あの伝説の映画「稲村ジェーン」が30年の時を経て、デジタル・リマスター版Blu-ray/DVDが発売される。

30年の時を経て、桑田佳祐監督の映画「稲村ジェーン」が、デジタル・リマスター版で初Blu-ray/DVD化され、6月25日に発売されることになった。

 

サザンファンで心待ちにしていたサーファーも多いだろう。ちょうどこの映画が公開されたときには、月刊サーフィンライフに在籍しており、本誌でも特集ページを組んだ。

 

この映画は、1950年(昭和25年)9月のジェーン台風のときに、鎌倉の稲村ヶ崎で波に乗ったサーファーが、その年に金目鯛が大漁だったことから、金目鯛船に乗って、その大波を待ち続けていたという話が元になっている。

 

 

 

映画の時代設定は、昭和40年。東京オリッピックに沸いた日本、そして湘南鎌倉が舞台。当時のサーフィンに関する取材は、鵠沼の佐賀和光氏に行われ、ロングボードからショートボードへ移行する時代、ボードの扱い方、サーファー語録、当時のテイストなどが、主人公やストー リーの中に上手く生かされている。

 

また、この映画の象徴的な存在であるレストラン『ビーナス』と『ミゼット』。ビーナスはもちろん今でも鎌倉にある実在する人気レストランだが、昭和40年を再現するため撮影用に伊豆の弓ヶ浜にレストランを建て撮影。ちなみに完成披露試写会は本物のビーナスで開かれたそうだ。

 

また昭和40年代の象徴的なオート3輪『ミゼット』も、ロケハン中に鎌倉の米屋が、ミゼットに乗って配達する姿を見て決まったとか。

 

今回発売される、Blu-rayには通常版の他に完全生産限定版があり、稲村ジェーン オリジナルカラーver.の全長約55cm、1/50スケールミニチュアモデルの「ダイハツ“ミゼット”」が同梱。スペシャルフォトブックなども付いてくる。限定版・通常版ともに、特典DVDを付属した2枚組ということなので、サザン好きな「おやじサーファー」的には購買意欲を掻き立てられてしまう。 

 

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