五十嵐カノアが3位。フレデリコ・モライスとジョアン・ディフェイ優勝。ポルトガル・カップが終了。

リベイラ・ディリャス、エリセイラ-ポルトガル(2020年10月1日木曜日)-MEOポルトガル・カップ・オブ・サーフィンが終了。ローカルヒーローの元CTサーファーであるフレデリコ・モライス(PRT)とチャンピオンツアースターのジョアン・ディフェイ(FRA)の優勝で幕を閉じた。

 

 MEO Portugal Cup of Surfingファイナル

 

3日間の締めくくりとして、4フィートのコンディションで行われたファイナルデイ。二人はそれぞれ世界チャンピオンのイタロ・フェレイラ(BRA)、ナディア・エロスターベ(EUK)を下し勝利を手にした。

 

フレデリコ・モライス(PRT)© WSL / Poullenot
フレデリコ・モライス(PRT)© WSL / Poullenot

 

「ホームで優勝できることは、本当に嬉しいです」と男子優勝のフレデリコ・モライスは言った。 「素晴らしい数日で、この試合に参加出来てとても楽しかった。イタロ、カノア、アリッツ、アフォンソと対戦することができました。それは喜びであり、勝利を収めることができて本当に嬉しく思います。」

 

ジョアン・ディフェイ(FRA)© WSL / Poullenot
ジョアン・ディフェイ(FRA)© WSL / Poullenot

 

女子のファイナルは世界第8位のジョアン・ディフェイ(FRA)とナディア・エロスターベ(EUK)のクロスヒートとなったが、チャンピオンシップツアー・サーファーが再びバスクサーファーを下して「ユーロカップ・オブ・サーフィン」2連勝。

 

「素晴らしい数週間でした。人生で初めてランキングリーダーの証である「ジープイエロー・ジャージ」を着ることができてうれしかった。ここでジュニアキャリアを始めた素晴らしい思い出があり、再び戻ってこれて良かったです。」と、ジョアン・ディフェイ(FRA)がコメント。

 

MEO Portugal Cup of Surfing 大会最終日リプレイ

 

フランスで行われた「ユーロカップ・オブ・サーフィン」の初戦となる「フレンチ・ランデヴー・オブ・サーフィン」で優勝した、イタロ・フェレイラとジョアン・ディフェイ。今回のポルトガルで2連勝のディフェイ、そして準優勝を決めたフェレイラが圧倒的な強さで「ユーロカップ・オブ・サーフィン」のタイトルを手にした。

 

ユーロカップ総合優勝はイタロとジョアン

 

イタロ・フェレイラ © WSL / Poullenot
優勝したフレデリコとユーロカップ総合優勝のイタロ。表彰式でもマスク着用。© WSL / Poullenot

 

 

「ホームでのイベントに勝ったフレデリコにおめでとうを言いたい。それは素晴らしいことだし、彼の勝利を嬉しく思う」とフェレイラは言った。 「再びファイナルを戦えたことは素晴らしかったし、この2週間は本当に楽しかった。いまはブラジルに帰って、パイプと来シーズンに向けたトレーニングを始めるのを楽しみにしています。」

 

 

五十嵐カノアは3位でフィニッシュ

 

 

ファイナルデイに勝ち進んだ五十嵐カノアは、クオーターファイナルでは、マキシム・フスナット(FRA)と対戦。後半のフスナットによる追撃を振り切り、見事セミファイナル進出。

 

カノア© WSL / Poullenot

 

セミファイナルでは、今回優勝したローカルヒーローのフレデリコと対戦。前半をリードしたカノアだったが、残り時間10分を切ってフレデリコが逆転。ニード6.34と追い込まれたカノア。さらに優先権を持たないフレデリコが波を掴み、更にリードを広げる。

 

 

残り5分となり、カノアが逆転に必要なスコアは6.51。スコアリング・ウェイブを見つけたかノアは、大逆転を狙って、ファーストマニューバーで得意のエアリバースを仕掛ける。

 

着地がスープの中になるもランディングに成功したカノアは、クローズセクションでのリエントリーもメイク。逆転を確信したカノアも大きく手を挙げてジャッジにアピールした。

 

 

しかし高得点が期待されたが、ジャッジのスコアは6.23と僅かに逆転ならず。ウェイブセレクションの勝ったフレデリコのパワーサーフィンに軍配。カノアは惜しくもここで敗退。今回は3位でフィニッシュとなった。

 

 

 

今回のイベントはフランス大会に続きチャリティイベントで、フランスでは、WSLと優勝者から、昨年の夏に壊滅的な火災に見舞われた森林の保護を支援、ポルトガルでは、2万米ドルをオセアノアズール財団に寄付することとなった。

 

 

MEOポルトガルカップ:男子ファイナル
1-フレデリコ・モライス(PRT)15.60
2-イタロ・フェレイラ(BRA)12.33

MEOポルトガルカップ:女子ファイナル
1-ジョアン・ディフェイ(FRA)14.27
2-ナディア・エロスターベ(EUK)13.34

MEOポルトガルカップ:男子・準決勝結果
SF 1:イタロ・フェレイラ(BRA)14.06def。 ラムジ・ブキアム(MAR)8.36
SF 2:フレデリコ・モライス(PRT)13.00def。五十嵐カノア(JPN)12.73

MEOポルトガルカップ:女子・準決勝結果
SF 1:ジョアン・ディフェイ(FRA)11.33def。アナット・レリオール(ISR)9.70
SF 2:ナディア・エロスターベ(EUK)13.50def。ヨランダ・ホプキンス(PRT)12.97

MEOポルトガルカップ:男子・準々決勝結果
QF 1:ラムジ・ブキアム(MAR)14.97def。ヴァスコ・リベイロ(PRT)11.00
QF 2:イタロフェレイラ(BRA)14.90def。レオナルド・フィオラヴァンティ(ITA)12.84
QF 3:五十嵐カノア(JPN)13.26def。 マキシム・フスナット(FRA)12.54
QF 4:フレデリコ・モライス(PRT)16.83def。アリツ・アランブル(ESP)12.50

EOポルトガルカップ:女子・準々決勝結果M
QF 1:アナット・レリオール(ISR)11.07def。カミラ・カルドソ(PRT)5.80
QF 2:ジョアン・ディフェイ(FRA)13.84def。キャロライナ・メンデス(PRT)12.74
QF 3:ヨランダ・ホプキンス(PRT)13.46def。ポーリン・アド(FRA)11.17
QF 4:ナディア・エロスターベ(EUK)13.93def。テレサ・ボンバロ(PRT)12.27

 

この大会は、 worldsurfleague.com、WSLアプリ、YouTubeチャンネルとFuelテレビでライブ中継されます。