映画「ビッグ・ウェンズデー」のマット・ジョンソン役で知られる俳優のジャン=マイケル・ヴィンセントさんが死去していたことが分かった。ヴィンセントさんは2月10日、ノースカロライナ州の自宅近くの病院で亡くなった。74歳だった。
ジョン・ミリアス監督がメガホンをとったサーファーの永遠のバイブルとも言われる映画「ビッグ・ウェンズデー」は、ベトナム戦争下の1962年のアメリカが舞台に、水曜日にやってくるという伝説の大波を求めてサーフィンに没頭するマット、ジャック、リロイの3人の友情や恋、そして戦争を経験する姿を描いた作品。後にも先にもこの作品を超えるサーフィン映画はない。
1978年に公開された「ビッグ・ウェンズデー」。何度見ても飽きることのない映画で、サーフィンの本質をしっかりと捉え、サーフィンを取り巻く多くのことが詰まっていた。この映画に登場するマット・ジョンソンに憧れてサーフィンを始めた人も多かったはず。また海外ドラマ「超音速攻撃ヘリ・エアーウルフ」への出演で人気を博し、その後はアルコールやドラッグの依存症に苦しみ、表舞台から遠ざかっていたと報じられている。
ジャン=マイケル・ヴィンセントさんのご冥福をお祈りいたします。