バンザイパイプライン、オアフ島/ハワイ/アメリカ（2020年12月20日日曜日）-本日はついにワールドサーフリーグ（WSL）2021チャンピオンシップツアー（CT）の開幕戦が男女ともファイナルデイを迎えた。

 

 

本日はサーフィンにとって歴史的な日となり、タイラー・ライト（AUS）は、バンザイパイプラインで開催される女子のCTイベントで優勝した初の女性サーファーとなり、ジョン・ジョン・フローレンス（HAW）は、パイプマスターになるという生涯の夢を実現した。

 

 

ビラボン・パイプマスターズの男子決勝では、2度のWSLチャンピオンであるフローレンスが、2度のWSLチャンピオンであるガブリエル・メディーナ（BRA）と対戦した。

 

 

先制攻撃を仕掛けたのはメディーナで、スタートからパイプとバックドアでバレルをメイクしてヒートスコア11.10でヒート前半をリードする。後半に入りエンジンが掛かりスコアを重ねていくジョンジョンは、パイプで6.17をスコアして戦いは振り出しに戻る。

 

しかしメディーナが依然としてリードし優先権を持ったまま。ヒート終盤に入り、ジョンジョンは優先権のない状況で、パイプにテイクオフ。ディープでクリティカルな難しいバレルを高速でメイクして大逆転。そのまま逃げ切り、悲願のパイプマスターの称号を初めて手に入れた。

 

Finals Day Highlights From The Pipe Masters And The Maui Pro

 

「最高の気分ですね。特にここ数年、怪我や色々とあったので格別です」とフローレンスは言った。 「今年最初のイベントがパイプになり、ホームブレイクで優勝できたなんて、これ以上のことは思い付きませんね。2020年を終えて、新年を迎えるには最高な形です。」

 

「僕にとってパイプ・マスターズはツアー最大のイベントです。ヒーローがこのイベントでサーフし、世界タイトルを獲得するのを見て育ちました。そして、そこで試合に勝つことができることは大きな偉業です。僕にとって最大の目標の1つなんです。」

 

注目されるケリーは怪我をしているにも関わらずジャック・ロビンソンをラウンド４で下し、準々決勝に進出。そして、ジョン・ジョン・フローレンスとセミファイナルで対戦。スタートからジョンジョンがパイプとバックドアで9.23と8.93という２本のエクセレントをスコア。ケリーは精彩を欠き、大差を付けられる展開となって、ジョンジョンが勝ち上がった。

「先週、マウンテンバイクで怪我したんです。 」と、ラウンド4の後、スレーターは言った。 「歩くのに少し苦労していますが、サーフィンは大丈夫です。サーフィンのときはあまり気になりませんでした。」

 

 

ディフェンディング・チャンピオンのイタロ・フェレイラも、ジェレミー・フローレス（FRA）とのQFでリーフにヒット。怪我をしたにもかかわらずラウンドアップするも、SFでメディーナに敗れた。

 

 

女子初のパイプラインでのCTイベントでは、2度のWSLチャンピオンのタイラー・ライトが、4度のWSLチャンピオンであるカリッサ・ムーア（HAW）とファイナルで対戦。

 

 

「ここにいることが出来て、とても幸運だと感じています」とライトは言った。 「私たちの前に道を開いてくれた女性達がいなければ、今日私たちはここにいないと思います。ここにいることを非常に光栄に思います。」とコメント。

 

ライトは、セミファイナルでフィッツギボンズを、ファイナルでムーアを下し、14回目のCT優勝を手に入れた。 26歳の彼女はファイナルでコミットされたサーフィンを披露し、終了間際の大逆転でムーアを下した。

 

トランスジェンダーであることをカミングアウトしたタイラーは、今回のイベントで、オーストラリアの旗とその証である「プログレス・プライド・フラッグ（Progress Pride Flag）」を自身のジャージの肩につけて出場。

 

今日の最終ヒートでも誇らしげにそれを着用したライトは、2021年のCTシーズンを通して、そのジャージを着用し続ける。

 

「LGBTQ +コミュニティの誇り高きバイセクシュアルの女性として、またオーストラリア人として、今年は競技用ジャージに両方をつけて代表できることをうれしく思います。プログレス・プライド・フラッグ（Progress Pride Flag）」は、本当の自分であることに、もっと目を開かせてくれた愛を表しています。」

 

次回、ハワイ・オアフ島ノースショアのサンセット・ビーチで開催される第２戦となるWSL男女CTイベント「サンセット・オープン」は現地時間で１月19 – 28日のウエイティング期間で行われる予定。

 

マウイプロ：
優勝：タイラーライト（AUS）8.34
2位：カリッサ・ムーア（HAW）7.23

マウイプロ：
SF 1：タイラーライト（AUS）10.50 サリー・フィッツギボンズ（AUS）2.87
SF 2：カリッサ・ムーア（HAW）16.60 タティアナ・ウェストン・ウェッブ（BRA）2.47

ビラボン・パイプマスターズ：
優勝：ジョン・ジョン・フローレンス（HAW）11.77
2位：ガブリエルメディーナ（BRA）11.10

ビラボンパイプマスターズ：
SF 1：ジョン・ジョン・フローレンス（HAW）18.16 ケリー・スレーター（USA）INT
SF 2：ガブリエル・メディーナ（BRA）12.60 イタロ・フェレイラ（BRA）8.57

ビラボンパイプマスターズ：
QF 1：ジョン・ジョン・フローレンス（HAW）17.67 レオナルド・フィオラヴァンティ（ITA）10.17
QF 2：ケリー・スレーター（USA）6.23 ジョーディ・スミス（ZAF）1.90
QF 3：イタロ・フェレイラ（BRA）13.34 ジェレミーフローレス（FRA）10.53
QF 4：ガブリエル・メディーナ（BRA）9.13 .五十嵐カノア（JPN）7.06

 

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