ワールドサーフリーグ (World Surf League 以下“WSL”) はWSLの日本事務所を 2020年5月31日をもって閉鎖し、日本のオペレーションは全てオーストラリアを拠点とする WSL APAC(エイパック) オフィスで行う決定を下した。
今回は、そのWSL APAC オフィスが2021年におけるWSLアジア・リージョンのQSに関する情報をアップデートしたので抜粋してお伝えする。
現段階で言えることは、先行きの見えないコロナ禍でWSLも非常に混乱しているということ。だから、ここに発表された内容もコロナの状況によっては、大きく変更になる可能性が高いということを理解してほしい。
ただ、先に進むために外枠を決めなければならない。スケジュールを見ると日本開催のWSLイベントが仮の状態で組み込まれている。しかし、コロナ禍でどれも最終確定ではないのが現状。来年、日本で予定されている様々な試合が決定したころに、これらの詳細が見えてくるだろう。
だが、来年に向けた準備は始めなければならい時期であり、選手や関係者も焦りを見せはじめているのも事実。これまでなら日本の事務所で簡単に問い合わせが可能だったが、それもできない状況で選手自身も困惑している。
WSL−APACに問い合わせたところ、サーファーは直接、担当者にメールで問い合わせるように指示が出ている。質問がある場合、最後の下段にあるアドレスに直接問い合わせるようにしよう。
現時点での登録について。昨年、ほとんど試合がキャンセルとなってしまったため、2020年のフルメンバーシップとリージョナルメンバーシップは、2021シーズンに繰り越され、7月4日まで有効。また2020年のジュニアおよびロングボードメンバーシップも、すべて2021年に繰り越され、2021年12月31日まで有効となる。 2020年に使用されなかった2020年の1回限りのメンバーシップは、2021シーズンに繰り越される。
- フルメンバーシップ は、チャレンジャーシリーズ、QS、JQSイベントで有効。
- リージョナルメンバーシップは、リージョナルQSイベント(およびJQSおよびLQSイベント)で有効。
- ジュニア・メンバーシップは、JQS、リージョナルQSイベント、WJCで有効。
- ロングボード・メンバーシップは、LQSとWLCイベントで有効。
2021年以降、自国以外の国で試合に出場するサーファーは、アジア地域内で試合を行っている場合でも、WSL保険に加入する必要があるようだ。
今年アジア・リージョンはインドネシアと日本と分割される。
続いて、すでに伝えられているように2021 QSツアーは、従来通り●アフリカ●アジア●オーストラリア/オセアニア●ヨーロッパ●ハワイ●北アメリカ●南アメリカの7つのリージョナル・ツアーに分割される。
QSのリージョナル・ツアーは2021年1月から2021年7月まで実行され、チャレンジャーシリーズ(CS)は2021年8月から2021年12月まで実行される。2021年は各リージョンで行われたQSイベントからチャレンジャーシリーズの出場者が決まる。
2021年のリージョナル・ツアーは、QS1,000、QS3,000、およびQS5,000で構成。旅行制限により、一部のリージョンはサブ・リージョンのレイティングに分割。アジアはインドネシアと日本と分割される。
また、2020年の前半に行われたQSイベントで稼いだポイントが無駄にならないように、どこの試合に出場したかに関係なく、2020年からベスト3の結果を2021年のリージョナル・ランキングに引き継ぐことができる。
しかし、QS10000だったシドニーサーフプロは、ポイントが半減される(10,000ポイントから5,000ポイントに)。その半減されたポイントが、そのサーファーの上位3位のイベントに入っている場合は、2021年のリージョナル・ランキングにカウントされる。つまり、2020年の前半に海外で行われたQSイベントで好成績を残したサーファーは、その努力が無駄にはならないという仕組みだ。
2021チャレンジャーシリーズのクオリファイにカウントされるのはベスト5
また、アジア・リージョナルでは、ランキングからベスト5の結果(アジア諸国の旅行制限次第で変更の可能性あり)が、2021チャレンジャーシリーズのクオリファイにカウントされる。リージョン・ランクでは、フル・カテゴリポイントが使用される。
また、前回のニュースでも伝えたように、2020年のインターナショナルQSランキングで、トップ10の男子とトップ6の女子のQSサーファーは、2021 CSの出場資格が与えられることになっている。
村上舜と都筑有夢路
前回のニュースでお伝えしているように、2020年のインターナショナルQSランキングで4位の村上舜は、これに適合しており、CS出場が確定。また2020年にCTにクオリファイした都筑有夢路は、WJCでも優勝してジュニア世界チャンピオンとなっているため、CSの出場が確定。
これにより日本のCS枠は男子は残り3枠、女子は5枠となるWSL側が修正している。
チャレンジャーシリーズに出場できる人数は男子96名、女性64名。
チャレンジャーシリーズに出場できる人数は男子96名、女子64名。
その内訳は、男子は58名の各リージョンのトップQSサーファーに、34名のCTサーファーと、2つのWJC(ジュニア)ワイルドカードと2つのワイルドカード。
女子は44名の各リージョンのトップQSサーファーに、17名のCTサーファー、2つのWJC(ジュニア)ワイルドカードと1つのワイルドカード。
2021CSに出場できる各リージョンの内訳は次のとおり。
アフリカ:男子5名と女子3名
アジア:男子6名と女子6名
オーストラリア/オセアニア:男子10名と女子8名
ヨーロッパ:男子10名と女子8名
ハワイ:男子7名と女子6名
北米:男子10名と女子8名
南アメリカ:男子10名と女子5名
CS出場枠は男子4枠と女子5枠が日本に与えられる。
アジア諸国間の旅行が制限されている中、チャレンジャーシリーズへのクオリファイに関しては、アジアは多くの国があるリージョンであるため、WSLは以前のランキングから、男子4名と女子5名のスポットが日本に決定。 残った2名の男子と1名の女子のスポットがインドネシアに割り当てられる。前回のニュースでお伝えした時から女子の4名は5名に変更されている。
プロジュニアに関して基本変更は無し。 ジュニア選手を7つのリージョンから選出。イベントは2021年1月から11月まで開催され、各リージョンの男子上位3名、女子上位2名が、WJCワールド・ジュニア・チャンピオンシップに出場できる。
エントリー費
JQS&LQS = $ 150
QS1,000 = $ 200
QS3,000 = $ 250
QS5,000 = $ 300メンバーシップ
フルメンバーシップ= $ 275
リージョナル・メンバーシップ= $ 200
ジュニアおよびLQSメンバーシップ= $ 150
ワン・オフ・メンバーシップ= $ 50
現段階で発表されたことは、渡航制限などのコロナ関連の規制により変更される場合があるので注意しよう。
スケジュール詳細については、WorldSurfLeague.com / eventsを確認してください。
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