの多さから、キラを避けてグリーンマウン トやクーランガッタビーチでサーフィンをするローカルサーファーの姿も目にしました。

 

その後はまた波のない日々が続き、2、3月と同様に4月に入ってもD-BAH以 外はフラットという日が数日間続くなど、この時期のゴールドコーストにとっては 異例のコンディションが続いています。

 

 

WSL-CTツアーのオーストラリアレッグが開幕

 

WSLのコンテストではCTツアーのオーストラリアレッグが始まり、ニューキャッスルでRip Curl Newcastle Cup presented by Corona、ナラビーンでRip Curl Narrabeen Classic presented by Coronaが行われました。

 

当初は会場となるメレウェザーやナラビーンの波のポテンシャルからしたら、他のCTと比べあまり期待できる感じはなかったのですが、イタロ・フェレイラとガブリエル・メディーナの度肝を抜くエアリアルや、素晴らしいサーフィンで高得点を連発。

 

世界王者であるジョンジョンをマンオンマンで2戦とも破ったモーガン・シビリック、そしてコロナウイルスの感染の広がりを抑えることができているオーストラリアというものを見せ、無事にイベントを成功させることができました。

 

高さのあるエアリアルを披露しナラビーンで優勝したガブリエル・メディーナ。PHOTO WSL / MATT DUNBAR

ジョンジョン・フローレンスを2戦連続破りその名を知らしめたモーガン・シルビック PHOTO WSL / MATT DUNBAR

人混みに囲まれ祝福を受けた2戦目のナラビーンクラシックで優勝のキャロライン・マークス。PHOTO WSL / MATT DUNBAR

 

そして、なんといっても都筑有夢路が、腰痛によりオーストラリアレッグを離れる事 となったレイキー・ピーターソンのリプレイスとして初のCTの舞台へ立つなど嬉しいニュースが挙げられました。

 

マーガレットリバーの試合も出場している都筑有夢路、パワーのある波でどんなサーフィンを披露したいか期待したい!PHOTO WSL / MATT DUNBAR

 

ゴールドコーストでも2021年のクイーンズランド州で1番大きなイベントとなる「2021 GOLD COAST OPEN」が5月1日から3日までバーレーヘッズで開催。

 

 

この大会には現在ワーキングホリデーで滞在中の黒川楓海都、高校留学生の馬庭彩、オーストラリア産まれの相澤日向が参加。賞金総額24000ドルに加え、大会以外にもたくさんのイベントが行われる予定の2021 GOLD COAST OPEN。

 

結果は、相澤日向がクォーターファイナル敗退、馬庭彩はラウンド1、黒川楓海都はラウンド2で敗退となってしまいました

 

 

キャンピングカーを借りオーストラリア横断の旅

 

私ごとではあるのですが、24日から家族でモーターホームと呼ばれる大きな キャンピングカーを借りオーストラリア横断の旅に出ました。

 

何もない道をひたすら走り2500キロ。

前も後ろもずっと同じ景色。

ドローンからの景色、オーストラリアの内陸は砂漠が広がっています。

 

 

最初の目的地は電気も通ってない、リップカールの広告ポスターでも使われてい るサウスオーストラリアのこの場所。

 

この時期から冬場にかけてオーストラリアの南側は南極からの寒気によるスウェ ルが入ってきてシーズンを迎えます。マーガレットリバーやベルズビーチなどの シーズンもこの冬の時期で、ワールドクラスの波がオーストラリアのコーストライ ン沿いには至る所に点在しています。

 

 

以前訪れた20年前には何もなかった場所なのですが、今はキャンプ場もできて おり、ビクトリア州やサウスオーストラリア州の近くの場所から来ている人から、 2000キロ以上離れているバイロンベイやゴールドコーストから来ている人など さまざまなサーファーが集まっていて、ゆっくりと時間を過ごしています。

 

いろいろな人とお話をさせていただきましたが、ゴールドコーストから来たと話していると、”混雑してるでしょ?”と言う会話になる事が多々ありました。

 

ゴールドコーストやバイロンベイなどがある東海岸の混雑にうんざりして、移住してきたという人もいて、いかに数年前に比べてサーファー人口が増えたのかを実感しました。

 

 

東海岸では見られない海に沈む夕日

 

 

ポイント名や場所などあまり公表されていない、この場所も以前に比べ、だいぶ人が増えたとローカルサーファーも話しており、イースター連休はだいぶ混雑していた様子。

数年後には東海岸のような混雑するポイントになってしまうのだろうか?
この場所の雰囲気を感じながら、コンペイティブでないオーストラリアのサーフィンの一部を見る時間を過ごし、僕自身いい波を堪能させていただ きました。

 

次の目的地はマーガレットリバー。来月はCTの様子とオーストラリアのいろいろな場所の情報なども含めて記事を書きたいと思います。

 

*電波の都合上記事の投稿が遅れてしまい申し訳ございません。

 

菅野大典オーストラリアのゴールドコーストを拠点にして13年余り。サーフボード・クラフトマンとして働きながら、サーフィン修行のために来豪する日本のサーファーをサポート。写真や動画撮影のほか、昨年は大村奈央の試合に帯同、大会のジャッジやサーフコーチなどマルチに活動している。